ニオイザクラ(ルクリア)の育て方…葉っぱが落ちる原因は?

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ニオイザクラの基礎データ
ニオイザクラ
科名アカネ科
属名ルクリア属
学名Luculia pinceana
別名アッサムニオイザクラ、ルクリア
水やり水控え目
場所冬は室内 夏は外
難易度チャレンジャー
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ニオイザクラ(ルクリア)の特徴は?

ニオイザクラ(ルクリア)はアカネ科ルクリア属の中国雲南省に自生する常緑低木。ニオイザクラの自生地は夏は涼しく、冬は暖かいという日本とは真逆の気候のため、暑さ・寒さに弱く、多湿にも弱いので、管理は難しい植物です。

水やり・温度管理ともに非常に繊細なために、何年も育てる前提なら購入しないのが無難。開花中の間だけ香りと姿を楽しむのであれば、これ以上にない優良花材です。1鉢で部屋が甘い香りでいっぱいになります。

花が咲いているものを購入した場合(流通は冬)、日光に当てると一週間ほどで花がしぼんでしまいます。日陰で適温の管理をすると花が長持ちします。
ニオイザクラ 鉢
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特徴・由来・伝承

和名のニオイザクラ…と名前に桜という名前がついていますが、桜とは関係ありません。中国やヒマラヤ・インドアッサム地方に自生する常緑の木です。非常に強い香りがあるので、ギフトにも人気があります。

ルクリア・ピンセアナ(Luculia pinceana)とルクリア・グラティッシマ(Luculia gratissima)を交配させて改良した品種が流通しています。

葉っぱが落ちる原因は?

葉っぱが落ちる原因は、まずは寒さ。5度に近づくにつれ葉っぱは落ちやすくなりますので、室内の暖かいところで管理するようにします。

次は水やり。水やりが多ければ根腐れし、水やりが不足しても当然落葉します。

次に日光不足。日光が不足すると葉っぱが黄色く変色して、落葉してしまいます。

あとは根詰まりくらいです。

原因としてはよくある植物と同じなんですが、とにかく水やりの具合が微妙なので、一番の候補は水やりですね。

水やり

土が乾いたら水をしっかりとやってください。ルクリアは非常に多湿に弱く、水やりが多いと根腐れしてすぐに枯れてしまいます。特に店頭販売しているルクリアは薬品によって成長を抑えているために、水を吸い上げる力が弱く、日に当てようが気温が上がろうが成長しないので、水を大量に与えると、根腐れを起こしやすいです。そこで店頭販売しているものを手に入れた場合は、土が乾いてから数日経って水をやります。ですが、極端に乾燥させてもルクリアは傷んでしまいますので、乾燥し切らないようにします。

ニオイザクラ(ルクリア)は水が切れてくると、葉っぱが垂れてきますので、そうなったらすぐに水をやってください。土壌水分系(水やりチェッカー)で計測するといいですよ。
水やりチェッカー
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2年目以降の季節ごとの水やり

2年目以降は薬品の効果が切れて、ちゃんと生育するために、1年目よりも水を欲しがります。土が乾いたら水をやるくらいに、水やりの頻度を増やしてください。

春の水やり

春は土が乾いたら水やりをするようにします。土が乾くまでは水やりをしないでください。また、受け皿に溜まった水は捨ててください。

夏の水やり

夏は水やりを控えます。夏は新芽がしおれ始めてから水をやるくらいでいいです。夏は過湿で腐りやすいので特に水やりは控えてください。

秋の水やり

秋も春と同様に土が乾いたら水やりをするようにします。土が乾くまでは水やりをしないでください。ニオイザクラ(ルクリア)は短日植物で夏越しすると10月以降に蕾が出来ます。蕾ができてからは水切れさせないようにします。乾燥させると蕾が落ちてしまいます。

冬の水やり

冬(12月〜2月)の室温が5度まで下がる時期は土が乾いてから数日たって水をやるようにします。数日たって水をやるのは土中に水が残っているからですが、よくわからない場合は土壌水分計で測ってから、乾燥を確認してから水をやるといいです。
土壌水分計
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肥料

生育時期にあたる春から秋のうち真夏以外に肥料をやります。液体肥料を二週に一回ほどやります。肥料が不足すると秋以降に開花しなくなります。真夏と冬は生育していないので肥料をやると根を傷めてしまいます。
液体肥料
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植えかえ

時期

根詰まりしているようなら、春(5月)に植え替えをします。大体2年に一回の植え替えになります。

用土

赤玉土(中粒)4鹿沼土(中粒)4酸度調整済みピートモス2を混ぜたものを使います。植え付けの際に元肥は入れないでください。

鉢植えの植え替え

現在の鉢より一回り…1号か2号だけ大きなものを用意します。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が流れ出ないようにしてから、2センチから3センチほど鉢底石(軽石)を敷いて、その上に用土を入れ苗を置いて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。苗について古い土は落とさないで植えてください。土を落としたり、根をほぐすと根が傷ついて生育不良を起こします。

植え替えの時に、根の負担を減らすために地面から2節か3節だけ残して枝を切り詰めるといいです。

植え替え直後は日当たりではなく、日陰で1週間〜2週間ほど管理します。植え替えは植物にストレスになりますので、刺激の少ない日陰で管理します。育てるのは骨が折れます。

管理場所・日当たり

自生地が高山で霧の多い気候の植物です。あまり日当たりのいい場所では葉っぱが傷んでしまいますので、戸外の日当たりよりは戸外の半日陰が適しています。もしくは室内の日当たりで管理します。日が強すぎると葉っぱが落ちますので、強すぎる場合は、カーテンや寒冷紗などで遮光してください。

夏越し

夏に強い日差しに当たると、落葉しますので、真夏は半日陰か明るい日陰で管理します。もしくは寒冷紗・ヨシズで遮光します。暑さに弱いので、最高気温が25度以上の時は戸外に出さず、室内の涼しいところで管理します。

その際、冷房の風が直撃しないようにしてください。冷房の風は非常に乾燥していて直撃すると枯れます。

秋の管理

ニオイザクラ(ルクリア)は短日植物で、「昼が短くなった」らツボミをつけます。なので9月の秋分の日以降に戸外の自然光を当ててあげることでツボミがつくのですが、この時、室内の蛍光灯や街灯に当たると日光と勘違いして蕾がつきません。必ず戸外の人工の光が当たらない場所で管理するようにします。

このツボミができる9月〜10月は乾燥しないように水やりを気をつけます。乾燥するとツボミがつかなかったり、ついても落ちることがあります。

越冬

耐寒温度は5度なので、霜に当たると枯れてしまいます。戸外で管理している場合は、霜が降りる前…というか最低気温が15度を切る頃には室内に取り込んでください。

冬季もできれば10度以上で管理したい。10度以上ならダメージなしに春にスタートダッシュできます。10度以上で管理するには家庭用温室があるといいです。
家庭用温室
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ギリギリの耐寒温度が5度とか3度。一般家庭では昼間に暖房をかけている部屋では夜中に5度以下になることはなかなかないです。

ただ、窓の近くは外気が近く、氷点下になることがあるので、寒い時期は夜だけ部屋の中央に移動させます。

冬の暖房も非常に乾燥しているため、暖房の風が直撃しないようにしてください。直撃さえしなければいいです。

花ガラを摘む

花が終わったら、摘んでしまいます。花ガラを放置していると、それが腐って病気になります。それに花の下の葉っぱの根元から次の花芽が出ていることがあります。これを育てるためにも切ってください。

剪定・切り戻し

6月に切り戻しをします。株の根元から一節から二節ほど残してバッサリと切り戻すことで全体がコンパクトにまとまります。やらなくてもいいですが、邪魔になるようならば切り戻しましょう。

病気・害虫

アブラムシ
春から秋にかけての高温時期によく発生します。新芽にたかられると新芽が枯れたり、萎んだりして、そのまま生育不良を起こして開花しなくなるので、見られたらすぐに取り除くか薬剤で駆除します。

ハダニ
春から秋の高温時期の特に乾燥する時期によくハダニが発生します。葉っぱの裏にひそんでいて、葉っぱの裏に霧吹きで水をかけてやることで予防できます。
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