アジサイ(ハイドランジア・紫陽花)

科名 | アジサイ科 |
属名 | アジサイ属 |
学名 | Hydrangea |
別名 | ハイドランジア・紫陽花 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
アジサイ(紫陽花)とは?

店頭には「アジサイ・七変化」という名前で販売してあることがありますが、七変化はアジサイの別名で七変化という品種があるわけではありません(カメレオンは品種名です)。時間と共に色合いが変化する様子から七変化と呼ばれるようになったようです。
水が大好きで乾燥が大の苦手。その上、夏の直射日光には葉焼けし、半日陰でも育つのでシェードガーデンによく植えられています。
アジサイの仲間
以下にアジサイの仲間をまとめています。より詳細で多くのアジサイ属の植物はにまとめていますので、こちらも参考にしてください。

水やり
鉢植えの水やり
鉢植えにした場合は土が乾燥する前に水をやるようにします。底面給水の器の場合は底に水が溜まっているようにします。学名の「ハイドランジア」は日本語で「水の器」という意味です。植物としてそもそも水を好む性質がある上に、鉢が小さく仕立ててあるので本当に水切れしやすいです。特に夏は水切れしやすく、水やりが追いつかないこともあります。夏の水切れ対策は以下のページにまとめてありますので参考にしてください。
鉢が小さいので水切れに注意

鉢が小さいのは、商品としてのデザインがありますが、鉢が小さい方が花が咲きやすいというのも理由。厳しい環境に追い込まれた方が、植物は子孫を残すために花を咲かせようとする。
庭植えの水やり
庭植えにすれば、植え付け直後に一週間ほどしっかりと水をやった後は降雨だけで十分です。日照りや乾燥して葉っぱが元気が無いようであれば、水をやりますが、基本的に放置でOKです。肥料
花芽ができる7月〜8月と、活動が始まる3月前後に緩効性化成肥料を周囲にまきます。鉢植えの場合は肥料成分が水やりで流れ出やすいので、生育する4月〜5月あたりにも肥料をやるといいです。肥料があった方がよく生育します。植え付け・植えかえ
花が終わったら、大きな鉢に植え替えるか、庭植えにします。水切れが起きやすく、鉢植えにすると水やりが大変なので、可能ならば庭植えにしましょう。時期・頻度
庭植えにする時期、鉢の植え替える時期はこれといってありません。一応真冬と真夏は避けた方がいいですが、根が鉢に回って根詰まりするようなら、いつ植え替えても問題ないです。植え替えは最低でも2年に1回します。用土
植え替えの土もこれといって選びませんので、市販されている花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。アジサイの専用土というのもあります。赤用・青用とあって、適度なpHに調節してあって便利です。青は酸性、ピンクは中性〜弱アルカリ性になっています。
鉢の植え替え手順

ひとまわり大きな鉢か、大きくしたくないなら同じ大きさの鉢を用意し、その鉢の底の穴を、鉢底網で塞ぎます。その上に鉢底石(軽石)を2cm入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れ、最後にしっかりと水をやります。できれば植え替え後1週間ほどは日陰で養生してから、通常の管理にします。
庭への植え付け手順

1週間後に腐葉土か堆肥を3割追加して、化成肥料を規定量足して、混ぜて用土とします。できるなら1週間寝かせて土を馴染ませてから植え付けます。馴染ませた方が根は張りやすいです。
用土を半分戻して、株を入れます。隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水やりをします。植え付け後の1週間か2週間は根が広がっていないので、水やりを毎日してあげてください。
アルカリと酸性について
酸性の土だと青。アルカリだと赤(ピンク)になります。ガクアジサイやヤマアジサイなら露骨に影響が出ますが、ボール状に咲く「西洋アジサイ」では、さほど変化がありません。例えば、ピンクの西洋アジサイを庭植えしたとします。「雨」というものがそもそも「弱酸性」なので、植え付けの際に中和していても徐々に土が酸性になります。でもピンクの花が青になるかというと、そういうわけではなくピンクのままです。ただし若干青みがかって、くすんで見える程度です。でも、くすむと嫌ですよね? 鮮やかなピンクを維持するためには、石灰を混ぜるなどして酸性化を防がなくちゃいけません。ひっくり返すと、酸性・アルカリ性というのは、その程度の影響しかないということです。
紫陽花(アジサイ)の管理場所

少々の日陰では枯れることはありません。なのでシェードガーデンにも適しています。
冬は落葉して枝だけになってしまいます。寒さに強いとされますが、あまりに寒い風に絶えず晒されると枯れ込むことがあります。植えるときは寒風が当たらないような場所を選んでください。
紫陽花(アジサイ)の剪定

剪定時期を逃したなら、いっそのこと剪定しないというのも手。ただ剪定しないと、どんどん大きくなるため、小さくまとめたいなら毎年剪定しましょう。
「色が変わる!」と銘打ったものがありますが、あれは萎んでいく過程で色が変わるだけです。そのまま鑑賞して、なんとなく秋以降に花を落とすと花芽も剪定してしまいます。
アジサイの剪定の詳細は を参考に
病気・害虫
コガネムシコガネムシの幼虫が細い根を食べ、水が下がりやすくなり、最後は枯れる。大抵は調子を崩して、植え替えてみてコガネムシの幼虫を発見する。前もってオルトランを散布することで予防できます。
ナメクジ・カタツムリ
梅雨〜夏にかけて葉っぱを食害します。カタツムリも食害しますが、ナメクジの方が圧倒的に食害します。誘引駆除剤がよく効くので、散布して取り除きましょう。
アブラムシ
葉・茎にたかって汁を吸う虫で、1匹から大量に増えるので、早めに駆除したい。柔らかな新芽を狙ってたかるため、新芽やツボミが奇形することもある。発生したら薬剤で駆除します。対応薬剤などは以下のリンクを参考に。
カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、植物の汁を吸って枯らせます。少量であれば歯ブラシで削ぎ落とし、大量なら薬剤で駆除します。
ウドンコ病
葉っぱに白い粉が吹く、カビの一種で、風通しが悪く乾燥していると発生しやすい。枝が密生しているなら剪定してさばいて、水やりをしましょう。健康的に管理していると発症しづらく、発症しても大事にはならないです。病変部分は取り除き、廃棄します。
ウィルス病
感染するとモザイク状の模様が出てくるため「モザイク病」とも呼ばれる。感染すると治療法がないため、予防するしかないです。ハサミ・カッターなどで剪定すると他の株から感染するため、使用前には必ず消毒しましょう。
最後に…
アジサイって自分で購入する場合もありますし、ギフトでプレゼントしてもらうこともあります。最初の年は十分開花するんですが、翌年は咲かないってことがよくあります。2年目のアジサイが咲かない!って場合はを参考にしてください。
アジサイは半日陰を好みますので、シェードガーデンによく利用されます。家の横など、日当たりが悪い場所があるなら、アジサイ以外にも適した植物があるので
を参考にしてください。
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