シラタマホシクサ(白玉星草)の育て方

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シラタマホシクサの基礎データ
シラタマホシクサ
科名ホシクサ科
属名ホシクサ属
学名Eriocaulon nudicuspe
別名コンペイトウグサ・金平糖草・白玉星草
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度チャレンジャー
画像投稿
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開花
種蒔
植え
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シラタマホシクサの特徴は?

シラタマホシクサ(白玉星草・金平糖草)は日本の東海4県の湿地に自生するホシクサ科ホシクサ属の一年草。茎が無く、葉っぱを生やし、花のための茎を数本伸ばしてその先に真っ白な花を咲かせます。群生している様子は天の川のようであるとも。茎はよく見るとねじれている。

夏(8月〜10月)に開花し、その後、種子ができます。その種子をまけば、毎年開花させることもできます。

シラタマホシクサは弱酸性で鉄分を含んだ水が必要で、普通の水道水で水をやっていると発芽しません。伊勢湾付近では弱酸性で鉄分を含んだ水が沸いているためにシラタマホシクサは自生できるんだそうです。

シラタマホシクサを毎年、育てるのは骨が折れます。販売していますが、戸外で管理し、購入した鉢を「今年だけ」と割り切って楽しんだら、おしまい、くらい考えるのが楽。ですが、やっぱりこの花姿は魅力的です。初めて見た人は「え!ナニコレ!」と必ず思います。なので、中級者以上のガーデナーはトライしたくなります。
草丈20cmから40cm

水やり

シラタマホシクサが育てられない理由が水です。シラタマホシクサにあげる水は弱酸性の水である必要があります。水道水は全国的にアルカリ性なので、水道水普通に水をやっていると徐々に弱ってしまいます。

そこで雨を溜めてコレをシラタマホシクサの水やりに使います。雨は全国的に弱酸性だからです。非常に面倒です。

井戸水があり、その水が酸性ならば、それを使ってみましょう。
●水やりの水は弱酸性、具体的にはph6.5。ちなみにph7で中性。
●自生地では鉄分の多い弱酸性の水が湿地帯に湧くため育つ。
●水さえクリアすれば、わりと簡単に育つ。

腰水で管理する

湿地に育つ植物ですから、受け皿を用意し、そこにずっと水が溜まっている状態を維持します。真夏は輿水にしていても、蒸発して水切れします。そういうときは半日陰に移動させてください。

植え付け・植えかえ・種蒔き

シラタマホシクサの苗は開花時期(8月〜10月)に流通します(開花していないと魅力がなく売れないため)。この時期に苗を植え付けるか、そのまま鉢を管理して、鑑賞します。

開花後に種子をつくります。その種子を放置していると4月に発芽します。

用土

赤玉6+ピートモス4で弱酸性にした土を利用します。

発芽用の水を

種を発芽させるためには、鉄分が必要。鉄分が含まれていないと発芽しないため、発芽させるために雨を溜めてそこに錆びた釘鉄を入れて、「シラタマホシクサの種を発芽させる用の水」を作ります。釘ではなくメネデール(成分は二加鉄イオン)を1リットルにキャップ1杯でもいいです。
メネデール
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発芽後も鉄分はあった方がいい。

種まき

10月~11月に種を撒きます。発芽は4月。暑さ、寒さには問題はありません。一番大事なのは「鉄分入り、弱酸性水」で、この「鉄分入り、弱酸性水」を用意します。しかも、種まきする10月から発芽する4月までの半年の間、継続して必要になります。これは業者でもない限りは無理。

器(ポットなど)に上記の用土を入れ、種をまきます。乾燥しないように水をやりつつ、明るい日陰で管理していると春に発芽します。

鉢植えに植える

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

一年草なので植え替えることはありません。

管理場所・日当たり

春と秋は日当たりのいい、風通しの良い場所で管理します。

夏越し

日当たりが強いのは大丈夫ですが、高温に弱く、日当たりが強いと水が蒸発して、水切れするので夏だけは風通しの良い半日陰や明るい日陰で管理すると夏越ししやすいです。

特徴・由来・伝承

東海地方の伊勢湾岸周辺地域にのみ自生するホシクサ科の植物。湿地でのみ繁殖。レッドデータブックに載るほど自生地域は減少しています。自生地は静岡県・愛知県・岐阜県・三重県など。

希ではありますが市場でこのシラタマホシクサが流通しています。キレイ…かわいい…というよりは不思議な容姿で、目を引きます。しかし庭で育てるのは非常に厳しいです。自生地域以外で育てるのはほぼ無理。不可能と考えた方がいいです。ひととき、目を休めるもの…まぁ、切り花感覚と考えたほうが精神的には健康。見た目から「金平糖草(コンペイトウグサ)」と呼ばれることもある。
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