害虫の天敵たち…庭にやってくる天敵を知っておこう

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害虫対策として天敵を知る

庭・ガーデニングをする上で害虫は発生するもの。できれば薬剤を使いたくないと思うなら、害虫を食べる天敵について知っておいて損はないです。

まずは以下の天敵たちを知っておき、駆除しないようにしましょう。それだけでも害虫の発生は抑えられます。

アシナガバチ

アシナガバチ
アシナガバチは名前の通り、長い足をぶら下げて飛ぶ肉食の蜂。スズメバチより小型で、大人しく攻撃性は低くて、庭の害虫を連れ帰ってくれるありがたい益虫。

ただ、毒性は低いもののあり、刺されると痛いし、アレルギーのある人にとっては怖いのは違いはないが、庭に巣を作らない限りは邪険にはしない方がいいです。

クモ

クモ
いろんな害虫を食べてくれるありがたい存在。アシナガバチと比べると怖くもないので、通路に巣を張らないならば、気にせず放置しておきたい。

コガタスズメバチ

コガタスズメバチ
コガタスズメバチはオオスズメバチやキイロスズメバチといった攻撃的なスズメバチに似ていますが、少し小さくおとなしい性質のスズメバチで、虫を食べてくれる肉食蜂なので、これも放置します。

ちなみに、オオスズメバチやキイロスズメバチは人を見ると襲うのですが、コガタスズメバチはそういうことはほとんどないです。家の近くに巣を作らない限りは放置します。
ただ、見た目が怖い。不安なら駆除するようにしましょう。

テントウムシ

テントウムシ
基本的にテントウムシは肉食でアブラムシなどを食べます。幼虫も成虫も肉食です。アブラムシを食べるイメージがあるんですが、アブラムシが動かないから食べるだけで、他の虫も食べます。

見た目にもかわいいから放置。ただし、ニジュウヤホシテントウという草食テントウムシもいますので、こちらは補殺することをおすすめします。

クサカゲロウ

クサカゲロウ
クサカゲロウの幼虫がハダニやアブラムシを食べます。成虫は花粉・蜜・アブラムシなどの甘露…を食べるというアブラムシに依存した関係の昆虫です。
上の画像はクサカゲロウの卵で、ウドンゲの花なんてことを言われます。これを見つけたら落とさず放置しておきましょう。

カブリダニ

カブリダニはコナジラミの幼虫やアザミウマの幼虫を食べます。自分より大きな虫は食べられないので、完全にこれらの害虫を駆逐するのは難しいですが、抑制にはなります。

0.3mm〜0.4mmくらいの小さな虫でパッと見にはわからない。

カマキリ

カマキリ
カマキリはいろんな虫を食べてくれます。小さいうちは小さい虫を成虫になると、結構大きな虫まで食べてくれます。見た目も決して気持ち悪くない。
冬になると画像のような泡状の卵を枝に生むので、これを取り除かないように置いておくと、春以降に頑張って虫を食べてくれます。

ちなみに小さいカマキリはかわいいです。

ゴミムシ

ゴミムシ
名前に反して小さな昆虫・ヨトウムシなどを食べてくれる益虫。クローバーを植えると集まってくるので、庭に植えるとヨトウムシを食べてくれます。

オオフタオビドロバチ

 オオフタオビドロバチ
蛾の幼虫…イモムシを捕まえて巣に持って帰ってくれます。竹の筒などの穴の中に泥で仕切りを作って、内部に連れ込んで卵を産みつける。花にたかって蜜をとっていることもありますが、基本的に益虫。

ショクガタマバエ

ショクガタマバエはアブラムシの近くに卵を産みつけ、卵からかえった幼虫がアブラムシを食べます。一匹の幼虫が成虫になるまでに50匹を食べるとされます。

コウガイビル

コウガイビル
コウガイビルはナメクジを食べてくれるプラナリアの仲間。頭がトンカチみたいになってます。

ナメクジ以外にカタツムリやミミズを食べる。カタツムリも植物を食害するのでいいのですが、ミミズは庭にとっては土をフカフカにする益虫ですので、増えすぎるのも困る。

昔の話ですが京都でコウガイビルが大発生してミミズがほとんどいなくなったことがありました。なので極端なのは困るんですよね。

タカラダニ

タカラダニ
真っ赤な体のダニの一種で、幼虫の時はアブラムシ、セミ、バッタに寄生して、成虫になるとハダニやカイガラムシを食べます。

ただ、コンクリの上にこれが蠢いているとちょっと気になる。

ジガバチ

ジガバチ
ジガバチはイモムシを捕まえて毒で仮死状態にして卵を産みつけて幼虫の餌にする。

スズバチ

スズバチ
スズバチは泥で巣を作って、内部で幼虫を育てるハチ。下の画像のような巣が鈴のようなのが名前の由来です。
幼虫も成虫もイモムシを食べます。攻撃性は少なく、毒性も少ないのですが、名前が1文字違いで「スズメバチ」で配色も似ているので誤解されがちです。

害虫を食べてくれるのですが、巣が家屋を傷めることもあるので、場合によっては駆除が必要です。

アリ

アリ
アリは植物に出たイモムシやアブラムシなどを連れ帰ってくれます。アブラムシと共生関係にあると言われますが、アブラムシの出す甘露が甘くなくなると容赦なく餌にするので、共生ではなく家畜というべきでしょうね。実はアリはアブラムシが増えすぎるのを防いでいる面もあります。

また、アリが歩いた後はハダニ類は近づくのを嫌がるという研究結果もあり、害虫対策にアリは有効です。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-10-31

アリがつついたせいで、花が傷つくこともありますが、基本的に害虫を連れ帰る益虫です。

ハサミムシ

ハサミムシ
肉食の昆虫で、主にイモムシやダンゴムシを食べます。見た目が不快ですが、放置しておきましょう。

シジュウカラ・ヤマガラ

シジュウカラ・ヤマガラ
巣箱を設置していると、シジュウガラなどが住んで虫たちを食べてくれます。

どうでしたか?

以上の虫たちは、駆除せず放置しておくと、庭の植物の害虫たちを食べてくれます。ついつい反射で踏み潰してしまいそうですが、ぐっと我慢で冷静になって判断しましょう。

余談ですが、天敵がいるということは害虫がいるということです。食べ物があるからやってくるわけですからね。自然がバランスを取ろうとしているんですね。

それでは、また。
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