吾亦紅(ワレモコウ)の育て方

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ワレモコウの基礎データ
ワレモコウ
科名バラ科
属名ワレモコウ属
学名Sanguisorba officinalis
別名吾木香
水やりたまにやる程度
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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吾亦紅(ワレモコウ)とは?

吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属の多年草。3月に植えると夏から秋に掛けて花が咲き、その後、冬には地上部が枯れてなくなりますが、春になると新芽が芽吹く宿根草です。ナチュラルガーデンに植えられています。草丈の低い矮性種がいくつかあり、草丈が20cm〜30cmとかなり小さくて可愛らしい。

半日陰でも育ちますが、茎が弱くヒョロヒョロになります。鉢植えの場合は真夏の直射日光を避けて半日陰に移動させたほうがキレイに育ちますが、少々葉焼けしても枯れるわけではありませんので、気にしないでもOK。

吾亦紅(ワレモコウ)の仲間でサラダバーネットという種があり、若葉をサラダにできます。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をシッカリとやります。春と秋は晴れたら毎日水をやります。夏は朝と夕方の2回、水をやらないと水切れを起こします。夏にあんまりに水切れする場合は、半日陰に移動させましょう。冬は地上部がなくなりますが、水やりは継続します。活動が鈍いので、土が乾いてから数日経って水をやる程度に控えます。

庭植えした場合は、植え付け直後、根付くまでは水をしっかりとやりますが、あとは日照りなどで極端に乾燥しない限りは水をやらなくても、降雨だけで大丈夫です。

開花時期の乾燥に注意

咲く時期に極端に乾燥すると花がそのまま枯れてしまいますので、気にする場合は、乾燥しない程度に水をやってください。

肥料

和モノですので、気候や水には問題なく育ちますが、キレイに育てようと考えるならば、肥料は必要です。よほどの乾燥や過湿でないのに、葉っぱが傷み始めたら、肥料不足を疑ってください。

鉢植えの場合、4月〜10月の生育時期に一週間に1回か10日に1回、液体肥料を与えます。もしくは緩効性肥料を少量だけ、一ヶ月に一回やります。肥料をあげると草丈が高くなりますので、草丈を見て量を加減してください。
庭植えの場合は、肥料は基本的に不要です。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え替えは休眠中(落葉時期)の2月に行います。根を良く張り、根詰まりすると生育が悪くなるため、植え替えは毎年行います。庭植えの場合は、植えっぱなしでいいです。

用土

市販されている培養土で充分対応できます。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。庭植えの場合、ワレモコウは肥沃な土を好みますので、植える土が痩せているのであれば、腐葉土を混ぜてから植えましょう。

植え替えの手順

古い鉢から株を取り出し、半分の土を落として、古い根を整理して落とします。株分けも一緒にします。半分か三等分ににして、それぞれを別の鉢に植え付けます。ハサミかノコギリで切って分けましょう。
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●斑入り品種・矮性種は種子を取って育てると親株の性質を受け継がないため、増やすのであれば「株分け」を行います(株分けはクローン体なので親と同じ性質となる)。

鉢の底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に土が流れ出ないようにするための鉢底石(軽石)を2cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

種まき

開花後に花に種子ができます。種子は小さくて採取はかなり面倒。ある程度、塾したら刈って、吊るして乾燥させて、袋に入れて種子を落とします。集めた種子は冷蔵庫で保存し、3月〜4月に種まきします。発芽温度は15度〜20度です。

用土は植え付けの用土でいいです。土の上に種子をパラパラとまいて、5mmほど土をかぶせて日陰で乾燥しないように水をやっていると1週間ほどで発芽します。間引いて、本葉が4枚以上になったら植え付けましょう。

そんなに丁寧にしなくても、春に直播していれば、生えてきますので、間引けばいいし、こぼれダネでも生えてきます。

管理場所・日当たり

日当りのいい場所で管理してください。日光が不足すると花が付かず、株が小さいままで、茎が弱くなり、自立できなくなって倒れてしまうことがあります。

斑入り品種は夏の直射日光で白い部分が葉焼けすることがあります。斑入り品種だけは夏は遮光するか、半日陰に移動させるといいです。

剪定・切り戻し

6月に、三分の一ほど刈り込んでやると脇芽が出て花が咲き、草丈が低く抑えられます。綺麗に仕立てたいなら刈り込むといいです。

冬になり地上部が枯れたら、枯れた部分を地際のギリギリで切ります。放置していると、春以降に枯れ枝と新葉がゴチャゴチャになって見苦しいですので、刈っておきましょう。

病害虫

ウドンコ病
白い粉をふくカビの一種。株が健康でさえあれば、枯れるには至らない。健康であればいつのまにか回復しています。病変箇所を取り除き、廃棄しましょう。

ハダニ
乾燥すると発生するダニの仲間。枯れるほどにはならないが、目に余るなら水やりのときに葉っぱにかけてやりましょう。もしくは薬剤を散布して駆除します。

特徴・由来・伝承

吾亦紅(ワレモコウ)という名前の漢字表記にはいくつかあって、その名前の由来にも説がいくつかあります。「我もこうありたい」という儚い思いをこめて名づけられたという説もあります。

また秋の七草の1つす。秋の七草は春の七草と違い、薬効のある植物が選出されています。ワレモコウも止血、火傷・湿疹の治療薬とされています。
秋になるとススキと共に秋を彩る植物として十五夜に飾られます。

地下茎を伸ばして繁殖しますので、広がるスピードも速く頑健です。
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