ギボウシ(擬宝珠・ギボシ・ホスタ)

科名 | ユリ科 |
属名 | ギボウシ属 |
学名 | Hosta |
別名 | 擬宝珠・ギボシ・ホスタ |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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ギボウシとは?


基本的に環境が合えば毎年楽しめます。比較的日陰でも耐えますので、花は少なくなりますが葉っぱの鮮やかな模様目当てでシェードガーデン(日陰の庭)を飾るのには向いています。冬は地上部が枯れます。
花は個体によって二回咲くものと一回だけのものがある。これは種・品種よりは個体差。ギボウシの種・品種については以下のページを参考にしてください。
水やり
鉢植えの水やり

ギボウシは乾燥には比較的強いのですが、温暖化の影響なのか真夏の蒸発が激しく、植えた場所によってはすぐに水切れを起こします。鉢植えは真夏は朝と夕方の二回、水をやる必要がある場合があります。それ以外の季節は
冬になると休眠します。鉢植えの場合は11月以降水やりの回数を減らします。土が乾いてから数日後に水をやると考えてください。
庭植えの水やり
庭植えにした場合は基本的には降雨だけで十分です。ただし、夏など乾燥が過ぎると枯れなくても葉っぱが汚くなりますので気を付けてください。様子を見て水をやりましょう。庭植えの場合は冬は水やり不要です。
肥料
春(3月)と秋(九月)に緩効性固形肥料(油かすか化成肥料)を適宜やります。3月は新芽と花のための肥料で、9月は消耗した株の栄養補給のための肥料です。植え付け・植えかえ
時期
適した時期は3月~4月ですが、ギボウシはそれほど気にすることもなく、真夏・真冬以外は時期外れだから枯れるということはありません。鉢植えの場合は根詰まりする前に植え替えをします。根詰まりすると水切れしやすくなるので、注意してください。庭植えにしたら基本的には植えっぱなしですが、大きくなると中央部分が枯れ込んでくるので、そうなったら掘り出して株わけするといいです。
用土
土は市販の土か、赤玉土6と腐葉土4を混ぜたものを使います。鉢植えの植え替えの手順

植え替えるときは古い土を三分の一ほど落としておきます。植え替えのときは株分けも可能です。
鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
庭植えの植え付けの手順

地面に植えっぱなしにしていると、際限なく大きくなる…のではなく中央部分が腐ってしまい、いくつかの大株が群生しているような形になる。自生地で見ると見渡す限りのギボウシというわけではなく、ポンポンと株同士が離れています。
管理場所・日当たり

斑入りの白い部分には葉緑素が少なくなっており、白い部分が多い品種は他のものに比べると弱いです。グランドカバーなどに植えた他の植物に競り負けることがあります(例:グレコマ、ヒメイワダレソウ、アップルミントなどのミント類)。
越冬

あまりに小さい苗は寒さに抵抗が無い(若干弱い)ので、冬は玄関や軒下などの寒さが直に当たらない場所で管理するとよいです。
病害虫
バッタバッタが葉っぱを食べることがあります。バッタは近くの雑草からやってくるので雑草を草刈りしておくとある程度は予防できます。
ダンゴムシ
ダンゴムシは普段は枯れ葉しか食べませんが、食べるものがなくなると生葉を食べるようになりますし、見た目に気持ち悪いので対応した薬剤で駆除するといいです。対応した薬剤がありますので、以下のページを参考に。
ネコブセンチュウ
根にコブを作るセンチュウの仲間。生育不良を起こすので、駆除したい。
コガネムシ
根を食べる芋虫で、発生すると水切れしやすくなり、枯れてしまう。2匹で大株のギボウシが枯れるので、前もってオルトランを使ったり、異変があれば対応薬剤で駆除しましょう。
ウィルス病
葉っぱに妙なモザイク模様が出て、徐々に株が弱っていく。治療法はなく、感染したら他のギボウシ類にも感染するので、廃棄してください。
特徴・由来・伝承

つまり
ネギ→飾りのギボシ→植物のギボウシ
という変遷を経ているわけです。
初夏から秋口にかけて涼しげな薄紫(種類によって白・ピンクなどもあります)の花を咲かせます。花も綺麗ですが、主に葉っぱが鑑賞対象です。
ギボウシは東アジア原産です。非常に雑種が出来やすく、品種の詳細分別に関してはハッキリとしたことは言えない状態になっています。江戸時代に園芸品種として育てられ、その中の変異体が広まり、シーボルトによってヨーロッパに紹介されました。
山菜で「うるい」というのはギボウシをさします。ただしギボウシの葉っぱは毒草と似ているので、気軽にギボウシだと考えて食べないようにしてください。
最後に
ギボウシは日本自生の植物で、暑さ・寒さに強く、半日陰にも強いのでシェードガーデンに植えられています。他の半日陰に適した植物はを参考にしてください。
また自然な感じを演出するにもギボウシはピッタリです。ナチュラルガーデンについては以下のページを参考にしてください。
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