冬の水やりと根腐れの関係

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冬の水やりと根腐れの関係…水やりは難しい

冬の水やりと根腐れ:冬の水やりと根腐れの関係…水やりは難しい
うちのサイトでは、冬の水やりに関して「冬は植物が成長していないので、土が乾いてから数日経って水をやる」という記述をしているのですが、この文言通りに管理していても根腐れを起こして枯れることがあります。

ところで根腐れとは何かというと、土中の水分が長期間残り、雑菌が繁殖して、根が腐ってしまう現象で、根が枯れてしまえばその植物は基本的には枯れてしまいます。そこで、水やりを減らすことで、土中の水分が長期間残らないようにし、根腐れを予防するのです。

でも、ことはそう簡単ではないです。
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冬に水やりを失敗する理由・要因

水やりを控えて根腐れする悪循環

冬の水やりと根腐れ:水やりを控えて根腐れする悪循環
最近は家の断熱材が優秀で、暖房もしっかりとかけるため、冬でも室温がそこそこ高いことが多くなっています。室温が高いということは、植物が「活動・成長」しています。活動・成長しているということは、土中の水分を吸い上げていて、冬でも「水を必要としている」ってことになります。

すると、「土が乾いて数日後に水をやる」では、水切れを起こしてしまいます。変化の少ない観葉植物系・多肉系だと、症状が現れにくく、水切れでちょっとづつ弱っていき、細い根が乾燥で傷んでしまいます。

そこに、水やりをする…乾燥してカラカラで弱る…水やり…乾燥でカラカラで弱るってのを繰り返しているうちに、散々弱った結果、水を吸い上げられなくなり、根腐れを起こしてしまったり、春以降に水やりを増やしたときに、調子を戻せずに根腐れを起こしてしまうというパターンに陥るのですね。

変な言い方ですが、水やりを控えたから根腐れを起こしたのです。「根腐れを恐れるあまり、根腐れを起こす」という悪循環です。

土が劣化している

土に配合されている赤玉土は泥を固めたもので、大体2年か3年経つと劣化して泥状になり、水もちが良すぎてしまい、根腐れを起こす原因となります。だから、2年くらいで植え替えを推奨するのですね。

また、赤玉土が泥になって、その泥が内部に残れば、根腐れを起こしやすくなりますが、泥が水やりで流れ出ることもあり、そうなると水もちが極端に悪くなり、水切れを起こします。

この土の劣化を起こしている場合、冬の水やりはさらに複雑になってしまいます。水やりを増やすべきか、減らすべきか。

そもそも植物の調子が悪い

冬は寒く、基本的にどの植物にも厳しい期間です。ってのもあるんですが、夏に水切れしたり、暑さに当たって弱って、やっと調子を戻しかけたところに冬が来るとか、秋に植え替えをしてダメージが残っているとか、そもそも年間を通して日光不足とか、何が問題を抱えていたってこともあります。

そうなると、多少の水切れ、多少の水やり過剰でも大ダメージになることもあり、より一層水やりは繊細になります。

解決策

そもそも「土が乾いて数日たったら水をやる」というのがよくないのです。あくまで土中の水分量から判断すべきです。そこで以下の対応策・解決策を提案します。
ごめんなさい。今後は訂正していきたいと思います。

鉢の重さで判断

鉢を持ち上げてみて、その重さで「内部の水分量」を予測します。普段から持ち上げていれば、わかります。お花屋さんは結構、これで判断していますね。水って結構重いので、判断自体は難しくないです。

ただ、陶器の10号鉢なんて持ち上げられないですし、プラ鉢でも10号鉢はかなり重い。できるのは6号〜7号くらいまでです。

割り箸を突っ込んで判断

割り箸でも竹串でもいいのですが、これを土の中に突っ込んで、濡れ具合で判断します。濡れているなら、水をやらない。乾いているなら水をやります。

土壌水分計で判断

土壌水分計(水やりチェッカー)を突っ込んで、水分量を測って判断します。安いですし、使いまわせるので、いくつか買っておいて損はないです。100均でも売ってます。計測して、水やりをするかどうか判断します。これも絶対ではないんですが、失敗はかなり減ります。
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透明鉢ってのもあり

プラスチックで内部の様子が丸見えで、根の状態も水の様子も把握しやすい。デザインとか見た目が、好みじゃないかもしれないですが、小学生の自由研究みたいな楽しさもあります。

もちろん、前もって適切な植え替え時期に植え替える必要があります。
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健康に保つ

冬に枯れる一つの要因として、土の劣化と、植物の健康を上にあげたように、冬に枯れる要因はそれ以前から作られていることも多いです。春〜秋に日光をあて、株をしっかりと成長させて、健康にしておくことで、冬のダメージを乗り切りやすくなります。また、植え替えをして土を新しいものにしておくことで、土の劣化を防ぐのも大事な作業です。

そのためにはもう一度、栽培している植物の栽培条件を見直すといいですよ。

管理人の考え

わたしたちはなんとなく、植物は水を欲し、植物には水が必要で、水がないと生きていない…人間で言う「食べ物」みたいに思っていて、食べ物をあげれば、植物は生きていける!くらいに思っていますが、そんなことはないんですよ。

そもそもの前提がちょっと違う。

ある場所に土があり、雨があり、気温があり、風があって、その条件にあった植物が生えているだけです。その土地の土の質や、雨の量や、気温に合わせて、その植物は進化して、自生しているだけです。そういう別の土地で育つ植物を、鉢植えにして管理しているのですね。ガーデニングとか、観葉植物って、そもそも自然に反している作業なんですよね。

だから、栽培するに当たっては、こちらが植物に合わせないといけない…そういうところに難しさがあります。

水やりに答えはないです

水やりは環境(気温・風・湿度)、土の配合、株の状態などいろんな要素で頻度が決まります。答えがないのが答え、みたいなのは良くないかもしれませんが、どんな達者な人でも植物は枯らしています。答えがないから、ある程度はしょうがないと考えて、あまり落ち込まないで欲しいです。

もしも枯れることがあっても、ひとときの出会いはあったと考えて、次の植物に挑戦してください。
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