ペンステモンの育て方

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ペンステモンの基礎データ
ペンステモン
科名ゴマノハグサ科
属名イワブクロ属
学名Penstemon
別名ヤナギチョウジ、ツリガネヤナギ
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ペンステモンとは?

ペンステモン:ペンステモンとは?
ペンステモンはオオバコ科ゴマノハグサ科)ペンステモン属(イワブクロ属)の北アメリカ西部に自生する多年草。冬も常緑です。日当たりがよく乾燥した環境を好みます。初夏~秋に開花する。改良品種が進んでいて、多種・多色があります。

ペンステモン栽培の鬼門は夏越し。夏の暑さに弱く、寒さに強いので寒冷地に適しています。暖地は無理。中間地でも山間部ならいけます。夏越し出来ない地域なら植えないのが吉。もしくは、秋に種子を撒いて初夏まで楽しみ、夏に枯れる「秋撒き一年草」扱いが多いです。

水やり

ペンステモンは乾燥に強く、過湿に弱いです。年間を通して、水のやりすぎに注意してください。土が乾いていたら水をしっかりとあります。土が乾くまでは水をやらないください。水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。ただ、春〜開花までの成長時期は水をよく吸い上げるので、この時期は水切れに注意してください。

乾燥ぎみに管理すると夏越しもしやすいです。

肥料

植え付け時に入れた元肥があれば、しばらくは大丈夫ですがそれだけでは不足します。生育期の春(3月〜5月)と秋(9月〜10月)に2週間に1回程度液肥を追加するか、一ヶ月に1回、緩効性化成肥料をやります。

夏はペンステモンにとってかなり厳しい時期で、夏に肥料成分が残っていると枯れやすくなります。6月以降に肥料をやらないようにし、緩効性化成肥料よりは流れ出やすい液体肥料を使いましょう。

植え付け・植えかえ・種蒔き

種まき

寒冷地では春に撒いて、そのまま宿根。寒冷地以外では秋に種子を撒いて夏に枯れる秋撒き一年草扱いが多いです。

種子は発芽率が低いです。セルトレイなどに種まき用の土か、赤玉土小粒単用を入れて、1区画あたり数粒の種子をまきます。土を被せないで日陰で、乾燥させないように水やりします。発芽の温度は18度。寒くなると発芽しないので注意です。

時期と頻度

鉢植えで根がいっぱいになった場合は、9月から10月に植え替えを行います。植え替え時に株分けもできます。夏に蒸れる原因となるので密生しないように株分けして、密度を減らしましょう。

用土

水はけの良い土で植え付けします。市販の土(=花と野菜の培養土など)では水はけが悪いので赤玉土を混ぜるか、赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜた土で植え付けをします。苗の植え付けは春です。

水はけのよい土だと夏越ししやすくなります。レイズドベッドなども検討を。

鉢植えの植え替えの手順

古い鉢から株を取り出し、土を半分ほど崩して、根を広げて植えると生育がよくなります。ペンステモンは地表近くに根を広げて呼吸しているためです。

新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を入れ、用土と株を入れて、最後にしっかりと鉢底から水が出るまで、水をやって完成です。

庭植えの植え付け手順

植え付けの二週間前に深さ15cmを掘り返して、苦土石灰を1平方mあたり150gほど混ぜて中和させます。一週間かけて反応が終わったら、土に腐葉土か堆肥を2割ほど追加して、化成肥料を少量入れて用土とします。一週間経って土が馴染んだら植え付けをします。

株は15cmか20cmは離します。密生すると蒸れて枯れてしまいます。夏対策にもなります。植え付けの際に土をほぐして、根を広げて植えるといいです。最後にしっかりと水をやって完成です。

管理場所・日当たり

ペンステモンは日当たりを好みますので、春は日当たりへ。多湿に弱いので、梅雨の時期は軒下に移動させます。西日が苦手。西日は高温で株に負担を掛けますので、避けます。

夏越しについて

真夏は風通しの良い半日陰か明るい日陰へと移動させ、水やりを控えます。乾燥気味に管理すると高温でも夏越ししやすいです。ただ日本の夏はとにかく湿気が多い。暖地と中間地では夏に枯れるものですが、夏越ししやすい品種も出ています。

あと、可能であれば水はけの良い土に植えると夏越ししやすくなります。

越冬について

冬は戸外の日当たりで管理します。

寒さには強いため、東北や北海道では手間が掛からず、夏越しも何の問題も無く出来ます。札幌でも冬に枯れません。他の地域では無理に植えるような植物ではないです。

ペンステモンは冬の寒さに当たり、春の気温上昇を持って開花を始めるため、冬に寒さに当てる必要があります。かならず戸外で管理し、しっかりと寒さにあてます。最近では、低温にあたる必要のない園芸品種もありますが、室内で管理する意味もないので、戸外で寒さにあてましょう。

花ガラを摘む

しぼんだ花をそのままにしておくと、種子を作ろうとしてエネルギーを注いで、株が弱って、次の花が咲きづらくなりますし、しぼんだ花にカビが生えて病気の元になります。花がしぼんだらすぐに茎ごと切ってしまうか、早めに切って切り花にして飾りましょう。切り花にする場合は、水揚げをすると長持ちします。

病害虫

アブラムシが発生します。オルトランを前もって使用していると良いです。

特徴・由来・伝承

日本ではあまり流通していませんが、ヨーロッパではガーデニング材としても、切花としても人気のある花です。日本では、夏の蒸し暑さに弱く、枯れてしまうために、一年草扱いになることが多いです。
画像はペンステモン・シャルホーゼン。シャルホーゼンはペンステモンの中では比較的高温に強いですが、それでも夏の多湿には弱く、暖地では夏に枯れてしまいます。とはいっても、最近流通している園芸品種は蒸れに強く、環境がよければ夏越しも可能です。
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