ミカン栽培のまとめ

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ミカンの基礎データ
ミカン
科名ミカン科
属名カンキツ属
学名Citrus unshiu
別名温州蜜柑
耐寒マイナス5度
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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ミカンとは?

ミカンはミカン科の常緑樹の果樹。作付けには、暖かい地域が適しています。年間の平均気温は15度以上で、冬の間の気温が5度以下にならない環境が望ましいですが、マイナス5度まで耐えられます。

植え付けは、3月・4月が適期です。花が咲くのは5月で、収穫は10月前後に行われます。8月には、果実を間引いて栄養を集中させることが大切です。

また、葉果比を調整するために、1つのミカンにつき、葉25枚~30枚に摘果して調整します。なるがままに結実させると、隔年結果を引き起こしやすいので、摘果するようにしましょう。

果実が成った枝は、来年は実をつけないので、その次の年に実をつけます。
ミカン苗
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品種

田口早生…水やりを辛くしてストレスをかけることで甘くなる。ストレスをかけるのが難しく農家も甘く仕上げるのは難しいことがあります。
田口早生
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由良早生…育てやすく、甘く、ジョウノウ(ミカンの皮)も薄くて、おすすめの品種。ただ、非常の極早生で、収穫が早すぎる場合もある。隔年結果が少ないのも嬉しい。
由良早生
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宮川早生…由良早生より遅く収穫できる。黄色くなった後も樹上に放置しているとさらに甘くなる性質があり、現在でも栽培では人気がある品種。
宮川早生
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水やり

ミカンは極端に乾燥しなければ、どちらかというと乾燥する状況…水はけのよい土を好みます。ミカンが山の斜面に植えられているのは「斜面の方が水はけが良い」という理由もありますが「斜面でも育つ」という面が大きく、平地一面にミカンを植えている農地もあります。

庭植え・地植えにした場合は、夏などに日照りでもない限りは降雨だけで十分です。水が切れると葉が落ちます。

結果して10月〜12月は水やりを減らして乾燥させると、水分が減って甘くなります。

鉢植えでも育てられます。土が乾いたら鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやりましょう。

肥料

常緑樹のミカンは葉を常に付けているため、養分を常に必要としています。地植えや鉢植えの場合、3月に新芽のための元肥、開花後の6月に追肥、そして収穫後の10月にお礼肥を与えることが一般的です。

肥料は、緩効性の化成肥料か有機質肥料を選び、根元に置いて肥料を与えます。
化成肥料
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管理場所・日当たり

ミカンは日当たりがよく、温暖な地域で育てるのが適しています。地植えにする場合、年平均温度が15℃以上の地域が適し、マイナス5度以下になると育ちません。

霜に当たると一発で枯れるってことはないんですが、もともとが暖かい地域の植物なので株が弱くなり、枯れてしまう可能性があるので、地植えにする場合は、関東以南の地域が適しています。

植え付け

鉢植えでも庭植えでも結実・収穫は可能です。庭植えにすると数年かけて根がまず広がってから、開花するため、鉢植えの方が開花は早いです。もちろん、庭植えの方が大きく木が育って、収穫は多くなります。まずは鉢植えで栽培して、結果するようになってから、庭植えにすると収穫まで早くなります。

3月〜4月の暖かくなってから植え付けをしましょう。

用土

鉢植えの場合は、一般的なホームセンターなどで手に入る培養土を使用します。自作する場合は、赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使用します。庭植えの場合は、庭土に有機物(腐葉土か堆肥)を追加して土を調整し、それを使用して植え付けを行います。

鉢植えの植え付け・植え替え

鉢植えでミカンを育てる場合、苗木より少し大きめの鉢を用意します。例えば、温州みかんなら8号鉢くらいで10個程度、紀州小みかんならば20個の収穫が期待できます。

鉢底には鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm程度入れます。用土を入れたら、株を植え付け、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまでしっかりと水を与えます。

鉢植えでの管理は長期的には難しいため(植え替え作業が面倒って意味で)、結実するようになったら庭植えにするのが良いでしょう。もし鉢植えで管理する場合は、2年か3年に1回程度、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの際には、少し土を崩して根を整理し、落とした土に対応した枝を剪定すると良いです。

庭植え・地植えの手順は?

苗は高さ50cmで切って、枝を減らして根の負担を減らしておきます。根鉢を崩して、根を広げて植え付けましょう。

深さ40cm〜50cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。掘り出した土に腐葉土か堆肥を、庭土に対して3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れます。植えるときに接木部分が土に埋まらないようにします。隙間に土を入れて、水を入れて、ドロドロにしつつ、棒でつついて根の間に土を入れていき、最後にあらためてしっかりと水をやって完成です。

支柱を立てて、動かないようにしておきます。

摘果(7月〜8月)

ミカン:摘果(7月〜8月)
ミカンの実が多く付いている場合は、青い未熟な実を手やハサミを使って摘み取て間引く「摘果」という作業が必要です。

あまりにも多くの実が付くと、木に負担がかかって、実が小さくなったり味が落ちたりすることがあります。また、全ての実を成熟させてしまうと、翌年の実の収穫が減ってしまう可能性…隔年結果を起こすため、注意が必要です。

摘果の適切な時期は7月中旬から8月中旬で、7月には小さな実が1つの枝に多く付いているところから摘み取ります。そして、8月に仕上げの摘果を行い、鉢植えでも地植えの場合は葉っぱ20~25枚に1個の割合で、最も色やツヤが良い実を選んで残します。

実を制限することで、木全体に栄養が行き渡り、美味しい実をより多く収穫することができます。以上が摘果の方法です。

収穫

ミカンは、苗を庭に植え付けあと5年前後くらいで実がなります。鉢植えだとミカンの収穫時期は、10~12月頃が適期です。ただし、種類や品種によっても若干異なります。

剪定

ミカンの木は成長が遅いので強く剪定するのは危険です。樹形を整えるのは植えつけてから5年以上経ってからにし、それまでは、メインの枝先を切り戻す程度にとどめます。

花芽の分化は1月~3月。花芽は枝先に付けるので、剪定は日当たりを良くするために枝を軽く落とす程度のことを春先にする。

病害虫のまとめ

カイガラムシ
カイガラムシが発生し、汁を吸って弱らせるだけでなく、排泄物にスス病が発生して、葉や枝が黒くなってしまいます。剪定して風を通すことで、かなり予防できます。薬剤で駆除するなら以下のページを参考にしてください。

害虫と対応の農薬
アザミウマ→ ベストガード水溶剤・アファーム乳剤
アブラムシ→ ベストガード水溶剤・モスビラン液剤
ゴマダラカミキリ→ 園芸用キンチョールE
ミカンキジラミ→ アーリーセーフ
ミカンサビダニ→ ダニ太郎
ミカンハダニ→ ダニサラバフロアブル・ダニ太郎・バロックフロアブル
ミカンハモグリガ→ アファーム乳剤
かいよう病→ Zボルドー・サンボルドー
そうか病→ アフェットフロアブル・サンボルドー
灰色かび病→ アフェットフロアブル・トップジンM水和剤・ベンレート水和剤

特徴・由来・伝承

よく食べられるミカンは、中国から来た柑橘類が変異して偶然出来た。生まれたのは鹿児島。中国の柑橘類名産地「温州」を冠しているが、実際は温州とはあまり関係が無い。
ビタミンCが豊富。
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