ケイトウ(鶏頭・セロシア)

科名 | ヒユ科 |
属名 | ケイトウ属 |
学名 | Celosia |
別名 | 鶏頭・セロシア |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
ケイトウ(鶏頭)とは?


若干蒸れに弱く、あまり葉っぱが密生していると風通しが悪くなって花・葉っぱがグチュグチュになって腐ってしまいます。水を控えるか、それが出来なければ葉っぱをむしったり、切り戻しをして風通しをよくします。
ケイトウの水やり
庭植えの水やり

鉢植えの水やり

花に水が掛らないようにしてください。ケイトウの花に水が掛るとスグに種を作ろうとしぼんでしまいますし、花が汚くなります。
鉢植えは乾燥しやすい。水が切れ気味だと下葉から枯れてくる。春は晴れたら水をやり、夏は朝と夕方の二回水をやる。過湿にすると腐ってくるので水のやりすぎには注意。
肥料

植え付け
植え付けの時期

種まき
種まきは霜が降りなくなって(4月下旬)から。発芽温度は20度から30度。8月にまいても開花は十分間に合います(草丈は低くなる)。種子をまいたら土を薄く被せて、光が当たらないようにします(光が当たっていると発芽しにくいため)。発芽するまでは乾燥しないように水をやってください。根を張るまでは乾燥しやすいので水をしっかりやってください。
用土

庭植えの場合は庭を深さ3センチほど掘り返して、苦土石灰を混ぜ、一週間ほど経ってから2割か3割の腐葉土・堆肥を混ぜて、土作りをします。
植え付け方法

鉢植えは鉢底に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて土を流れ出ないようにして、鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れ、その上に土を入れて苗を入れて、隙間に土を入れます。鉢を揺らすと、また隙間が出来るので、隙間ができなくなるまで繰り返します。
植え付け直後は根が張るまでは特に乾燥させないように気をつけてください。
庭植えの手順

庭に深さ20cm〜30cmの掘り、苦土石灰を1平方mあたり100g〜150gほどまいて中和させます。1週間で中和し終わるので、1週間後に掘り出した用土に腐葉土か堆肥を3割ほどと化成肥料を少量混ぜて、土を戻して株を入れて、隙間に用土を入れて最後に水をやって完成です。
苗の土は落とさず崩さず、根を傷めないようにして植え付けてください。根を傷めると生育不良を起こして枯れてしまいます。
株間は品種によって違う。良く枝分かれするタイプは30センチほど空けます。小さいものは10センチから20センチ。少し密生させた方が見た目が良いが、風通しが悪くなって病害虫が発生しやすくなるので、気をつけてください。
一年草ですがこぼれ種で、翌年も咲きますので、来年以降に意図せず生えてきて、邪魔なら引っこ抜く覚悟を持ちましょう。
管理場所
日光を好みますので、日当たりのいい場所で管理してください。生育温度は15度から30度。日当たりで育てていれば、これといった問題なく育ちます。このページの例画像になっているケイトウのようにあまりに密生していると花が蒸れて、グチャグチャっとなり、葉っぱも汚くなってしまいますので、梅雨から夏に掛けては、風通しの良い場所で管理すると良いです。霜が降りる頃には寒さで枯れてしまいます。
相対的短日植物
ケイトウは日が短くなる時期(夜の時間が長くなる時期)に花芽をつける植物です。このような植物を短日植物と呼びます。ただし、ケイトウは相対的短日植物(量的短日植物)で、これは日の長さに関係なく花芽をつけるが、日が短い方がその時期がより早まる植物のことです。種まき自体は4月の霜が降りない時期にもできますので、早く種まきをすると大きく育ってから…夏至を迎え、それ以降に花が咲きます。反対に6月とか7月くらいの遅くに種まきや苗を植えると、草丈が低い状態で花が咲いて格好がいいです。
病気・害虫
アブラムシアブラムシが発生します。アブラムシはオルトランを前もって撒いておくと良いです。見つけ次第、薬剤を撒くか、捕殺したり、水で吹き飛ばします。対応した薬剤などは以下のページにありますので参考にしてください。
ハダニ
乾燥するとハダニが発生します。ハダニは葉っぱに水をかけることで予防できますが、限界がありますので、見つけ次第、薬剤を撒いて殺します。薬剤に耐性がつきやすいので三種類くらいの薬剤を使い回すといいです。
立枯病、灰色かび病
立枯病、灰色かび病は土の水はけが悪い・水のやりすぎが原因です。水やりを控えましょう。
特徴・由来・伝承

お盆や彼岸にお墓にケイトウを供えるので、種がこぼれて翌年ケイトウが花を咲かせることがあります。そのくらい頑健で、育てやすい植物です。
ケイトウというと、花がウネウネとしているものが一般的です。あれは花が石化したものです。石化とは本来植物の先に一つあるだけの生長点が複数存在することです。ケイトウのあのウネウネした花はその石化が遺伝的に固定されたものです。
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