トリガープランツの育て方

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トリガープランツの基礎データ

トリガープランツ
科名
スティリディウム科
属名
スティリディウム属
学名
Stylidium graminifolium
別名
ムシタタキ・引き金草・ゲキテツ草・スティリディウムグラミニフォリウム
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
トリガープランツの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

トリガープランツとは?

トリガープランツはスティリディウム科宿根草オーストラリア原産。近種が150種あり、オーストラリアに自生しています。流通量が少ないので、どうしても欲しい場合はネットで買った方が早いかも。意外と高値。

虫の背中をオシベが叩くのですが高温ほど叩くスピードが早い。植物界では最速の動きという噂。オーストラリアには花粉を運ぶ虫が少ないために、こういう手法を取っているとか。オーストラリアにはミツバチがいませんでしたから(現在はセイヨウミツバチが持ち込まれている)。

他のオーストラリア原産の植物は
を参考に。

水やり

トリガープランツは多湿を嫌うので、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。土が乾くまでは水をやらないようにしてください。鉢底から水がしっかりと出るまでやってください。受け皿の水は捨ててください。

冬は生育が鈍くなっているため、水をほとんど吸い上げませんが、水やりをストップすると枯れますので、冬も定期的に水をやります。土が乾いてから数日経って…鉢の中の土から水がなくなってから水をやります。

土の中の水は
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で計測して水やりするようにするといいです。

肥料

トリガープランツは肥料をあまり好まみません。生育が悪い場合だけ、真夏を避けて、春と秋に液体肥料の薄いものを二週間に一回程度あげます。肥料が多いと弱ります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

根が鉢のそこからはみ出していた場合は植え替えをしてください。植え替えの目安は二年です。植え替えは5月に行います。株分けもできます。

用土

水はけの良い土を好みます。市販されている土に1割か2割ほど鹿沼土を混ぜて水はけを良くしたものに植えつけます。もしくは鹿沼土小粒単用がよいです。

植え替えの手順

古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落とし、傷んで変色した根っこを取り除きます。新しい鉢は同じ大きさでもいいし、ひとまわり大きな鉢でもいいです。鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするための軽石を2cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

種まき?

種子は炙って発芽
トリガープランツの種子は、山火事をきっかけに発芽するシステムを取っています。よって土に蒔いていても芽は出しません。
●でも実際に日本で発芽させたという情報は無し。だれか教えてください。

管理場所・日当たり

トリガープランツ:管理場所・日当たり
春以降は日当たりで管理します。多湿に弱いので、梅雨や秋雨の時期は軒下で管理してください。長雨に晒していると腐って枯れます。
真夏は半日陰の涼しいところに移動させます。日本の夏は暑いのです。

越冬について

寒さには強いが…
寒さには一定の耐性があります。0度までは耐えられますので、霜が降りない地域では戸外で越冬可能です。霜が降りる地域でも寒冷地でなければ軒下で越冬可能です。寒冷地では室内に取り込んで管理します。

いうてもオーストラリアの植物ですから、寒さに強いっても限度があると思うのですよ(情報が少ないからはっきりしないけど)。0度に耐えられるっても、分かったものじゃない(逆にもっと寒さに強いこともある)。霜は避けるべき。室内に取り込むのが無難です。
暖地なら戸外で越冬は確実。
●新潟の戸外で越冬したという話もある。

その他

まだ新しい植物なので、日本での育て方がハッキリしていません。もしも育てている方がいたら、当サイトの日記に栽培日記を投稿してもらえるとありがたいです。

特徴・由来・伝承

動く植物としてはオジギソウハエトリソウが有名ですが、このトリガープランツも動きます。といっても、オジギソウやハエトリソウのような劇的な動きではないのが、残念ですが、それでもしっかりと動きますので、変わった植物を育てたいと思うならば是非買ってみて下さい。

トリガープランツはオシベが骨折しているみたいに、ポッキリと花の下へと曲がっています。始めてみた人は、「この花は傷んでいるぞ。だって折れているもん」と思うはず。ですが、この花の中心部に触れると、そのオシベがビンと動きます。
動くといっても、花自体が小さいので、「動いた?」という程度ですが、花の形も非常に特徴があって、今後話題になるかもしれません。

トリガープランツは食虫植物ではなく、花につられてきた虫に花粉をこすりつけるための機能です。色々考えますね。

別名に天使のハンマーとか、ムシタタキとか、ゲキテツ草とかありますが、おそらく輸入業者が付けて流通名で一般的な呼び名ではないと思われます。
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