クモマグサ(西洋雲間草)の育て方

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クモマグサの基礎データ
クモマグサ
科名ユキノシタ科
属名サキシフラガ属
学名axifraga rosacea
別名セイヨウクモマグサ・雲間草
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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クモマグサの特徴は?

クモマグサ:クモマグサの特徴は?
クモマグサ(雲間草)はヨーロッパに自生するユキノシタ科ユキノシタ属(サキシフラガ属)の早春から春まで咲いてくれる多年草・高山植物です。

日本にもクモマグサと呼ばれるが種が自生していますが、この日本のクモマグサ(Saxifraga merkii)は高山のごく一部でしか自生しておらず、店舗で見かけ、一般家庭で栽培されるものは、別種の西洋クモマグサだとか洋種クモマグサと呼ばれるものです。

このページではその西洋クモマグサだとか洋種クモマグサと呼ばれる種についてまとめています。

本来は西洋クモマグサも山野草なんですが、現在は一般的な園芸植物といった感じです。とはいっても、高山性の植物で日本の夏の暑さと湿気に弱いために、夏に枯れてしまうことが多く、一年草扱いとされます。寒冷地では夏越しも可能ですが大変です。
草丈2cm
クモマグサ 苗
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水やり

土が乾いているなら水をタップリとやってください。鉢植えの場合は鉢底から水がたっぷりと染み出すくらいにしっかりとやってください。

庭植え(地植え)の場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。

花に水が掛からないように水をやった方が長く楽しめます。

肥料

春と秋の生育時期に薄い液体肥料をやるといいです。もしくは春と秋に一回づつ、固形の化成肥料をやるといいです。

真夏は暑さで生育が悪くなり、弱っているので肥料はストップしてください。固形の化成肥料だと長期間効いてくれるのですが、効かせたくない時期にも、土中に肥料が残ることがあるので、初心者は、水やりで流れ出やすく調節の用意な液体肥料を使うといいです。

植え付け・植え替え

時期

冬から春にかけての「開花していない時期」に植え付け、植え替えをします。もしくは涼しくなった秋に行います。

開花しているときは株に負担をかけるので避けましょう。

鉢植えの場合は2年に一回のペースで植え替えをします。庭植えの場合も、株が大きくなると密生して蒸れやすくなり、夏越しが難しくなるので2年か3年に一回、掘り上げて株分して植え直しましょう。

用土

夏越しさせないなら、一般的な培養土を利用します。夏越しを狙うなら、山野草の土を使うか、培養土に川砂かパーライトを2割ほど混ぜて水捌けをよくしてから利用します。

庭植えにする場合は、庭土に腐葉土堆肥を混ぜ、その上で川砂かパーライトを混ぜて水はけをよくして植えます。
水はけの悪い土に植えると、蒸れて夏に枯れやすいです。

鉢植えの植え替え

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。株分も可能で、適当に分けて別々に植えればいいです。
クモマグサを株分するのは「株を増やす」のではなく、密生を防いで夏越しの確率を上げるためです。細かく分けてもそれで枯れることはないです。

寄せ植えにすることがあります。寄せ植えの場合は、開花後に掘り上げて別の鉢に植え直さないと夏には枯れます。

庭植え(地植え)の手順は?

深さ30cm〜40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、よく混ぜて用土とします。庭土の水はけが悪いなら、川砂・軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくしましょう。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

管理場所・日当たり

秋~春までは日当たりのいい場所で管理します。もしくは半日陰で管理します。

霜が降りても枯れることはありませんが、当たると少し花付が悪くなりますので、できれば軒下で管理するといいです。一般的には霜は気にしません。

梅雨〜夏の管理場所は?

梅雨の蒸れと夏の暑さに弱いので、夏越しをさせる場合は、梅雨前か初夏に刈り込んで風通しを良くさせるか、春のうちに植え替えをして株を細かく分けて、蒸れにくくします。

その上で、梅雨〜夏は風通しの良い、雨の当たらない、半日陰の涼しいところで管理します。夏越しに成功すれば、また秋以降に生育し、初春に開花してくれます。

夏越しのコツについて…

夏越しのテクニックとしては
●まずは梅雨の間は雨の当たらないところへ移動する。
●夏の間は明るい日陰で管理する
●すこし葉を間引いて風通しを良くする

というのがあります。だけど誰に聞いても、「無駄な努力だ」と言われてしまいます。

色んなブログを見てみると、地上部が枯れても翌年花が咲いた~♪っていう記述もありましたので、出来るだけのことをやったら後は野となれ山となれ~という精神で見守りましょう。

増し土

暑くなると、下草が枯れて、不恰好になります。そこで、枯れた葉を取り、ハゲたところまで土を盛ります。すると土に埋まった場所には根が生えてきます。

これを「増し土」と言います。
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