オジギソウの特徴と育て方

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オジギソウの基礎データ

オジギソウ
科名
マメ科
属名
オジギソウ属
学名
Mimosa pudica
別名
ネムリグサ・ミモザ・羞恥草
耐寒
13度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
オジギソウの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

オジギソウの特徴は?

オジギソウ:オジギソウの特徴は?
オジギソウは刺激があると葉っぱを閉じる「動く植物」としてハエトリソウと共に有名。葉っぱに触れると葉っぱが閉じます。葉っぱが閉じるのは、水分の蒸発を防ぐためです。オジギソウを段ボールなどで覆って暗くすると、葉っぱを閉じます。オジギソウやネムノキが夜に葉が閉じるのは、光合成をしない夜に葉っぱを開いて無駄に水分が蒸発するのを防ぐためです。

ちなみに数秒で葉っぱが閉じたあとは、徐々に葉っぱが元に戻ります。面白いからと何度もやっていると、株が弱って枯れてしまいます。
オジギソウ:補足情報
オジギソウはマメ科多年草。でも、日本では一年草扱いです。寒さに弱く、沖縄では自生していますが、本州以北では冬には枯れてしまいます。 冬は室内へ、もしくは一年草と割り切る。 霜が降りる前に室内に取り込み、日当たりのいい温かい場所で管理すれば冬越しも出来るのですが、種を収穫しておいて、春に捲けば簡単に翌年もオジギソウを楽しむことが出来ます。そのままにしておいても、こぼれ種で毎年、芽を出すこともあります。

最初にまとめ

●冬には枯れると割り切ると気が楽です。
●夏は乾燥しないように水を。
●夏以外は適度に水やりを。夏以外は水をジャブジャブとやると根腐れを起こすことがあります。
●冬は寒さで枯れてしまいます。室内で管理すれば、冬越しも可能ですが、一般的ではありません。
●植え替えは苦手。

水やり

土が乾いていたら水をしっかりとあげます。土が乾いていないうちに水をやると、根腐れを起こして枯れます。

水切れすると葉が閉じる

オジギソウは水が不足するとしおれる代わりに葉が閉じます。日中晴れているのに閉じていたら乾燥を疑ってください。土が乾いていたら日中でも株元に水をあげましょう。乾燥しすぎると花がポトリと落ちます。

夏は乾燥に注意

夏は逆に水の蒸発が激しいので、乾燥しすぎないように水やりをしてください。日当たりがいい場所では毎日朝と夕方の二回水をやります。それでも水やりが追いつかないこともあります。その時は半日陰に移動させて蒸発を防ぎましょう。

肥料

植え付けた土や、苗についた土に肥料が入っていますし、オジギソウはあまり肥料を必要としませんので、生育期に適宜、説明書にあるように薄めた液体肥料を月に二回ほどあげてください。肥料が多いと花つきが悪くなります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

種から育てる

もしも昨年、種子を収穫していたら、(あるいは種を購入したら)種を5月に撒きます(5月=十分暖かくなってからの意)。オジギソウの種は20度以上(できれば25度以上)で発芽します。皮が厚いので60度のお湯につけてフヤカシテから、撒くと発芽しやすくなりますが、面倒なので、そこらへんに大量に捲いて芽が出たらラッキーという感覚でもOK(オジギソウの種は比較的安価なので気楽に)。

暖かければ暖かいほど発芽しやすいですが、その後の生育サイクルを考えるとあまり遅くなると楽しめる期間が短くなってしまうので寒い時期が過ぎ去った5月がよいとうことでしょう。6月でも普通に発芽します。

苗から育てるのが楽

種から育てると小さくかわいい赤ちゃん時代から鑑賞できる喜びはあるのですが、苗で買えば発芽済みどころかしっかりある程度育った株を購入できます。地域性にもよるかもしれませんが、5月ごろ「暖かくなったから種蒔きだ」と種を蒔いたらその一二週間後に店頭にオジギソウの苗が並ぶのはよくあること……。しかも(バラなどと違い)安価です。自分で発芽させるより手間も運も要らず、楽です。

用土

土は水はけのよい土を好みます。市販されている土をそのままで使うか、市販されている土に赤玉土小粒を1割か2割ほど足して水はけをよくするか、赤玉土7腐葉土3を混ぜたもので植え付けします。

植え替えの手順は?

オジギソウは移植が苦手です。一旦植えたら基本的には植え替えはしません。どうしても植え替えしなくてはならないときは、古い土を払わずに根を傷つけないようにして移植します。

現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。ひと回りとは現在の鉢より1号か2号大きな鉢のことです。古い鉢から抜き、土を落とさず、鉢底に鉢底ネットを敷いて、土が流れ出ないようにし、2cm〜3cmほど鉢底石を敷いて、その上に用土を少し入れ、株を入れて隙間に用土を入れていきます。最後にしっかりと水をやって完成です。

トゲがある

バラのような針のごとき鋭いトゲではなく、どちらかというと三角おにぎりを小さくしたような形状の、トゲというには少々大きくて丸みのあるトゲが幹にところどころ付いています。
バラと違い皮膚に刺さる危険はまずありませんが、衣服が引っかかる程度にはやはりトゲなので、大きく育ったオジギソウを取り扱うときは多少注意します。

種子の結実

うまくいくと秋(10月に入ったころくらい)に結実が確認できます。枝豆のような豆を想像するとだいぶ違います。トゲのようなもの(しかも最初は赤黒い)がたっぷりついたサヤが房のように連なっている様子は見ようによってはグロテスクかもしれません(ハエトリソウに近い何かがあります)。種子は十分熟してから採取します。熟すと茶色になります。

管理場所・日当たり

日当たりのいい場所で管理します。
●花を咲かせると種子をばらまいて増える。トゲがあり、繁殖すると困る。耐寒温度は13度と寒さに弱いので冬に枯れるが、万が一枯れなかった場合、大変なことになる。花咲いて種子を作る前に刈って仕舞えばいい。

特徴・由来・伝承

オジギソウ:特徴・由来・伝承
ブラジル原産。江戸時代にはすでに日本に渡来していた。ブラジルでは多年草なので、年中、生えていますが、日本では冬の寒さで枯れてしまうので、一年草扱いです。

葉っぱが開閉するおかげで、お子様方に人気(もちろん個人の好みにもよる)。

お辞儀をするからオジギソウという日本語のネーミングもわかりやすく、おぼえやすく、発音しやすい。

一鉢あるとお子様と楽しめてよいかもしれません。
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