フイリダイダイ(地球柑、シマダイダイ)の育て方
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科名 | ミカン科 |
属名 | ミカン属 |
学名 | Citrus aurantium 'Shimadaidai' |
別名 | 地球柑、シマダイダイ |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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フイリダイダイの特徴は
フイリダイダイはミカン科ミカン属の耐寒性常緑樹のダイダイの品種。本来は食用の酢ミカンですが、葉っぱと実の両方が斑入りで観賞用として栽培されることが多いです。葉っぱの斑は、まぁ普通っちゃ普通なんですが、果実の斑はスイカのような縞々で不思議な印象があります。地球柑と呼ばれるのも納得。春に開花し、結実して冬に黄色くなるので冬の庭を彩るシンボルツリーとして植えるのもありですね。収穫せずに置いておくと、春には黄色い果実がまた青く戻り、そのまま枝につけたまま2年か3年ついているので、観賞用であれば必要な分だけ結果させましょう。
苗を植えてから実をつけるまでは3年〜5年ほどかかります。
寒さにはそこそこ強く、夏の暑さには強いです。
食用としても利用できますが、苦味が強いため生食には向かない。果肉を酢にしたり、砂糖と煮詰めて皮をマーマレードにもできます。
カンキツ系は自家結実性があり、1株で収穫は可能です。
樹高2m〜3m
水やり
庭に植えたら、通常は自然の降雨で植物が充分です。夏の乾燥期には、十分に水を得られない場合には追加の水やりが必要です。冬も自然な降雨で水を十分です。一方、鉢植えの場合は、土が乾いたら水を与える必要があります。土が乾いてきたことを確認するためには、指を土に入れてみて土壌の湿り気を確認します。土が乾いている場合には、鉢底から水が十分に出るまでたっぷりと水を与えます。水やり後に受け皿にたまった水は捨て、次回の水やりまで土が乾くのを待ちます。
肥料
新芽のために3月、結実後の7月、完熟した後の12月に施肥するといいです。フイリダイダイは肥料がなくても開花・結実しますが、弱って開花が鈍くなり、隔年結果(1年おきに豊作になる)を起こしやすいので、追肥はしっかりとした方がいいです。化成肥料であれば、周囲にまきます。油粕の場合は、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋める。鉢植えであれば、化成肥料を鉢の端っこに置きましょう。
植え替え・植え付け
新芽が動き始める前の3月〜4月が適しています。真夏と真冬を除いた他の時期でも植え付け・植え替えは可能ですが、乾燥に気をつけてください。用土
植え付ける際には、一般的な花や野菜の培養土を使用します。もし自分で作る場合は、赤玉土と腐葉土を6対4の割合で混ぜ、さらに化成肥料を加えたものを使用します。一般的な培養土は、必要な栄養素がバランスよく含まれており、植物の成長をサポートしますので、結局安上がりになり、便利ですし、他の植物にも使えるので色々と便利です。
植え付け手順
8号〜10号の鉢に1株を植え付けます。鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
株の土は崩さず、根はいじらないで植え付けてください。いじると調子を崩し、回復まで時間がかかります。
庭植え(地植え)の手順は?
深さ40cm〜50cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。掘り出した土に腐葉土か堆肥を、庭土に対して3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。穴に半分ほど土を戻して、株を入れます。株の土は崩さずほぐさないで植えてください。隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株が麻布に巻かれている場合は、そのまま植えます。ビニールや針金が巻かれている場合は取り除いてから植えてください。
管理場所
必ず日当たりで管理します。日光が不足すると生育が悪くなり、また開花結果が鈍くなりますし、味も落ちます。年間を通して日当たりで管理します。フイリダイダイは比較的寒さには強いのですが、さすがに北風に晒された状態だと、弱ってしまいます。冬は北風の当たらない場所を選びましょう。剪定・切り戻し
フイリダイダイは3月に新芽が伸び、ここに開花して結果します。この開花・結果した枝は翌年は開花しません。開花はしないんですが、翌年にはそこから新枝が出て、開花・結果します。3月に花芽を確認しつつ、剪定を行います。邪魔な枝を落とし、枯れた枝を落とし、密生を防いで風通しをよくし、幹まで日光が当たるようにします。これは果実のためでもあるし、病害虫予防のためでもあります。
あとは毎年大きくならないようにしつつ、横に広がるように枝を間引いていきましょう。横に広がるように仕立てることで日光を確保し、成長させ、果実を太らせます。
どの枝を落とし、残すかは全体のバランスを見て、満遍なく枝葉があるようにしましょう。というのも、今年伸びた枝には開花し、今年開花していない枝も来年には開花する枝が出るわけで、どれにも結実する可能性はあるのですからね。いや、剪定して枝をまびかないと結実しすぎて隔年結果を起こすのですから、とにかく毎年、バランスよく剪定して間引いていきましょう。
●枝から新枝が伸びて、その先に開花したものは「太って美味しい」果実になるが、枝の途中に開花したものは、その周囲に葉っぱが少なく、結果しても熟す前に落ちてしまう(生理落下)。これは摘果した方がいいです。
●最初に40cmの高さで摘芯し、脇枝を伸ばしていきます。苗を買った場合はすでに摘芯しているものがほとんどなので、そのまま栽培します。
●最初に40cmの高さで摘芯し、脇枝を伸ばしていきます。苗を買った場合はすでに摘芯しているものがほとんどなので、そのまま栽培します。
摘果(5月〜8月)
フイリダイダイは隔年結果を起こしやすく、豊作になったからって放置していると翌年はほとんど結果しないなんてことがあります。そこで開花後に果実を間引いて、株の消耗を防ぎます。観賞用であれば必要な分だけ結果させて、あとは間引くくらいでも問題ないです。
病害虫
アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ハモグリバエ(エカキムシ)、アゲハチョウが発生します。特に問題なのはアゲハチョウで、幼虫が株全体を丸坊主にすることは十分あります。スポンサーリンク