コスモスの育て方

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コスモスの基礎データ

コスモス
科名
キク科
属名
コスモス属
学名
Cosmos
別名
秋桜
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
コスモスの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

コスモス(秋桜)とは?

コスモスはキク科一年草で、こぼれた種から同じ場所で来年も咲くことがあります。これらの花にはほのかな甘い香りがあります。

コスモスは放置すると、約2メートルもの高さに成長することがあります。しかし、茎が比較的弱く、風や雨で倒れやすいため、これを防ぐために支柱を設置することが必要となります。

支柱を設置するのは手間がかかりますので、コスモスを小さく仕立てるために、摘芯切り戻しを事前に行うことをおすすめします。コスモスの花は主に上部に咲きますので、若いうちから摘芯して脇芽を増やすことで、秋にたくさんの花を楽しむことができます。また、コスモスは短日植物で、花芽が形成されるのは日が短くなる9月以降なので、摘芯や切り戻しは9月以前に行いましょう。

終わった花を摘むことは次の花が咲きやすくするために役立ちます。枯れた花を取り除くと、種が形成されず、こぼれ種が残らないため、翌年の自然な種の発芽が減少します。
草丈1.5m〜2m…鉢植えだと1m前後

水やり

土が乾いていたら水をやってください。メキシコの乾燥地帯の植物で、乾燥に強い方で水をやりすぎると根が腐ります。しかし当然ながら控えすぎて水切れすると葉っぱがチリチリになります。

庭植えの水やり

地植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。あまりに乾燥するときだけ水をやりましょう。庭植え(地植え)がおすすめです。

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をしっかりとやってください。店頭で購入したコスモスの鉢は、地上部に対して鉢が非常に小さい為に、頻繁に水切れが起きます。

これは単純にデザインと運搬効率のためです。移植が苦手ですので根をいじらないように、大きな鉢に土を崩さないで植え替えるか、土を崩さないで地植えにした方がいいです。

肥料

痩せ地でも育ち、肥料が多いと葉っぱが茂って倒れやすくなるので、地植えの際に肥料はやりません。鉢植えだと逆に肥料は不足しがちです。鉢植えであれば追肥はしましょう。

追肥は生育時期に一ヶ月に一回化成肥料を少量だけ周囲にまくか、2週に一回液体肥料を水の代わりにやります。

追肥はリン酸(=開花のための栄養)と、カリウム(=根のための栄養)が多いものをやると花が増え、茎が太くなるのでいいですが、普通の8-8-8の肥料でいいです。これを様子を見つつ、過剰にならないようにやります。基本的には控えめにしておきます。
できればN6-P40-K15の化成肥料やリン酸の多い液体肥料をやるといい。

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植え付け・種蒔き

直根性

コスモスは直根性で一本太い根が生えているタイプです。このタイプは移植・植え替えに弱く、ある程度成長すると植え替えても、根付きにくくなります。どうしても植え替える場合は、土を崩さず、そのままで庭に植えてください。そうすると根付く確率があがります。ポット苗の場合でも、植えつけるのは早めに。
苗を植える場合は深植えにしない。

種まきの時期

発芽温度15度〜20度。発芽率がよく直播ができます。

平地(=中間地暖地)で9月に開花させようと7月〜8月に種まきすると、発芽時期に高温で環境が悪く、苗の生育が悪くなり、9月以降にうどんこ病などになりやすい。5月〜7月にタネを撒くと、苗の生育には良いが7月〜8月にやっぱり病気になりやすい。種まきに適した時期は8月下旬(お盆以降)、開花は10月〜11月を目指すといいです。

高冷地・寒冷地は5月〜7月に種まきして9月〜10月に開花。高冷地・寒冷地は11月には霜が降りるので早くに撒かないといけない。平地(=中間地・暖地)では8月に種まきして10月〜11月に開花、という栽培計画でいきましょう。
時期的にコスモスが咲き終わったらチューリップの球根を植える人が多い。

用土

水はけのよい土を好み、肥料はほとんど必要ありません。用土は花と野菜の土で植え付けします。自作する場合は赤玉土腐葉土3を混ぜて使います。庭植えの場合は庭土に堆肥・腐葉土を入れて植えてください。
用土の配合例…赤玉土5腐葉土3調整済みピートモス2+肥料

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庭植え(露地植え)

地植えの場合は、土を深さ20cmほど掘り返して、元の土に堆肥か腐葉土を2割ほど追加して、よく混ぜて用土とします。庭の土が水はけが悪いなら川砂・軽石小粒・パーライトなどを混ぜて水はけよくします。

地植えにするのであれば水捌けよくするために幅40cm高さ10cmの畝を作ります。

過湿に弱いので、株間をあけて風通しをよくした方がいいです。株間は20cm〜30cm空けて2粒か3粒を種まきし、うっすら土をかぶせます(分厚くかぶせると発芽しなくなります)。
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発芽するまでは乾燥しないように水やりをします。発芽したら弱いものを間引いて2本にし、本葉が出たら弱いものを間引いて一本立ちにします。
8月下旬以降にタネを蒔く場合は株間を10cm〜15cmにし、密生させると綺麗です。

管理場所・日当たり

日当たりのいい場所で、風通しのいい場所が向いています。日当たりが好ましいが、半日陰でも花は咲きます。生育が鈍く、花が少なくなりますが。ベランダなどで管理する場合もできるだけ日当たりを心がけて下さい。

冬になって霜に当たると枯れる一年草です。
霜に当たると枯れるため、鉢植えにして軒下で管理したり、室内に取り込むことで霜が降りる時期に入っても、多少は開花を長く楽しむことができる。

街灯に注意

コスモスはそもそも日が短くなると開花する性質があり、9月以降に花芽ができるのですが、流通している品種の多くは中日性に改良されていて、日の長さとは無関係に開花し始めるのですが、品種の中には短日性のものもあり、そういう品種は街灯の灯りに反応して咲かないことがあります。

短日性のものは植える場所、管理する場所に注意します。
中日性の品種であっても、10月以降の方がよく開花します。なのでどちらにしても街灯が当たらない場所で栽培するといいです。

切り戻し・摘芯

放置していると草丈が大きくなるので、5月〜8月に摘芯・切り戻しをしましょう。「これ以上大きくなったら困るな」という草丈になったら、先を切ってしまいます。これでこれ以上は大きくなりません。

摘芯すると草丈が低く抑えられて綺麗。コスモスは放置していると1mを超えます。摘芯すると脇芽を出てコンモリと仕上がり、1株あたりの花も増えます。
脇芽が増えて葉っぱが増えると夏に蒸れやすくなるので、夏にもう一回切り戻し、葉っぱをむしって風通しを良くしないと、葉っぱが蒸れて腐ります。

病害虫

ウドンコ病
乾燥すると発生しやすい。コスモスは乾燥気味に育てるため5月〜11月の生育期間の全てで発生しやすい。特に株の調子が悪いと発生しやすいため、あまりに多発するのであれば環境を見直しましょう。

アブラムシ
窒素肥料が多いと発生しやすいが、基本的になんの植物でも発生するので、そういうものだと考える。新芽にたかり、新芽が変形すると生育不良を起こすので駆除しましょう。
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ハダニ
乾燥すると発生する。葉っぱに水を掛けることで予防できます。
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スリップス
小さな甲虫で葉っぱを食害します。放置していると一気に増えるので発見次第、薬剤を散布して駆除しましょう。
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コナジラミ
小さな虫で植物の汁を吸って弱らせる。白い虫がフワーと飛んでいたら発生を疑います。薬剤を散布して駆除します。
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蕾が咲かない場合、コナジラミやダニが発生しているかもしれません。あまりに咲かないならツボミを全て取り、これらの害虫は水に弱いので、水を葉っぱにマメに掛けて予防する。とはいっても農薬が便利ですよ。

気温の低下とともに害虫もウドンコ病も掛かりにくくなるが、コスモスの開花時期も終わるので、やっぱ早めに対処。

前もってオルトラン粒剤を使っておき、その後発生したら薬剤を散布して駆除するといいです。
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特徴・由来・伝承

秋の季語。秋桜と書いてコスモスと読ませることもあります。原産地はメキシコ。18世紀にスペインマドリードの植物園へ送られました。日本には明治に渡来しています。痩せた土地でも育ち、頑健。秋に咲き乱れる姿は圧巻。観光資源としてよく植えられます。よく考えると土地さえあれば簡単に育つので、それほど珍重するものでもないのですが、それでもあたり一面に咲いていると感動してしまう。

秋に咲くのは短日植物のため。ところが、春咲きコスモスというものもあるらしいです。
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