ブルーワンダーの育て方

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ブルーワンダーの基礎データ

ブルーワンダー
科名
キキョウ科
属名
ホタルブクロ属
学名
Campanula
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ブルーワンダーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ブルーワンダーとは?

ブルーワンダーはキキョウ科ホタルブクロ属の耐寒性多年草カンパニュラ園芸品種。カンパニュラとしては大輪の八重咲きで、花の色合いは透明感があり、ボリュームがあります。

春から初夏に花が出回り、それを買うことになります。初夏まで楽しんだあとは、夏の暑さで枯れてしまうことが多いですが、夏越しに成功すれば秋以降も芽吹いて翌年には花が咲きます(秋にもう一回咲くこともあります)。

北海道と東北以外では庭植えでの夏越しはほぼ不可能。鉢植えなら可能ですがかなり難しいです。中間地暖地で夏越しに挑むのはかなり上級者。ただし、夏には枯れるものと考えるならば、初心者向け。

また夏越し後、翌年に花を咲かせるためには「長日処理」が必要です。ブルーワンダーは長日植物で一日の時間が15時間以上にならないと花芽をつけません。15時間以上というのは日本ではありえないこと(高緯度地域では普通)で、そのままにしておくと花は咲きません。そこで、2月~3月は夜遅くまで電気のついている場所…街灯の下や家の明かりが当たる場所…で管理して下さい。でないと咲きません。

特徴・由来・伝承

原種は高山性の植物でブルーワンダーも、寒さには強いです。あまりに夏越しは気にせず、刈り込んで日陰で管理して水を控えて秋以降にも芽吹いたらラッキー!くらいの気持ちがストレスにならずにいいです。

春から初夏に掛けて咲く花の色合いと繊細さは、独特の雰囲気があり、ギフトにしても自宅用に飾るにしても、秀逸と思います。

栽培のまとめ

●寒冷地では夏越しも可能だが、他の地域では夏に枯れるのが普通。
●夏越しを考えなければ初心者向き。
●夏の暑さに弱い。冬の寒さには強い。
●夏以外は戸外の日当たりで管理。夏は半日陰の涼しいところに移動させる。寒冷地であっても夏は半日陰へ。
水やりは土が乾いていたら。水をやりすぎると根腐れしやすい。
●春に肥料を。

水やり

基本的には土が渇いたら水をやります。

非常に多湿に弱く、水をやりすぎると蒸れて腐ってしまいます。ところが水を控えすぎて水が不足しても水切れして傷んでしまいます。実に我侭なやつです。土が乾いていたら水をやってください。

春の水やりはそれほど問題ありませんが、梅雨以降は加減が難しいです。そこで、下葉を刈ったり、切り戻しをして風通しをすることで、蒸発しやすくして蒸れを防ぎます。
●夏に枯れるものだと考えるならば、さっさと諦めてしまう。精神的にはその方がストレスがなくていい。

花に水がかからないように

水をやるときは花に水が掛からないようにします。花に水が掛かるとすぐにしぼんでしまいます。口の細長いジョウロで、土に注ぐように水をやるとよいです。ツボミに掛かってもよくありません。

冬の水やり

耐寒性ですが、冬は成長が遅くなりますので水を控えて下さい。土が乾いてから二日か三日たってから水やりをします。

肥料

肥料は生育時期の4月から5月あたりに二週間に一回程度の液肥をあげます。

夏越しさせる場合、夏に土中に肥料成分が残っていると根を痛めて調子を崩すので、残らないように注意しましょう。

植え付け・植えかえ・種蒔き

ブルーワンダーは直根性といって、一本太い根が生えるタイプで、この根を傷つけると傷んで枯れることもあります。植え替えるときは、土を崩さずに、そのまま一回り大きな鉢にスポっと入れて土を外側に足して植え替えをします。植え替えは二年に一回程度。
●花が咲いているときは植え替えをしないでください。
●寒さに強く、庭植えでも越冬可能ですが、暑さに弱く夏越えするには鉢植えにして季節ごとに移動させないと難しいので、基本は鉢植えです。

用土

用土は一般的な培養土でもいいですが、培養土に川砂を1割か2割混ぜたものだと水はけがよくなって夏越ししやすくなり、よりよいです。

鉢植えの植え替えの手順は?

植え替える場合は現在の鉢より1号か2号だけ大きなものを用意します。

鉢の底には、鉢底ネットを敷き、その上に軽石(鉢底石)を約2cmほど敷きます。その上に、十分な量の用土を追加して、苗の地面が鉢の縁から約2cm下になるように調整します。これにより、水やり時に水がたまるウォータースペースが確保されます。苗を置き、隙間に用土を入れます。最後に、植え付けた苗に十分な水を与えます。

管理場所・日当たり

春は日当たりで管理します。高温多湿を非常に嫌います。梅雨は雨の当たらない場所、梅雨が空けたら半日陰か日陰へと移動させます。

日光が足りないとツボミが咲かなくなったり、花つきが悪くなります。購入後にツボミが咲かずに枯れる場合は日光不足です。一日中、日が当たるような場所において下さい。

高温でも同じような症状が出るので、判断が難しいですが、気温が25度以上になっていたら高温が原因と考えて半日陰に移動します。。

夏越しのためのコツ

鉢植えで管理して移動できるようにします。

7月になり花が一通り咲き終わって、暑さで花が咲かなくなってきたら、切り戻し(地表4センチくらいまで)をするか、下葉を処理して風通しをよくする。その上で、明るい戸外の日陰で管理します。

水やりは乾燥し過ぎないようにやります。夏は蒸発が激しく、地表部分がなくなると更に蒸発しやすくなります。かといって水をやりすぎると・・・・・・ややこしいなぁ!! 経験者さんの話だと1日一回水をやったそうです。これは場所や風通しにもよって違いますので絶対ではありませんので参考程度に。

秋になり気温が20度以下になって、芽吹いてきたら、また日当たりに移動します。
●ブルーワンダーはカンパニュラの園芸品種で、夏の暑さに特に弱い傾向があります。

越冬

冬は北海道でも越冬するほどの耐寒性がありますので、寒さは気にしません。

剪定

梅雨前・夏前のどちらかに株全体を地際4cmくらいでバサリと刈り込んで、風通しをよくしておきます。

病気・害虫

アブラムシハダニ・立枯れ病など。
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ブルーワンダーのカテゴリ・タグ

鉢植え多年草園芸品種夏の暑さに弱いギフト

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