ハナミズキ(花水木・アメリカヤマボウシ)

科名 | ミズキ科 |
属名 | ミズキ属 |
学名 | Cornus florida |
別名 | 花水木・アメリカヤマボウシ |
耐寒 | マイナス25度〜マイナス30度 |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
種蒔 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
剪定 |
目次
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ハナミズキ(花水木)とは?

ナチュラルガーデンの主木や、庭のシンボルツリーとしても人気があります。ただし樹高は5mから8mまで成長し、花が上を向いて咲くので、成長すると花が見えなくなる。しかし、一青窈の歌の「ハナミズキ」のイメージもあって、まだまだ人気はあります。
樹木としての寿命が80年とされます。

赤い実がなりますが、食用ではありません。
草丈5m〜8m
水やり


肥料

開花が非常に多いと栄養を使い果たして、翌年に開花しないことがあります。開花が多いと思ったら、開花後の6月に肥料をやるといいです。これをお礼肥といいます。
植え付け
時期

用土
鉢植えで栽培する場合は、一般的な培養土を使います。自作する場合は赤玉土7腐葉土3に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土にしっかりと腐葉土や堆肥を混ぜて肥沃にし水もちよくしてから植えましょう。庭植え


ハナミズキは根が土にしっかりと根付くまで3年ほど掛かります。根が付いていないと花は咲きません。
種子から育てる?
種子から育てることは普通はしません。赤い実ができて、その中に種子があります。まず果肉を洗い流します。果肉には発芽阻害物質が含まれていて洗い流さないと発芽しにくいです。種子は冷蔵庫で乾かないように、濡れたティッシュに包んでジップロックに入れて管理して、3月に蒔きます。
管理場所・日当たり

夏の乾燥が苦手です。特に夏に西日がガンガン当たる場所は避けてください。真夏に日光が一日中当たる場所に植えていると、防衛のために葉っぱを落とすことがあります。

越冬
冬の寒さには強く、耐寒温度はマイナス25度〜マイナス30度で、北海道南部でも庭植えにして戸外で越冬が可能ですので、何もしなくて大丈夫です。紅葉がとても美しいです。紅葉・落葉は早めです。剪定

まず、花が終わった5月に樹形を整える剪定します。6月〜7月に花芽ができるので、6月以降の剪定をすると翌年の開花が減りますので注意しましょう。
また、落葉時期に邪魔な枝を剪定をして風通しをよくします。落葉していて、丸見えですから剪定しやすいです。花芽も目視でわかりますので、花芽がついた枝を落とさないように、邪魔な枝を落として風を通し、幹まで日光が通るようにします。枝を落とすときは枝分かれしているところで落としましょう。
落とすべき枝と残すべき枝については を参考に。
花が咲かない原因
ハナミズキは植え付けて三年くらいは咲きません。ある程度株が大きくなって、根付いてそれで開花します。あとは日光不足、肥料不足などです。昨年の開花が多いと栄養が不足して開花が鈍くなることもあります。これは肥料を足してやることで予防できます。土の水はけが悪いか、逆に極端に水はけがいいってこともあります。
病害虫
ウドンコ病ウドンコ病が発生します。ウドンコ病はカビが原因で、葉っぱに白い粉が吹いたような状態になり、光合成が阻害されます。発症したら取り除いて、薬剤(ベニカXスプレーなど)を散布します。発症箇所が少ないなら取り除くだけでいいです。基本的に株が健康ならばウドンコ病は発症してもいつのまにか回復しています。
コウモリガ・アメリカシロヒトリ
毛虫が発生して葉っぱを食べます。少量であれば、トングなどで摘んで落として踏み潰します。大量に発生していたらBT剤(ゼンターリなど)で駆除するといいです。
特徴・由来・伝承
1912年にまだ「市」だった東京市の市長の尾崎行雄がワシントンの親日家にサクラの苗木を送った返礼に、1915年にアメリカから苗木が寄贈されたことがキッカケで広まった。和名はアメリカヤマボウシ。ヤマボウシとは別種で実の形状が全然違います。ハナミズキは英語でドッグウッド=犬の木。由来は17世紀に樹皮の煮汁が犬の皮膚病治療(犬のノミ退治)に使われたためと言われていますが、実際には皮膚病の治療効果は無い。犬の皮膚病治療に使われた植物は同じミズキ科の別種とされています。
花びらに見える部分は葉が変形した総苞(ソウホウ)と呼ばれるものです。
街路樹によく植えられていますが、ハナミズキ炭疽病に掛かると枯死しやすいです。
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