イスノキ(柞の木)の育て方と特徴…虫コブはお好き?
TOP > マンサク科 最終更新【】イスノキ
科名 | マンサク科 |
属名 | イスノキ属 |
学名 | Distylium racemosum |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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イスノキの特徴は?
イスノキは静岡県〜沖縄に自生するマンサク科の常緑高木。九州の山地ではよく見られる木です。雌雄同株。イスノキには特徴が二つあり、一つは木材として非常に硬いこと。もう一つは赤い虫コブを作ること。木材として非常に硬く、示現流剣術の木剣として利用された。非常に重い木材でもあり、水に沈むこともあります。虫コブはひどい場合は穴が空いて瓢箪のようになり、穴に風が通るとヒューとなる。これが「ヒョンノキ」という別名になっている。また、虫コブを染料や漢方薬として利用するなど、色々と利用されてきた。
ところで伊集院という名前はイスノキの院が語源という説もあります。
樹高は20m〜25mと高木ではあるんですが、生育が非常に遅く、そこまで育つのはなかなかですので、生垣や庭木に利用されます。
水やり
一旦根付いたら、水やりは不要で、自然に降る雨だけでいいです。日照りが続くようなら水をやる程度です。肥料
施肥は不要ですが、あまりに生育が悪いとか、葉の艶が悪くて調子が悪いようなら二月に化成肥料を周囲にまくか、油粕を根に当たらないように埋めます。植え付け
時期
春〜秋の夏を避けた時期に植え付けをします。用土
一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。もしくは庭土に腐葉土か堆肥を足して用土を作って植え付けます。庭植えの植え付け手順
深さ40cm〜50cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。掘り出した土に腐葉土か堆肥を、庭土に対して3割か4割を入れ、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株が麻布に巻かれている場合は、そのまま植えます。根鉢にビニールや針金が巻かれている場合は取り除いてから植えてください。
管理場所
日当たりを好みますが、多少、日当たりが悪くても生育します。半日陰や明るい日陰でもいいですが、そもそも生育が遅い樹木なので日当たり〜半日陰くらいにしておきましょう。イスノキは温暖な地域に育つ植物で、寒さにはあまり強くないので、栽培するのは自生地と同じ静岡県〜九州・四国・沖縄の地域にしておきましょう。
剪定・切り戻し
イスノキは成長は遅いのですが、高木にはなります。生垣にするなら1mくらい、庭木として育てる場合も最大で2m〜3mで、剪定をして小さくまとめます。頻繁に剪定するものではないですし、剪定はいつでもいいです。
病害虫
イスノキはアブラムシによる虫コブが発生します。これがイスノキの特徴ですから通常はそのままにしておきますが、気持ち悪いなら駆除するのも手です。また、イスノキに発生するアブラムシは他のアラカシ・コナラにも移るため、同種を近くに植えている場合は駆除するべきでしょう。アブラムシに吹きかけて駆除する薬剤(スミチオン・ベニカ・トレボンなど)と、浸透して駆除する薬剤(オルトラン)を両方を使うといいです。ただ、被害をなくすことはかなり難しいです。
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