鸞鳳玉(ランポウギョク)の育て方…恩塚?モンストって?身割れに注意!
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ランポウギョク
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最終更新
2024-02-09
画像投稿
ランポウギョクの基礎データ
科名
サボテン科
属名
アストロフィツム属
学名
Astrophytum myriostigma
別名
鸞鳳玉
耐寒
0度
水やり
たまにやる程度
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
鸞鳳玉(ランポウギョク)の特徴は?
ランポウギョクは、
サボテン科
アストロフィツム属の
多肉植物
で、通称は「ランポー」と呼ばれています。変な形状で曲線があってモコモコしていて魅力的、多くの品種が存在します。トゲはないです。上の画像では色合いが渋いですが、艶やかな緑色です。
100円&300円ショップで子株が販売されていることもあり、ランポーを探して100円ショップを訪れる人もいます。また、比較的育てやすい
サボテン
の一つとされています。ちなみに100円ショップのランポウギョクの株でも順調に育てば翌年か翌々年には開花します。
ランポウギョクは、単幹で球形に成長し、次第に柱状になって最大で60cmの高さに達することもあります。全体に白い小さな斑点があるため、非常に独特な雰囲気を持ちます。針座にはほとんど棘がなく、代わりに綿毛が生えているため、「棘のないサボテン」として人気があります。ランポウギョクは、基本的には5稜の稜線を持ちますが、3稜、4稜、6稜も存在し、珍しい数の綾の株が高値がついています。5稜の場合、上から見ると「星形」に見えます。
ランポウギョクは、成長すると綾の頂点である中心部から花が咲きます。日本では夏に黄色い美しい花を咲かせますが、自生地では春〜秋にかけて咲くと言われています。
品種や仲間に、
兜丸
、瑞鳳玉、
白鸞鳳玉
、群鳳玉、
碧瑠璃鸞鳳玉
などがあります。
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用語
恩塚
日本の恩塚さんが作出したランポウギョクの表面の白い斑が大きくなった個体。物によってはほぼ真っ白ということがあります。ただ、
種子
から増やした場合、その性質をうまく受け継がないため、さほど白くない個体も多い。
この恩塚に綾数やモンストといった複数のレア要素を加わることで取引単価が上がっていく様子は、
アガベ・チタノタ
のバブルに似ているんですが、そこまでじゃないんですよね。
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モンスト
正式にはモンストローサですがモンストと略されて記述される。日本語でいう石化かテッカで、成長点が複数存在するために通常の形状ではなくなったもの。高額で取引されるが、好みが分かれる。キモ可愛いとかキモかっこいい!とかそういうジャンル。
モンスト(石化)は他の植物でも見られます。
水やり
春・夏・秋は土が乾燥してカラカラになったら鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやります。鸞鳳玉(ランポウギョク)は水切れには非常に強いですが、
水やり
が多いと、実割れを起こします。実割れとは水を過剰に吸い上げて、身がパックリと裂けることで、裂けた部分は汚くなってしまい、戻りません。そもそも水切れには非常に強いので、水やりは控えめを基準にしましょう。
さらに水やりが多いと
根腐れ
したり調子を崩します。調子を崩して、拗ねるというかいじけると、回復はなかなか難しいのでとにかく控えめにしましょう。
水やりは午前中の涼しい時間にやると昼間に蒸れるのを防げます。また、受け皿に水がたまっていたら捨ててください。
夏の水やり
夏は高温で調子を崩し、活動がほぼ止まっているので、水やりは控えます。土がカラカラになってから、土の表面を濡らす程度の水やりにしておきます。夜中の気温が25度以上になると活動が止まるので、そうなったら水やりを控え、秋に涼しくなったら徐々に水やりを戻します。
冬の水やり
冬は土がカラカラに乾いたら、土の表面を濡らす程度に水をやります。冬に水やりを控えることで寒さにも強くなりますし、活動が止まっているので水やりが多いと根腐れします。鉢底から出るくらいにはやらないでください。
冬に水をやりすぎて根腐れさせたり、逆に水が足りなくて調子を崩すことがありますので、以下のページを一読しておくといいです。
冬の水やりと根腐れの関係
雑記
肥料
肥料
はなくてもよく、植え付け・植え替えの際の元肥だけで追肥は不要。ただ、成長が鈍いようなら春と秋に、通常の2倍に薄めた薄い液体肥料を2週に一回から1ヶ月に一回程度の頻度でやるといいです。
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植え替え・植え付け
時期・頻度
活動を始める前の春(4月前後)か、夏を越して活動を再開する秋(9月下旬〜10月)に土の劣化を防ぐために、植え替えをします。春に植え替えをすると生育時期にダメージを取り返せるのでより良いです。
ちなみに根腐れ・
根詰まり
で緊急に植え替えをするのであれば、多少前後してもいいです。その緊急事態の緊迫具合にもよるのでそこは自己判断で。健康な株であれば真冬でも問題ないですが、弱った株なら適した時期でもそのまま枯れるということはよくあります。
植え替えは土の劣化と根詰まりを防ぐために最低でも2年か3年に一回しましょう。
用土
赤玉土
や
軽石
砂、桐生砂などを適当に混ぜた
用土
か、サボテン・多肉植物の土で植え替えます。ところで、100均や店舗で大量に販売している株は土に
ピートモス
が使われていて水もちが良すぎるため、サボテン・多肉植物の土で植え直すことで、その後の根腐れを予防できますので、余力があれば早めに植え替えるといいです。ところで、ピートモスを使っているのは水やりの労力を減らすためで悪意はないですよ。
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余談ですが、100均の安いサボテン
培養土
は
水はけ
が悪いのでやっぱり使わない方がいいですよ。
植え替えの手順は?
植え替えの前に10日ほど断水し、カラカラにしておきます。その上で鉢から株を取り出して、古い土を3分の1ほど落とし、新しい鉢に植え替えます。新しい鉢は子株であれば2.5号〜3号あたりからはじめて、株の大きさに合わせて大きくしていきます。鉢の材質は水が蒸発しやすく過湿予防にもなる素焼き鉢がいいです。ちなみに100均にもこのくらいの大きさの素焼き鉢は売ってます。
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株の傷んで変色した根があれば切り取ります。根を切った場合は、日陰で2日か3日かけて切り口を乾かしておきます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて完成です。水やりはせず、そのまま1週間〜2週間ほど日陰で養生させてから、日当たりに移動させ、水やりを再開して通常の管理に戻します。
養生ってしないとだめ?
3号以下の鉢なら、土量が少なく水が残りにくいので、水をやらずに養生ってのはしなくてもいいですが、5号〜6号あたりからは養生しないと調子を崩したり、腐ることがあります。
これは植え替えのダメージと土の量のバランスだから必ずしも調子を崩すということじゃないんですが、大株になれば土量が増えて失敗の確率が上がるのは間違いなく、それが5号〜6号あたりからグっと上がるんだと思ってください。そもそも過湿が苦手なランポウギョクですから、養生した方が無難なんですよ。
よくわからない場合や判断しにくい場合は、養生した方がいいです。
管理場所
最低気温が10度を超え、最低気温が25度以下になる春・秋は日当たりのよい場所に置く。日当たりが悪いと調子が悪くなります。この時期にしっかりと生育させて健康にしておくことが、夏と冬の休眠時期の成否に関わるので、しっかりと日光に当てておきましょう。
夏の管理場所
鸞鳳玉(ランポウギョク)は昼夜の寒暖差がある環境を好み…というか自生地が昼間に熱射の高温だけど夜は寒いくらいの地域なので、日本のように夜も気温が25度以上になる蒸し暑い夏が苦手です。
サボテン・多肉植物の多くは、水分の蒸発を防ぐために、昼間に閉じていた気孔を夜中に開いて二酸化炭素を吸収して、それを昼間の日光で光合成しています。ところが夜中の温度(30度くらい)が高くなると、その活動が止まり、昼に日光に当てても弱るばかりになります。夏は水やりを控え、直射日光に当てず、レースのカーテンや寒冷紗で遮光するか、
半日陰
・木陰に移動させましょう。
冬の管理場所
気温が15℃以下になると成長が止まり、耐寒温度0℃なので0度あたりで枯れてしまいます。といってもランポウギョクは多肉植物としてはまぁまぁ寒さに強い方で、室内で管理する限りは、寒さで枯れることはないです。他のサボテンが枯れたのにランプギョクと
般若
だけ生き残るってことはよくある話。実際にはマイナス5度くらいまで耐える。
軒下で霜に当てなければ
中間地
なら戸外で問題なく越冬しますので、取り込めないならベランダなどの霜が当たらない場所で越冬させましょう。ただ、強い寒さにあたると枯れなくてもダメージがあり、春以降の活動のスタートアップが遅くなるので、
やっぱり室内が無難なのは違いないです。
冬は水やりを控え、室内で日光に当てて、管理しましょう。
咲かない?
開花は株が充実すると動くのですが、同じ環境でも咲いたり、咲かなかったりするので気長に栽培していきましょう。寒さに当てると花が咲きやすいという話もあるが、咲かせている人に言わせると「関係ない」です。水を切って「危機を煽る」と開花するというのは嘘ではないですが、そんなことしなくても株が充実すれば咲きます。
増やし方は?
子株は吹きづらいというか、ほぼしない。株を増やすのは種子からが主。子株をつくるには成長点をつぶすか、
接木
するかしないといけません。成長剤のBA液剤を綾に塗ると子株が出るらしいです。
病気・害虫
カイガラムシ
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