シルバープリペットの育て方

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シルバープリペットの基礎データ
シルバープリペット
科名モクセイ科
属名イボタノキ属
学名Ligustrum sinense
別名セイヨウイボタ・ヨウシュイボタノキ・コミノネズミモチ・シナイボタ
耐寒マイナス20度
水やりたまにやる程度
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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シルバープリペットとは?

シルバープリペットはモクセイ科の常緑低木のコミノネズミモチ(Ligustrum sinense)の園芸品種。西洋水蝋(セイヨウイボタ)・洋種水蝋(ヨウシュイボタ)とも呼ばれます。

初心者向け庭木で、冬の寒さ、夏の暑さに強く、水も降雨だけ。花も咲きやすく、葉っぱもキレイ。葉っぱの模様を維持するのに少々剪定が必要ですが、簡単に楽しめる庭木です。剪定にも強く、回復し、葉っぱが密生するので生け垣に適しています。

暑さにも寒さにも強く、乾燥にも強いので、庭植えにすれば水やりの手間もほぼなく初心者向けです。
樹高1mから4m
シルバープリペット
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品種

グローバルグリーン

グローバルグリーンはLigustrum sinenseの矮性種。樹高が30cmくらいと丈も低いが、葉っぱも非常に小さく、成長は緩やかで管理がしやすい。鉢植えか、低い植え込みとして利用されています。
プリペット グローバルグリーン
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水やり

植え付け直後二週間ほどは、水をしっかりとやります。その後一旦根付いていしまえば、日照りや極端な乾燥がなければ降雨だけで十分です。

鉢植えの場合は土が乾いてたら水をやるようにします。

肥料

肥料は寒肥として2月、花後の9月に骨粉入り固形油粕を根本にあげてください。もしくは化成肥料をやります。シルバープリペットは肥料があったほうがよく育ち、よく茂り、よく開花しますが、無くても枯れません。もう大きくなったら困る場合は肥料は控えめにするか、やらないでもいいです。
骨粉入り油粕
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植え付け・植えかえ

時期

春か秋に苗を植えます。真夏か真冬じゃなければ、それほど、こだわらなくてもいいです。苗はホームセンターでも見かけますが、大量に流通しているものではないので、見当たらなければ注文するか、ネットで買ったほうが早い。

秋に植えたものでも翌年の春には花が咲きます。

用土

庭の土に堆肥腐葉土を3割か4割混ぜて、植え付けします。堆肥や腐葉土は長期的な「肥料」という面もありますが、土壌改良の意味がほとんどです。さほど土質は選びませんが、ふかふかの土にした方が生育はいいです。
鉢植えにする場合は一般的なホームセンターなどで販売している培養土をそのまま使うか、自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。

庭植え

植える箇所の土を直径30cm以上、深さ30cm以上…もしくは根鉢の二倍から三倍の直径と深さの土を掘り返して、元の庭土に三割か四割ほど堆肥か腐葉土を足して、よく混ぜます。

株を植え付けて、最後に水をしっかりとやります。苗同士は40cmほど離して下さい。近くに植えると繁殖力旺盛なシルバープリペットは株同士が喧嘩するため。

シルバープリペットが不安定な場合は支柱を立てる。根付いて安定したら支柱は不要なので取り除く。

庭植えでも植え付けして二週間から三週間ほどは水やりをする。根が張って広がったら水やりはほぼ不要になる。植え付け直後の冬は寒さで葉っぱが落ちやすい。が、春になったら回復するので気にしないでください。

鉢植え

鉢植えでも育てられますが、基本的には庭植えにするものです。鉢植えにする場合は鉢底の穴に鉢底網を敷いて、その上に軽石を三センチほど入れ、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやります。水は鉢底から染み出すくらいにしっかりとやってください。

植替えの場合は古い土を三分の一ほど落として植え替えをする。植え替えをするときは地上部を半分ほど剪定して減らして、根の負担を減らす。

同じ大きさの鉢に植え替えてもいいが、一回り大きな鉢に植え替えていくべき。一回り大きな鉢に植え替える場合は、土を落とさずに植え替える。

鉢植えで育てても限界がある。いずれは庭植えを検討する。

挿し木

剪定した枝などを土に挿していると発根していくらでも株が増えます。シルバープリペットはそもそもが頑健で、挿し木で株を増やす目的はほとんどないです。剪定してそこらへんに落とした枝から発根することもあります。

6月から7月あたりに挿し木をします。10cmから15cmの若い枝を切り、切り口に近いところの葉っぱは落とします。これを水揚げします。水揚げはコップなどに水をためて、そこに枝の切り口をつけて、葉っぱの先まで水を行き渡らせる作業です。30分ほど水につければ先まで水が行き渡ります。
これを赤玉土単用の苗床に挿していると一週間ほどで発根します。
この手法はかなり「丁寧」な方法で、上記のようにかなり雑でも発根します。

管理場所・日当たり

シルバープリペットは日当たりを好みます。半日陰でも育ちます。ただし、日が少ないと斑入りが鈍くなってきます。なので出来るだけ日当たりで管理。

一般に斑入り植物は葉やけしやすいのですが、シルバープリペットは真夏でも葉焼けしません。冬も霜に当たっても枯れたりはしません。基本的には常緑ですが、寒い地域では葉っぱが少し落ちます。北海道でも越冬します。
●夏に葉先から枯れ込んでいたら、水切れが原因の第一候補。第二候補は根に問題が発生している。例えば、根腐れコガネムシなどの根を食べる虫が発生しているなど。
●植え付け直後の冬は寒さで落葉しやすい。でも、春には新芽が出るので我慢しましょう。2年目以降は落葉が減っていきます。

超注意事項・剪定

斑入りの葉っぱは、一種のアルビノのようなもので、しばらくすると緑の普通のプリペットが生えてきます。この緑の枝を放置しておくと、緑の葉ばかりが茂って、斑入りのキレイな葉っぱが無くなっていきます。斑入りの白い部分には葉緑素が無いかとても薄く、その分だけ緑の葉の方が性質が強いためです。

そこで、緑の枝が生えてきたら、コマメに切って落としていきます。何にもしないでいると、間違いなく株全体が緑のプリペットになっています(シルバープリペットを植えたのに!)。シルバープリペットの剪定の目的はこれが大きいです。

日当たりが悪くても、斑入りの模様が薄くなってきますので、原因がどちらかよく考えて対処しましょう。

よく萌芽し、枝が出るので、すぐに回復する。好きな形状に剪定することが出来るため、生け垣に適している。

剪定時期は特別無い。一番の目的は緑の枝が広がらないように落とすこと。花を咲かせたい場合は、開花後〜秋までに剪定をする。それ以降に剪定すると花芽を落とすことになり、開花が減ります。ただし、花にはあまり鑑賞価値はなく、人によっては嫌だと感じるような匂いがします。

特徴・由来・伝承

プリペットの斑入り版がシルバープリペットです。市場に流通するのはもうシルバープリペットの方が多いのではないかと思います。生垣に利用され、庭の境目に植えられます。春になるとこぼれるように花が咲き、良い香りがします。花期が短いのですが、このシルバープリペットは葉っぱの色合いもキレイで、花が咲かない時期も目に美しい植物です。
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