益虫です

ところが、あの目立つ姿かたちにはちょっとエグい理由があります。敵に襲われると間接部分から異臭と苦味のある体液を出して、身を守ります。つまりあの容姿は「俺は危ないよ、苦いよ、臭いよ」と警告しているってことです。ちなみにテントウムシに擬態する虫もいます。
卵

幼虫

サナギ

成虫

テントウムシはアブラムシを食べる

アブラムシは植物の汁を吸い、場合によっては枯らすこともありますし、新芽にたかって新芽を歪にさせ、生育不良を起こしたり、排泄物にスス病を発生させることもあります。普通は薬剤で駆除しますが、テントウムシが飛来してくれれば、アブラムシは駆除されないまでも、被害は抑えられます。
ジャーマンカモミールでテントウムシを呼ぶ

カモミールの育て方については
を参考に。
菌類を食べるテントウムシ
キイロテントウムシ


キイロテントウはパッと見、「カメムシ」っぽいですが、ウドンコ病を食べてくれる益虫。誤って殺虫剤で殺さないように。ウドンコ病は葉っぱが白く変色するものです。ウドンコ病が発生するとどこからともなく現れ、食べつくして去っていきます。幼虫も成虫もウドンコ病を食べます。
シロホシテントウ

当店で長い間勤めているAさんは花屋さんでありながら、長い間農家もやっています。そんな人でもウドンコ病を食べるなんてこと初耳だったそうです。
害虫を食べるテントウムシ
カメノコテントウ

害虫のテントウムシ
テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)

通称テントウムシダマシという種類がいます。本当の名前はニジュウヤホシテントウ。28個の星がある、通常のテントウムシよりツヤがありません。
テントウムシダマシはナス科の植物を専門に食べます。つまり害虫です。テントウムシは益虫という思い込みから、テントウムシダマシという名前で呼ばれるよう。可哀そうかも。ちなみにワルナスビという雑草があり、このしつこい悪質な雑草はナス科でこれを放置しているとテントウムシダマシが食害し、そこで増えたテントウムシダマシが家庭菜園にやってくるという地獄の循環を作ることがあります。
テントウムシダマシは甲羅に産毛が生えているので、ツヤツヤしていません。模様がボンヤリしています。たくさん星があってもツヤツヤしていたら、ナナホシテントウの模様が多いだけです。ここ大事です。
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