サクラソウとは?仲間の紹介・一覧
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科名 | サクラソウ科 |
属名 | プリムラ属 |
学名 | Primula |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
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サクラソウとは?
プリムラ(サクラソウ)とはサクラソウ科プリムラ属(サクラソウ属)の植物たちのこと。当然サクラとは園芸分類上の関係ありません。花の形が似ていることから命名されたと思われます。英名は「primrose(プリムローズ)」なのですが、バラとも関係ありません。本来、サクラソウとは日本に自生するニホンサクラソウ(Primula sieboldii)のことを指しているのですが、園芸ではサクラソウ属の植物全般を指していることが多いです。たなみに在来種のニホンサクラソウの自生地は現在では非常に狭くなり、保護区となっています。
花屋さんで売られているサクラソウは(当然ながら)この在来種ではなく、ヨーロッパのサクラソウを品種改良したものです。花屋さんでもプリムラジュリアンやプリムラマラコイデス、プリムラオブコニカをひとくくりにして、「サクラソウ」とPOPなどに書くことがありますので注意が必要です。
それでは以下にプリムラ属の中で日本の園芸上見られるものを挙げておきます。育て方はそれぞれのページを参考にしてください。
仲間
プリムラ・シーボルディー(=サクラソウ)
プリムラ・シーボルディー(Primula sieboldii=サクラソウ)は日本の北海道〜本州〜九州に自生するプリムラの代表的な種。江戸時代には武士によってサクラソウが栽培・育種され、古典園芸植物と言われるものの代表的な植物となりましたが、愛好家が武士中心だったために、明治維新後には愛好家が減り、衰退しました。本来、日本で「サクラソウ」というのはこのプリムラ・シーボルディーのことです。
プリムラ・マラコイデス
プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)は春に開花するものをよく見かけるサクラソウの種。おそらく、「サクラソウ」という名前で、一番最初に思い浮かぶのはマラコイデスではないかなと思います。小輪の耐寒性タイプと、大輪の非耐寒性タイプがあり、花の大きくて花いろの多い大輪の非耐寒性をよく見かけます。
プリムラ・ポリアンサ
プリムラ・ポリアンサ(Primula Polyanthus)はプリムラ・エラチオール、プリムラ・ベリス、プリムラ・ブルガリスなどを交雑して生まれた品種のグループで、ジュリアンもこのグループに入ります。プリムラ・ジュリエ
プリムラ・ジュリエ(Primula jurie=ミヤマサクラソウ)はアジア〜コーカサスに自生するプリムラの一種。ジュリアンが一般的に流通する以前はジュリエがよく出回っていました。プリムラ・ジュリアン
プリムラ・ジュリアンはプリムラ・ポリアンサスとプリムラ・ジュリエを交配させてできた品種。現在、日本でよく流通しているものです。本来はポリアンサスのグループの一種ですが、あまりに有名になりすぎて、ジュリアンという独立した種があるような気がしますが、あくまでポリアンサスの一種です。ウンナンサクラソウ
ウンナンサクラソウ(Primula filchnerae)は中国原産のプリムラで、色合いが独特で雰囲気があります。冬に流通します。プリムラ・オブコニカ
プリムラ・オブコニカ(Primula obconica)は大きめの花が咲くプリムラの一種。寒さに弱く、耐陰性もあるので、年間を通して室内で管理するべき種です。昔は触れるとカブレてしまうものでしたが、現在は品種改良でカブレにくくなっています。プリムラ・シネンセス
プリムラ・シネンセス(Primula praenitens)は寒さに強く、夏越しもできるプリムラの一種。2年か3年で消えてしまうので、長期間の栽培は難しいです。ただ、こぼれダネで増えることがあります。プリムラ・ビアリー
プリムラ・ビアリー(Primula vialii)は天使の蝋燭とも言われるプリムラの一種。雑記
イギリスではサクラソウを棺に飾る風習があります。ライトノベル作品「ゴシック」には死体がサクラソウの花束を持っていたという件があります。スポンサーリンク