多年草・宿根草のハーブの一覧
TOP
>
園芸用語
>
ハーブ
…
最終更新
2022-12-15
画像投稿
越冬できるハーブについてまとめ
このページは
多年草
・
宿根草
の
ハーブ
をまとめています。宿根というのは春から秋までワサワサと茂っても、冬は地上部が枯れるもの。地上部が枯れても、根が枯れていなければ、春にはまた芽吹きます。
スポンサーリンク
冬に地上部がなくなるが春に芽吹く
ミント
ミント
は土が凍らなければ越冬も可能で、春になると芽吹きます。栽培しやすいのですが、繁殖力が強すぎて、他の植物を駆逐することもありますし、他のミントと交雑して、香りの鈍いものばかりになるので、他のミントと離して植えるか、庭植えではなくて鉢植えでの管理がよい。
ミントには多種あり、中には繁殖力の弱い種類もある。まとめてあるので、以下のページを参考にしてください。
ミントの仲間
雑記
ミント類は意外と虫がつきます。例えばショウリョウ
バッタ
とか。ちなみにミントについた
コガネムシ
の幼虫などを素揚げして食べるとミントの味がするらしいです。ハーブティーやスイーツの上に載せるなどの調理用としても利用しますし、お風呂に入れてハーブバスにすることもできます。ハーブバスにする場合は摘みたてのものは生でそのまま、冬は乾燥させたものを綿の袋やフィルターなどに入れてお風呂に入れて使います。
ミント
シソ科ハッカ属Mentha
植えてはいけない植物(ウエイケ)
ガーデニング基礎知識(中級編)
繁殖力&生命力が強い植物・花の一覧
一覧まとめ
アップルミント
パイナップルミント
・
アップルミント
は
シソ科
の多年草。リンゴや
パイナップル
のような甘い香りのするミント。夏の暑さに弱いとされるが、繁殖力がそれ以上なので植えるときは注意が必要な最強ミントです。アップルミントは非常に頑健で冬には地上部が無くなるのですが、春以降はまた旺盛に繁茂して
雑草
を駆逐するほど。雑草だけでなく長年育てていた植物も駆逐します。植える前に一考しましょう。
パイナップルミント
シソ科ハッカ属Menta suaveolens ‘Variegata’
アップルミント
シソ科ハッカ属Mentha suaveolens
ニホンハッカ
日本在来のハッカで日本で育てやすい多年草ハーブ。外国の薄荷(ミント)よりメントール成分が高濃度で香りが強い。
ホームセンター
には売ってないのでネットで取り寄せた方が早い。品種にあかまる、わせなみ、すずかぜ、ホクトなどがあるが、これらは北海道の農業試験場で作られたもので寒さに強いが暑さと湿気に弱い。西日本(岡山)の農業試験場で作られた品種だと
暖地
・
中間地
でも育てやすい。
日本薄荷(ニホンハッカ)の育て方
シソ科ハッカ属Mentha arvensis var. piperascens
セージ
コモンセージ
はシソ科の多年草。寒い地域では地上部が枯れたり落葉するが春には芽吹く。種類は色々とある。コモンセージは食べられるが、その他の
ロシアンセージ
とウッドセージとエルサレムセージなどは食べられない。その他のセージも食べない方がいい。
クラリーセージ
は食べられるが美味しくない。
サルビア
とセージは同じもので、観賞用がサルビアで、薬用・ハーブがセージと呼ばれがちです。マイナーだけどサルビア・クレベランディ―が甘い香りで爽やかです。
コモンセージ
シソ科アサギリ属Salvia officinalis
その他のセージ・サルビアについては
サルビア・セージの種類の一覧
一覧まとめ
を参考にしてください。
チェリーセージ・パイナップルセージ
チェリーセージ
・
パイナップルセージ
はかなり定番のハーブ。食用というよりは手間のかからない観賞用植物のハーブ。チェリーセージ・パイナップルセージは冬に地上部が枯れるといっても、
低木
になって残ります。また香りによって周囲の植物に
アブラムシ
が付きにくくなるという
コンパニオンプランツ
の効果もあります。チェリーセージにはミクロフィラとグレッギーとこの二つの交雑種のヤメンシスがある。香りはミクロフィラが良いが、耐寒性の強いグレッギーがよく流通している。
チェリーセージ
シソ科アキギリ属Salvia microphylla
パイナップルセージ(エレガンス)の育て方
シソ科アキギリ属Salvia elegans
フェンネル
フェンネル
は
セリ科
の宿根草。フェンネルとはウィキョウのこと。冬には地上部がなくなるが春には芽吹く。頑健で寒さにも強いですが、香りが独特で日本では嫌う人が多い。サラダや煮込み料理に使うらしい。実際に日本人でハーブとして利用している人がいるのかよくわからない。
霜に当たると地上部が枯れるが春には芽がでる。スーパーで売ってるフェンネルシードも発芽するくらいに繁殖力は強い。雑草化することもある。
ウイキョウ
セリ科フェンネル属Foeniculum vulgar
マジョラム
マジョラム
はシソ科の多年草。寒さにも暑さにも弱め。肉料理・
トマト
ソースなどに使う。大人の香水のような香り?霜に当たっても根が枯れていなければ春には芽がでる。夏の高温多湿が苦手。刈り込んで風通しを良くする。
マジョラム
シソ科ハナハッカ属Origanum majorana
レモンバーム
レモンバーム
は別名がメリッサ、
コウスイハッカ
、セイヨウヤマハッカ。冬は地上部が枯れるが、根は死んでいない。また
こぼれダネ
でも増える。荒地でも育つ。雑草化して他の植物を駆逐することもあるので注意。葉っぱが
レモン
の香りがするが乾燥すると香りが飛ぶ。レモン系ハーブの中では一番育てやすい。
レモンバーム
シソ科セイヨウヤマハッカ属Melissa officinalis
レモンタイム
レモンタイム
はレモンの香りがする
タイム
。あんまり流通していない。黄色いの斑入り葉のゴールデンレモンタイムもある。霜に当たると落葉するが、根まで枯れなければ春には芽吹く。
レモンタイム
シソ科Thymus X citriodorus
ドクダミ
ドクダミ
は
ドクダミ科
の宿根草。強力な地下茎で繁殖力が強すぎるが、花が綺麗。冬に寒さで地上部がなくなっても春には芽吹く。ドクダミ茶もできる(好きかどうかは別問題だけど)。ハーブというか独特の臭さがある。繁殖力と臭いで
植えてはいけない植物
によく挙げられる。
ドクダミの育て方
ドクダミ科ドクダミ属Houttuynia cordata
コモンマロウ
コモンマロウ
は別名
ウスベニアオイ
。冬は地上部がなくなるが春には芽吹く。土が凍結すると枯れる。ハーブティーにする(他に用途はない)。ハーブティーにするときは一気に1日か2日で乾燥させないといけないので、梅雨・多湿の夏に乾燥させると数日かかって、ただの枯れ草ティーになる。青い色のハーブティーが人気だが、同様に青い
バタフライピー
(
蝶豆
)が流通していて最近は影が薄い。意外と虫がつく。
コモンマロウ(ウスベニアオイ)の育て方…越冬もできますよ
アオイ科ゼニアオイ属Malva sylvestris
フレンチタラゴン
フレンチタラゴン
は
キク科
の多年草。冬は地上部がなくなっても春に芽吹く。フランス料理によく使うハーブ。夏は遮光する必要がある。暖地では
夏越し
が難しい。越冬はできる。ロシアン
タラゴン
は暑さにも強いが香りが鈍く美味しくない。食べても草の味しかしない。
タラゴン(エストラゴン)の育て方
キク科ヨモギ属Artemisia dracunculus
チャイブ
チャイブ
は
ユリ科
の香味野菜。ほぼネギ。冬は地上部がなくなる。苗があまり流通していないので買うならネット。コンパニオンプランツとして利用されることもある。ア
サツキ
と近くに植えると交配するくらいの近縁種です。
チャイブ
ヒガンバナ科ネギ属Allium schoenoprasum
冬も地上部があるハーブ
ローズマリー
ローズマリー
はよく植えられている、育てやすく放置でも大丈夫なハーブ。ハーブとしても肉料理などに利用しやすい。海岸沿いが自生地で塩害にも強く、
肥料
もなくていい。根をいじると弱ります。ハーブティーを作ってグリセリンを入れるだけで「ハンガリー水」という化粧水になる。アレロパシーを出して他の植物の成長を阻害するので、周囲に雑草が生えにくい。また、アレロパシーがあるので
寄せ植え
・混植はやらない方がいい。
ローズマリー
シソ科アキギリ属Salvia rosmarinus
ラベンダー
ハーブとして利用されるのは
ラベンダー
の中でも
イングリッシュラベンダー
ぐらいで、このイングリッシュラベンダーは冬の寒さには強く、夏の高温多湿に弱い。夏越しが問題になるため、中間地・暖地ではローズマリーの方がよく植えられている。イングリッシュラベンダーはポプリに適している。ただ、低血圧・副交感神経有意の人はラベンダーが苦手な傾向あって吐き気がする、かも。
イングリッシュラベンダー
シソ科ラヴァンデュラ属Lavandula
ラベンダーの系統・品種のまとめ
ラベンダーの管理
レモンバーベナ
レモンバーベナ
は
バーベナ
の仲間で葉っぱからレモンの香りがする。レモンの名前がつくハーブの中では一番レモンっぽい香りがする。レモン系では一番ハーブティにしたときに美味しく、フランスでは長く愛されてきたハーブティー。ただし大量に飲むと胃が荒れる。木なので順調にいくと樹高3mとか4mくらいに大きくなる。関西以西の平野部では落葉せずに戸外で越冬する。寒さに当たると落葉するがマイナス10度まで耐えます。
レモンバーベナ
クマツヅラ科イワダレソウ属Aloysia citrodora
レモンユーカリ
レモンユーカリ
は常緑の樹木のハーブでレモンの香りがする
ユーカリ
。香りが非常に強いが、ちょっとユーカリの癖があってレモンそのものではなくて独特。蚊を忌避する効果がある。新葉は強く香る。寒さに弱くて冬に枯れることが多い。
レモンユーカリ
フトモモ科ユーカリ属Eucalyptus citriodora
レモンマートル
レモンマートル
は樹木のハーブ。寒さに弱いので冬は室内に取り込むか、戸外の霜の当たらない場所で管理する。レモンの20倍のシトラールを含む。葉っぱより花をハーブティーにした方がおいしい。冬の寒さに若干弱くて庭植えは厳しいので鉢栽培で。
レモンマートルの育て方…寒さに弱く戸外の越冬は難しいけど暖地では地植えもできます
フトモモ科バクホウシア属Backhousia citriodora
ゲッケイジュ(ローリエ)
ゲッケイジュ
の乾燥した葉が
ローリエ
。1日のうち午前中だけでも日光が当たれば育つが、樹高が大きくなるので注意。寒さには強い。
ゲッケイジュ(月桂樹)の育て方
クスノキ科ゲッケイジュ属Laurus nobilis
ローマンカモミール
ローマンカモミール
は常緑多年草。リンゴの香りが漂っていい感じ。水切れに弱く、特に夏場は朝夕の二回、しっかりと水をやる必要がある。ただしアクが強くて苦いので飲用には適さないし、
ジャーマンカモミール
ほどは開花しない。
ローマンカモミールの育て方…地植え・種まきで庭に広げられます
キク科ローマカミツレ属Anthemis nobilis
ヘンルーダ
ヘンルーダ
は
ミカン科
の常緑低木。毒性があるので観賞用で食用には不可。猫避けになるとされるが、実際に猫除けの効果がどこまであるのかは疑問。ミカン科のため、蝶の幼虫が食べます。
ヘンルーダ(猫寄らず・コモンルー)の育て方…猫よけの効果は?
ミカン科ヘンルーダ属Ruta graveolens
ゼラニウム系
ジンジャー
ゼラニウム
生姜
というかジンジャーエールのような香りがする。「コーラの香りがする」ともされる。
ローズゼラニウム
甘い香りがする。虫除けの効果があるとされる。葉を乾燥させると香りが強くなる。ハーブウォーターにして風呂で全身にかけて香りを纏うなってのもある。ハーブティーにしてガムシロップを入れて飲むと美味しい。冬はあんまり香らない。
シナモン
ゼラニウム
濃厚な甘い香り。
セインテッドゼラニウム
香りの強い種類で、ローズゼラニウムなどはセインテッドゼラニウムの一種。ただし、花の美しさは普通のゼラニウムの方が上(ただし普通のゼラニウムは臭い)。
ゼラニウム・シロトネルム
レモンの香りが濃厚なゼラニウム。なんならレモンよりレモンっぽい香り。ゼラニウム・マーブルグレイやゼラニウム・パープルレモネードと同じものではないかと思われるがよく分からない。
オレンジゼラニウム
柑橘系の香りがするゼラニウム。
アップルゼラニウム
横に広がる。
最後に…
一年草
のハーブに関しては
一年草の育てやすいハーブを12個紹介
ガーデニング基礎知識(中級編)
を参考に。ハーブティーに適したものは
ハーブティーにできる家庭で育てやすいハーブ
雑記
を参考にしてください。
スポンサーリンク
記事が気に入ったら拡散をお願いします。
Facebook
Twitter
はてブ
LINE
関連記事
ハーブの歴史とは?育てやすい種類は?
園芸用語
越冬できるハーブのカテゴリ・タグ
多年草
、
宿根草
、
ハーブ
、
一覧
、
手間のかからない
、
ハーブティー
、
越冬できるハーブ
ガーデニング基礎知識(中級編)
食べた果物の種から育てられる植物
ガーデニング基礎知識(中級編)
自宅で出来る古い土の再生方法(中級者向け)
ガーデニング基礎知識(中級編)
鶏糞…その性質や発酵鶏糞と生鶏糞の違いなど
ガーデニング基礎知識(中級編)
苦土石灰と消石灰・生石灰・有機石灰との違いと効果と使い方
ガーデニング基礎知識(中級編)
シェードガーデンの意味とオススメの植物リスト
ガーデニング基礎知識(中級編)
ピートモスの特徴と使い方のコツまとめ
ガーデニング基礎知識(中級編)
ゼオライトの園芸での効果は?
ガーデニング基礎知識(中級編)
グリーンカーテンにオススメの植物と栽培注意点まとめ
ガーデニング基礎知識(中級編)
ガーデニングや農業での連作障害とは?原因と対策
ガーデニング基礎知識(中級編)
フラワーギフト(花束・アレンジ・花鉢)のセロハンは外すべき?
ガーデニング基礎知識(中級編)
関連する花BBSの投稿
スポンサーリンク