マートル(銀梅花)の育て方

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マートルの基礎データ
マートル
科名フトモモ科
属名ギンバイカ属
学名Myrtus communis
別名銀梅花・銀香梅・ミルトス・祝いの木
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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マートルとは?

マートル(銀梅花・ギンバイカ)はフトモモ科ギンバイカ属(ミルトス属)の地中海原産の常緑低木ハーブ。5月〜6月に開花し10月に黒い実がなります。関東でも戸外の庭植えでの越冬が可能で大体2メートルから3メートルに成長します。斑入り品種のバリエガタもあります。

花が終わってしばらくした8月初旬に翌年の花芽をつけます。なのでそれ以降に枝を剪定すると、花芽も切り落としてしまい、翌年に花が咲かなくなります。剪定する時期は、花がしぼんだ直後(5月〜7月)か、目視で花芽が確認できるようになる4月に、適当に剪定します。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。夏は乾燥で水切れしやすいので、朝と夕方の2回水をやりますが、それでも水切れするようならば、日陰か半日陰に移動させてください。

冬は寒さで活動が鈍いので土が乾いてから二、三日経ってから水をやるようにします。

庭植えした場合は、極端に乾燥したら水をやる程度で、基本的には降雨だけで充分です。

肥料

肥料はあまり必要としない植物なので花付きが悪くなったら肥料をあげる程度にします。2月に油粕か化成肥料を根元に一握りほどあげます。

植え付け・植えかえ

時期

4月~5月か9月〜10月に庭に植えつけます。鉢植えの植え替えも同時期に行います。一般的には庭植えします。移植を嫌う植物ですので、一旦植えたら移動させないこと。植えつけるときは根を傷つけないように気をつけましょう。

用土

中性からアルカリ性の土をこのみますので、庭植えする場合は石灰をあらかじめ混ぜておいて中和してください。その上で、庭土に腐葉土堆肥を元の土に対して3割ほど追加して用土とします。

土は水はけのよく、肥沃なものが好ましいです。市販の培養土に川砂や軽石を混ぜて水はけをよくしたものが適しています。

庭植えの手順

植え付ける2週間前に深さ40cm直径40cmの穴を掘り、苦土石灰を混ぜて中和しておきます。反応するのに1週間かかりますので、待って庭土に腐葉土か堆肥を3割ほどまぜて用土とします。さらに1週間たって、腐葉土が土に馴染んだら、株を入れて、水をシッカリとやります。植え付けてから1年ほどは根が広がり切っていないので、庭植えでも水やりをやってください。
苦土石灰
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鉢の植え付け・植え替えの手順

古い鉢から取り出して鉢増しします。古い土を落とさず、根を崩さないでひとまわり大きな鉢に新しい用土を加えて植え替えます。苗を植える場合も土を崩さないで植えつけます。

鉢植えでも生育は可能ですが、水切れに気をつけましょう。また、鉢増しにも限界があるのでいつかは庭植えにするか、挿木で更新します。

参考:鉢の大きさ

増やし方

種まき

マートルは秋には種をつけますので、これを撒いても増やすことが出来ますが、種は発芽率が悪いので、挿し木で増やすか、苗を購入した方が簡単です。
10月〜11月に種子が取れるので、果肉を取り除いてから洗って、濡らしたキッチンペーパーなどに包んでジップロックに入れて、冷蔵庫で保管しておき、3月に種まきします。

果肉には発芽抑制物質がついているので取り除きましょう。

挿木

開花後から7月が適した時期で、新しく伸びた枝を10cm切って、下葉を取り、清潔な赤玉土小粒やバーミキュライトなどの挿木用土に挿して日陰で乾燥しないように管理していると発根します。発根したら、鉢に植え替えます。

参考:挿木

管理場所・日当たり

日当りを好みます。日当りがいいほうがマートルにとっては良いですが、半日陰でも枯れたりはしません。

耐寒温度はマイナス5度で、関東でも戸外で越冬できますが、強い寒風に当たると寒さに枝先が枯れてしまいますので、寒風が吹き抜けない場所に植えてください。寒冷地では冬越しは厳しいので鉢植えにして室内に取り込みます。
●建物の側のように、風が抜けない、日当りのいい場所が好ましいです。

剪定

8月には花芽がつきはじめるため、剪定するのであれば開花後(5月)から7月までの短い期間です。この時に、邪魔な枝を落とし、風通しをよくします。また、細すぎる枝を落とすなど整理します。

マートル(ギンバイカ)は枝に対して幹の生育が遅く、最悪の場合、枝に対して幹の成長が追いつかずに枯れることもあります。細い枝や多すぎる枝葉さばいておくか、何年かに一回、バッサリと強剪定してしまいます。
参考:枝の種類(剪定の基礎知識)

病害虫

ほとんど見られない。

特徴・由来・伝承

地中海原産の常緑樹で、香があり、葉や茎を肉の臭い消しに使ったり、酒につけて香を移して「祝い酒」として飲んだハーブの一種。
和名は銀梅花とか銀香梅とされていますが、当然「ウメ」の仲間ではありません。花がウメに似ている?ためにそう名づけられたようです。

人類との関係は深く、エジプト王朝では「繁栄」の象徴とされ、ヨーロッパでは愛の女神に捧げる花としてブーケにも使われたそうです。

花は生でサラダに入れて食べることが出来ます。
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