タンポポ(ダンデライオン・蒲公英)

科名 | キク科 |
属名 | タンポポ属 |
学名 | Taraxacum |
別名 | ダンデライオン・蒲公英 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |

目次
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タンポポとは?
タンポポはキク科タンポポ属の多年草。一般に「タンポポ」と言うと、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)と在来種のニホンタンポポ(Taraxacum japonicum)やカントウタンポポ(Taraxacum platycarpum)では、若干性質が違いますが、ここでは一緒に扱います。開花時期を春から秋と長く表記していますが、これはセイヨウタンポポの開花時期で、日本在来種は3月から5月くらいの限られた時期の開花です。モモイロタンポポ(別名クレピス)がありますが、これとは全くの別種です。
タンポポの種・仲間
セイヨウタンポポ

ただし、在来のタンポポとの雑種が広がっていて、セイヨウタンポポのようでもありつつ、総苞片が反り返っていないものもあり、境目は曖昧になってきています。
カンサイタンポポ

カントウタンポポ

水やり

肥料

植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
越冬したら春に毎年鉢を植え替えします。鉢はできれば深い鉢を用意するといいです。用土

種まき

土にくぼみをつくり、そこに種を入れて土を薄くかぶせます。小学校のときにアサガオの種を植えたのと同じ感じです。15度~20度の温度と水分があれば発芽します。貴重なものではないので、濡れティッシュの上で発芽させたりしません。
鉢の植え付け・植え替え

植え替えの際は古い土を落とさないで植え替えた方がいいですが、もう鉢を大きくできない場合は古い土を落として同じ大きさに鉢に植え替えます。
増やし方(根伏せ)
直根性で、太い根が一本伸びるタイプですが、多少のことでは枯れません。芝生に中に生えたタンポポを除草しても結構復活するほどです。繁殖は綿毛を植える他に、根伏せ(根差し)といって長さ数センチくらいに切った根を植えて水を切らないようにして発芽させる方法もあります。変わり花の種類を持っている方はもっぱら根伏せで苗を増やしています。管理場所・日当たり

葉っぱは苦味がありますが、サラダにして食べることが出来ます。といっても、日光をしっかりと浴びて健康な葉っぱは硬いです。そこで、半日陰で育てるか、ダンボールなどを被せて日光の量を少なくして、やわらかく育てて食べます。
特徴・由来・伝承

両者の決定的な違いは、在来種が虫を媒介した受粉を必要とするのに対して、セイヨウタンポポは受粉の必要が無く種を付けます。
つまり、遺伝子がまったく同じ「クローン体の種子」を綿毛で飛ばします(受粉せずに種子をつけることをアポミクシスと呼びます)。受粉の必要が無いということは、虫の少ない都市部でも繁殖できるというメリットが大きい(というか、都市環境がセイヨウタンポポにあっている)ために、都市でよく見られます。
開花時期が長いために、在来種を駆逐したイメージがありますが、実際は在来種とセイヨウタンポポは生育場所・環境・寒暖の耐性などが違うために、駆逐しあう関係に無い。
在来種は有性生殖なので花粉を作ります。セイヨウタンポポはクローン体を作りますので在来種の花粉を受粉しないと考えられていましたが、両種の交雑が増えています。日本に生えている9割は交雑種といわれています。