タンポポの育て方は?

タンポポ(ダンデライオン・蒲公英)

タンポポ
科名キク科
属名タンポポ属
学名Taraxacum
別名ダンデライオン・蒲公英
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度初心者向け
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開花
植え
肥料
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目次

  1. 基礎データ(科属など)と目次
  2. タンポポとは?
  3. タンポポの種・仲間
  4. 水やり
  5. 肥料
  6. 植え付け・植えかえ・種蒔き
  7. 管理場所・日当たり
  8. 特徴・由来・伝承
  9. SNSボタン・関連記事
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タンポポとは?

文章の修正タンポポはキク科タンポポ属の多年草。一般に「タンポポ」と言うと、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)と在来種のニホンタンポポ(Taraxacum japonicum)やカントウタンポポ(Taraxacum platycarpum)では、若干性質が違いますが、ここでは一緒に扱います。開花時期を春から秋と長く表記していますが、これはセイヨウタンポポの開花時期で、日本在来種は3月から5月くらいの限られた時期の開花です。

モモイロタンポポ(別名クレピス)がありますが、これとは全くの別種です。

タンポポの種・仲間

セイヨウタンポポ

タンポポの種・仲間
文章の修正セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)は本来はヨーロッパ原産で、現在日本で帰化して一般的に見られるタンポポのこと。侵略植物としてあげられることもあります。ニホンタンポポの違いは花の下に「総苞片(ソウホウヘン)」と呼ばれる部分が反り返っていることで見分けがつきます。

ただし、在来のタンポポとの雑種が広がっていて、セイヨウタンポポのようでもありつつ、総苞片が反り返っていないものもあり、境目は曖昧になってきています。

カンサイタンポポ

文章の修正カンサイタンポポ(Taraxacum japonicum)は西日本で見られるタンポポで、セイヨウタンポポより小さい。シロバナタンポポはカンサイタンポポの変種。

カントウタンポポ

文章の修正カントウタンポポ(Taraxacum platycarpum)は関東を中心に東北〜東海に広がる地域に見られるタンポポの種。

水やり

水やり
文章の修正タンポポを鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。庭植えにした場合は、降雨だけで十分です。日照りが続いて乾燥するようであれば、水をやってください。水が切れてくるとシンナリなりますが、シンナリなってから水をやっても復活します。

肥料

肥料
文章の修正生育時期である春から夏にかけて適宜、薄い肥料をあげます。肥料はなくても育ちますし、肥料が多いとタンポポの葉っぱが巨大化してかわいくありません。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

文章の修正越冬したら春に毎年鉢を植え替えします。鉢はできれば深い鉢を用意するといいです。

用土

文章の修正一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。化成肥料は入れても少量にしておきましょう。

種まき

文章の修正育てる場合は、綿毛を採集して、プランターや庭にまき、育てます。もしくはポットに土を入れて発芽させて苗を作ってから植え付けます。
土にくぼみをつくり、そこに種を入れて土を薄くかぶせます。小学校のときにアサガオの種を植えたのと同じ感じです。15度~20度の温度と水分があれば発芽します。貴重なものではないので、濡れティッシュの上で発芽させたりしません。

鉢の植え付け・植え替え

文章の修正鉢植えの場合は、最初は5号〜6号鉢くらいから、はじめて毎年ひとまわり大きな鉢に植え替えていきます。鉢底の穴を鉢底網で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石軽石)を2cmから3cmほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に鉢底から水が滲み出るくらいに水をやります。植え付けの際にはできるなら、苗の土は崩さないで植えるようにしてください。

植え替えの際は古い土を落とさないで植え替えた方がいいですが、もう鉢を大きくできない場合は古い土を落として同じ大きさに鉢に植え替えます。

増やし方(根伏せ)

文章の修正直根性で、太い根が一本伸びるタイプですが、多少のことでは枯れません。芝生に中に生えたタンポポを除草しても結構復活するほどです。繁殖は綿毛を植える他に、根伏せ(根差し)といって長さ数センチくらいに切った根を植えて水を切らないようにして発芽させる方法もあります。変わり花の種類を持っている方はもっぱら根伏せで苗を増やしています。

管理場所・日当たり

管理場所・日当たり
文章の修正タンポポは基本的には日当たりを好みます。真夏は直射日光と暑さに弱く、日当たりで管理しているとグッタリしてきますので半日陰で管理します。日当たりを気にして移動させるのは面倒なので、最初から半日陰の場所で管理するのが賢明です。

葉っぱは苦味がありますが、サラダにして食べることが出来ます。といっても、日光をしっかりと浴びて健康な葉っぱは硬いです。そこで、半日陰で育てるか、ダンボールなどを被せて日光の量を少なくして、やわらかく育てて食べます。

特徴・由来・伝承

特徴・由来・伝承
文章の修正一般にあの黄色い花を咲かせて、白い綿毛を飛ばすタンポポはセイヨウタンポポで、日本に古来から自生しているタンポポとは別種です。

両者の決定的な違いは、在来種が虫を媒介した受粉を必要とするのに対して、セイヨウタンポポは受粉の必要が無く種を付けます。

つまり、遺伝子がまったく同じ「クローン体種子」を綿毛で飛ばします(受粉せずに種子をつけることをアポミクシスと呼びます)。受粉の必要が無いということは、虫の少ない都市部でも繁殖できるというメリットが大きい(というか、都市環境がセイヨウタンポポにあっている)ために、都市でよく見られます。

開花時期が長いために、在来種を駆逐したイメージがありますが、実際は在来種とセイヨウタンポポは生育場所・環境・寒暖の耐性などが違うために、駆逐しあう関係に無い。

在来種は有性生殖なので花粉を作ります。セイヨウタンポポはクローン体を作りますので在来種の花粉を受粉しないと考えられていましたが、両種の交雑が増えています。日本に生えている9割は交雑種といわれています。
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