アリッサム

科名 | アブラナ科 |
属名 | ミヤマナズナ属 |
学名 | Alyssum montanum |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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アリッサムとは?
アリッサムと呼ばれる植物には、アブラナ科ミヤマナズナ属(アリッサム属)のサクサティリス、モンタナム、スピノサムや、アブラナ科ロブラリア属があります。夏の暑さに強く多年草(宿根草)のロブラリア(スーパーアリッサム)が最近はよく流通しています。どちらも、育て方は同じで、冬の間もかわいい花が咲くので初心者向きです。アリッサムは秋やまだ寒い早春に植えて、夏まで楽しみ、夏には暑さで枯れる一年草扱いの植物です。こぼれダネで増えることがあり、環境が合えば、一度植えると毎年出てきます。開花が長いですが、ずっと咲き乱れているわけではなく、真冬はまばら。それでも園芸植物としては非常に優秀に良く咲きます。切り戻しをすることでコンモリになります。放置していると、地面を這うように広がります。
弱点は根で根が傷つくと、調子を崩す直根性です。
草丈10cm
水やり

庭植えした場合も、乾燥気味に管理し、基本的に自然に降る雨だけで大丈夫です。頻繁に水をやる必要はありません。あまりに乾燥する日照りの時期には水をやってください。
肥料

肥料が切れると葉っぱが黄色くなります。多湿・乾燥でも黄色くなるので状況を見て判断してください。
植え付け・植えかえ
時期
霜が降りる前の9月〜10月に植えて、越冬して春から長く開花を楽しむ場合と、春に植える場合があります。耐寒温度はマイナス5度で、寒冷地はアリッサムには寒すぎるので、春(4月)に植えるのが無難です。こぼれダネでも増えるし、夏越も出来ないわけじゃないです。ただ苗が高いわけではないので、あんまり気にしないで、毎年買った方が気楽です。
挿し木で増やすのも可能だが、一般的ではない。簡単に増えるので。
開花後にこぼれダネで増えることもありますが、こぼれダネは親の性質を受け継がないので、花付が悪くなったり、野性っぽくなったりします。やっぱり店で売ってるものとは違います。

以下にポットから育苗について書いていますが、庭に直播しても生えてきます(こぼれダネで出るくらいですからね)。ホームセンターや100均で安くタネが売られているのでこれを使うといいです。ただ、アリッサムがビオラやパンジーを駆逐するというか、日光を奪ってしまうことがあるので、その場合は「アリッサムよ、お前は脇役だ」と言いつつ、アリッサムを剪定して押さえてあげましょう。
ビニールポットを用意し、用土を入れ、種子を3粒まいて、うっすら土をかぶせます。分厚く被せると発芽しません。あとは乾燥しないように水をやり、明るい日陰で管理していると発芽します。本葉が3枚になったら、鉢や庭に植え付けます。
種まきから植え付けまでは1ヶ月ほどかかります。根がポット内に回ってから植え付けると根が広がりにくくなるので、早めに植えましょう。
用土

酸性の土が苦手です。一般的な培養土は中性に中和してあるのでこれを使うと便利です。庭植えする場合は植え付けをする2週間前に石灰を混ぜて中和させておきます。
鉢植え

鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、鉢底石(軽石)を2cmほど敷き、その上に用土を入れます。株を鉢に入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。水は鉢底から出てくるくらいにしっかりとやってください。
根を傷つけると生育不良を起こすので、植え替えの際に土を落とさず、根をいじらないように気をつけてください。植え替えの場合は、必ず、ひとまわり大きな鉢を用意し、土を足して植え替えます。
庭植え

穴に土を半分戻して、株間20cmを空けて苗を配置し、隙間に用土を入れて最後にしっかりと水をやって完成です。
管理場所

越冬
耐寒性(マイナス5度)はありますが、霜に当たったり、寒風に当たると枯れてしまうか、枯れなくてもダメージが大きくて傷んでしまうので、冬は霜に当たらないように軒下や、何かの植物の下の場所で管理します。霜が直撃しなければ大丈夫です。霜は気温が4度以下で発生します。マイナス5度まで耐えるのに、霜に当たると傷むのは変に思いますが、霜は細胞壁を壊すので気温が低いのより、植物には辛いのです。
葉っぱが赤くなるのは、寒さに当たったから。病気じゃないです。暖かくなると元に戻ります。
室外機のそばは避けましょう。さすがに乾燥と高温で枯れてしまいます。
病害虫
立ち枯れ病苗の土壌に雑菌が繁殖して、枯れる病気。種まきをするとき、土は必ず新しい清潔なものを使いましょう。水やりが多いと発生するので、水をやりを控え、風通しのよいところで管理します。
菌核病
土壌に潜む、菌が枯らせる。株元近くに、白や黒い菌糸が見られます。土壌に殺菌剤を混ぜ込むことで予防します。水やりを控えて乾燥ぎみに管理することでも予防できます。
芋虫系
コナガに注意。一日でほとんど丸裸にされることもある。前もって早めにオルトランを撒くべき。オルトランは根から吸収した成分を食べた虫が死ぬもので、撒いてから効き目が出るまで時間が掛かる。虫に出会ってしまったら、とりあえずは捕殺か薬殺かしましょう。
ハモグリバエ(エカキムシ)
葉っぱの中を幼虫が食べ進み、その食害の跡が絵を描いているように見えます。内部に幼虫が潜んでいるので、線の端っこをプチッと潰すといいですが、葉っぱが小さいので面倒です。天敵がいるので、放置していても全滅にはなかなか至らないです。
ナノクロムシ
ナノクロムシは花を中心に食べる。すると葉っぱだけになる。これでは雑草なので、早めに対処しましょう。
切り戻し

また、梅雨前に蒸れ対策として、株全体を刈り込んで、傷んだ葉を取り除いて風通しよくします。これで夏越しの確率を上げます。
可愛いので切り戻ししにくいですが、放置していると暴れて乱れる。切り戻ししましょう。
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