サザンカ(山茶花)の育て方

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サザンカ(山茶花)

サザンカ
科名ツバキ科
属名ツバキ属
学名Camellia sasanqua
別名山茶花
耐寒マイナス15度
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度上級者向け
画像の投稿
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開花
植え
肥料
剪定

目次

  • サザンカ(山茶花)とは?
  • 仲間・種
  • 水やり
  • 肥料
  • 植え付け・植えかえ
  • 管理場所・日当たり
  • 花ガラ摘み
  • 剪定
  • 病害虫
  • 特徴・由来・伝承
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    サザンカ(山茶花)とは?

    サザンカ(山茶花)とは?
    文章の修正サザンカは日本固有のツバキ科ツバキ属(カメリア属)の常緑広葉樹の小高木。10月〜12月に開花するとされますが、品種改良されたものはツバキのような真冬にも開花するものがある。ツバキより寒さに弱いので、西日本〜四国・九州の主に自生している。

    昔から日本で自生しているので、育てることは簡単です。ですが、一番困るのがチャドクガの幼虫。毒のある見た目のエグい毛虫です。発生さえしなければいいのですが、一旦発生する毎年、大量発生するので気持ち悪いですし、触れると痛いし、かぶれるし、とにかく大変。

    チャドクガの予防としては薬剤散布です。オルトランなどのゆっくりと植物自体に効いていくものがありますし、スプレータイプもあります。11月以降、葉っぱの裏に泡状で、きなこ色の卵が産みつけられていますので、これに薬を吹きかけておくか、葉っぱごと切って捨てます。
    樹高2m〜6m
    サザンカ
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    仲間・種

    文章の修正サザンカを交配させて作った品種群で、10月〜12月に開花します。一重〜半八重咲きがあります。桜月夜、七福神、丁字車などの品種があります。
    文章の修正カンツバキと呼ばれるものは、中国原産のカンツバキ(Camellia hiemalis Nakai)と、ツバキとサザンカの交配品種群のカンツバキ群(Camellia sasanqua Kantsubaki)があります。

    カンツバキ群は10月〜12月ごろに開花し、カンツバキは12月〜2月に開花します。

    カンツバキ群の代表的な品種は獅子頭があり、一般にカンツバキというとこの「獅子頭」を指すことが多いです。他に昭和の栄、勘次郎(立寒椿)、富士の峰、朝倉などがあります。ちなみにツバキと名前がありますが、サザンカに分類されます。
    文章の修正ハルサザンカ(Camellia vernalis)はサザンカとヤブツバキの雑種とされ、12月〜3月に開花します。鎌倉絞り、笑顔などの品種があります。

    水やり

    文章の修正サザンカを庭植えにした場合は、植え付けて2年は根が広がりきっていないので、様子を見て水やりをしてください。2年経ったら自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。ただ、開花時期は水が切れないようにします。

    鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出す位やってください。受け皿の水は捨ててください。

    肥料

    文章の修正庭植えは1年に一回、2月前後に寒肥として緩効性肥料(化成肥料)をやります。少し離れたところに穴を掘って肥料を埋めるといいです。

    鉢植えは3月に緩効性肥料を鉢のふちに置いてください。

    2月や3月に開花している場合は、開花が終わってから肥料をやってください。

    化成肥料
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    植え付け・植えかえ

    文章の修正3月〜4月のうち、開花していない時期、もしくは9月〜10月に植え付け・植え替えをします。

    用土

    文章の修正水はけがよく、有機物の多い、弱酸性(pH6.5)の土を好みます。一般的な培養土に、鹿沼土を1割入れて用土として利用します。

    アルカリ性だと枯れ込んでくるので、コンクリートの近くには植えない様にします。
    鹿沼土
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    庭植え

    文章の修正花が終わった株を植えます。花がまだ咲いているものを植えないようにしてください。

    植え付けの1週間前に深さ30センチ、直径30センチの穴を掘ります。掘り出した土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど入れておきます。窒素・リン酸・カリの等量配合円構成肥料と油かすを1:3で混ぜて、それをふた握りほど、穴の底に入れ、掘り出した土を少し戻して混ぜ、その上に更に土(=間土)を入れます。

    サザンカの株の根土を少しほぐて、穴の中に入れます。ほぐすことで根が広がりやすくなります。深植えを嫌うので浅く植えてください。株の地表と庭の地表が同じになればいいです。
    文章の修正用土を隙間に入れていきます。土を8割もどしたところで、一旦、水をやります。さらに土を戻し、株の周囲に余った土で土手を作って、くぼみをつくってやります。水鉢とも言います。くぼみに水をたっぷりと水をやります。

    水がなくなるまで待って、なくなったら土手を崩してならしてください。

    支柱を立てます。根が浅いし、まだ根付いていない初期は強風で倒れることがあります。サザンカの成長を考えて、現状より50センチ長い支柱を立てましょう。

    地上部が多いと根に負担がかかり、根の広がりが鈍くなるので、伸びすぎている枝を少し落としてやるといいです。

    鉢植え

    文章の修正8号鉢に1苗を植えます。

    鉢底の水が出る穴を鉢底ネットを入れ、鉢底石(軽石)を3cm入れて、その上に用土を入れて、その上に株を入れ、用土を入れていき、最後に水をやって完成です。

    管理場所・日当たり

    管理場所・日当たり
    文章の修正日当たりのいい場所が好ましいです。生育するだけなら半日陰でも可能ですが、花つきが悪くなりますし、夏の直射日光も葉焼けしませんから、日当たりのいい場所に植えてください。ただし、西日には乾燥で弱るので、西日は避けましょう。

    冬の管理・越冬のコツ

    文章の修正サザンカは耐寒温度はマイナス15度と寒さには強いですがマイナス5度以下になり土が凍結すると根を傷めてしまいます。根が浅く、根を痛めると回復に時間がかかります。土が凍結するなら株元を腐葉土やワラでマルチングしましょう。また、寒風が当たる場所は避けます。

    関東以南であれば、庭植えで育ちます。

    花ガラ摘み

    文章の修正サザンカは花がしぼんだら、種子を作ろうとし、栄養を取られて株が弱るので、花ガラは子房から摘んでください。

    剪定

    文章の修正サザンカは成長が遅いですし、剪定しなくてもあまり乱れません。ただ、枝が密生すると病害虫(チャドクガなど)が発生しやすいので、枝を間引いて風を通し、数年に一回、株全体を強く刈り込んで小さく仕立て直しましょう。

    剪定するのであれば、開花後の2月〜4月に剪定します。枯れた枝・変な方向に伸びた枝・密生した枝を落とし、整えます。ノコギリで落とすような太い枝を切った場合は、癒合材を塗って雑菌が内部に入るのを防ぎましょう。癒合材がない場合は木工用ボンドでもいいです。6月に昨年にのびた枝の先にさざんかの花芽ができるので、いつ剪定しても花芽は落としてしまいます。

    6月に花芽ができ、9月にはツボミが見られます。9月なら、どこに花があるかを確認しながら枝を剪定することもできます。

    下のページを参考に、落とす枝を決めてください。

    病害虫

    文章の修正チャドクガが発生します。チャドクガはツバキ科をほぼ専門に食害する毛虫で、毛には毒があり、ツバキ科植物には発生する可能性がありますが、サザンカはほぼ発生して、毎年チャドクガとの戦いになります。怖い人は植えない方がいいです。

    性質や対応については以下のページを参考にしてください。
    病害虫と対応の農薬
    イラガ→ サンヨール液剤AL
    ケムシ→ サンヨール液剤AL・ベニカDX
    ツノロウムシ→ サンヨール液剤AL

    特徴・由来・伝承

    文章の修正山茶は中国語で、ツバキ全般を指す言葉で、山茶花はここから来ている。山茶花→サンサカが訛ってサザンカへ変わったよう。

    サザンカ、サザンカ咲いた道~♪という童謡「たきび」に登場することで有名。サザンカは冬の寒い時期に紅い花を咲かせることから、印象に残る花なのか、歌の題材にされる。大川栄策の「さざんかの宿」など。

    サザンカの原種は本来は「白」で、赤いのはサザンカとツバキの交配種のカンツバキであることがほとんどです。

    サザンカはツバキ科専門の害虫、チャドクガの幼虫が発生するので、庭に植える場合は覚悟が必要です。
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