アジアンタム(コバホウライシダ・カラクサホウライシダ)

科名 | ワラビ科 |
属名 | ホウライシダ属 |
学名 | Adiantum raddiatum |
別名 | コバホウライシダ・カラクサホウライシダ |
耐寒 | 7度 |
水やり | 水を好む |
場所 | 室内 |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
植え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
剪定 |
目次
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アジアンタムとは?

枯れる原因は水切れと乾燥です。アジアンタムは湿度の高い環境を好み、非常に乾燥に弱く、水切れ、温風が当たった、室内の乾燥で、しおれます。しかも一度しおれるとその部分は復活不可能です。しおれた枝は根本から切ってください。
水やり
アジアンタムはとにかく乾燥が苦手です。春〜秋は水を切らさないようにしてください。土の表面が乾き切る前に、水をやってください。春〜秋は受け皿に水が多少溜まっている方が乾燥予防になっていいですが、水が長期間蒸発せずに残るようなら根腐れの原因となるので、様子を見て捨ててください。
葉水をしましょう

水切れするとチリチリになって枯れますが、かといって土への水を頻繁にやりすぎると根腐れします。これをうまくクリアするのが葉水です。葉水というのは霧吹きで、葉っぱに水をかけることです。葉水と通常の土への水やりで湿度・水分補給のバランスを取ってください。
受け皿の水について
よく受け皿の水を捨てるように書いてあるのですが、季節によります。夏は気温が高く蒸発が激しいので、多少受け皿に水が残ってるくらいの方がチリチリになりにくいです。春から夏に関してはチリチリになるリスクの方が根腐れのリスクより大きいので、受け皿の水はそのままでいいです。冬は受け皿に水が溜まっているようだと根腐れを起こします。冬の水やり

肥料

植えかえ
時期・頻度
5月〜7月の生育時期に植え替えをします。植え替えは2年に一回程度。根が詰まってくると葉っぱの色が薄くなり、新芽が出にくくなり、出ても変形しやすいです。鉢の底から根が出ていたら早めに植え替えをしましょう。ちなみに葉っぱの色が薄くなるのは日光が不足してもなります。
用土

室内管理で生活するところで栽培するのであれば、匂いのしない観葉植物の土を使うといいです。
鉢
素焼きの鉢は表面に小さな穴が空いていて、そこから水が出て行きます。それで水切れにやりやすく、アジアンタムがチリチリになりやすいです。できればプラスチック鉢・駄温鉢や釉薬が塗られている陶器などの通気性の悪いものを利用します。鉢の大きさは現在のと同じ大きさか、ひとまわり大きなものに植え替えましょう。
鉢植えの植え替え

鉢の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
管理場所
直射日光は危険

直射日光に当てていると、葉っぱがチリチリになって枯れてしまいます。 アジアンタムの適した環境は「弱い日光」「適した湿度」「適した空気循環」。
適した湿度ってのは加湿器をかけて湿度50%にして、加えて葉水をするような環境。もしくは風呂などの水場やその近くがいいです。
空気循環というのは、それなりに空気が滞留していて風がある状態。風が通る場所がよいです。でも、冷暖房は風が非常に乾燥しているのでダメ。
冷暖房の風に注意

日当たりはダメだけど完全な日陰もダメ
アジアンタムは森の湿度の高い木の根元に生える植物ではありますが、さすがに日光なしに育つということはないです。完全な日陰ではなく、室内でも窓のある明るい部屋。ただし、直射日光は当たらないようにします。越冬…寒さに弱い
アジアンタムは生育温度(耐寒温度)が7度以上と寒さに弱いですが、人が生活する場所で管理してやれば充分越冬できます。冬は窓辺に置いて、カーテン越しの弱い光に当ててください。ただ、寒い時期は窓の近くは5度以下になるので、窓から離しましょう。環境が変わると葉っぱが落ちる?

購入して家に置くと、環境が変わったと思って、その環境に合わせて葉っぱを変えることがあります。一時的に、葉っぱがチリチリとなりますが、マメにむしっていると、元通りになります。
旅行に行く前にお風呂に移動

冬は風呂場が寒くなりますので、この手法では寒さで枯れてしまいます。そこで、室内の暖かい場所でアジアンタムに水をやり、透明なビニール袋をかぶせて似たような環境を作ります。
ホームセンターには、ゆっくりと水を注いでくれる簡単な用具もあります。一番いいのは親戚や近所に管理をお願いすることですが、水やりの間隔って環境が変わると、変わりますし、「枯らしてはいけない」というストレスは強いので、自宅で対策した方がいいでしょうね。
地上部がほとんど枯れても、水をやっていると芽吹いてくることがあります。結構しぶといです。あきらめずに管理を継続しましょう。
剪定

病害虫
ダンゴムシジメジメした環境だとダンゴムシやナメクジが発生します。アジアンタムは湿度の高い環境で育てるので、どうしても見かけます。ダンゴムシは普段は腐食物しか食べないんですが、食べるものがなくなると、柔らかい新芽をダンゴムシが食べることがあります。そうなったら…そうなる前に薬剤で駆除しておきましょう。
ナメクジ
湿度の高い環境で栽培することになるので、ナメクジが発生します。葉っぱにヌラヌラとした虹色の歩いたあとがあったら、います。誘引駆除剤があるので散布してください。詳細は以下のページを参考に。
アブラムシ
アブラムシが発生して、芽にたかります。新芽が変形して、その後の生育も悪くなるので、早めに取り除いてください。
猫(ねこ)
猫が新芽を食べる。猫が新芽を食べるなら、犬猫の食べる草(キャットグラス)を栽培して与えましょう。
葉の裏のブツブツは虫の卵じゃない
葉っぱのウラに気持ち悪いブツブツが規則正しく並んでいます。虫の卵のように見えますが、コレは胞子の袋。健康なアジアンタムの証です。気にしないでください。虫の卵だと思ってバッサリ切った人もいます。名前はギリシャ語の「濡れない」から来ています。アジアンタムの葉が水をはじいて、葉の表面が濡れないことから来ています。
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