ヌルデとハゼの違い
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ウルシ科
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最終更新
2022-09-07
画像投稿
ヌルデの基礎データ
科名
ウルシ科
属名
ヌルデ属
学名
Rhus javanica var. chinensis
別名
白膠木
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ヌルデとは?
ヌルデは日本・中国・ヒマワラヤ・東南アジアに自生する
ウルシ科
ヌルデ属の
雌雄異株
の落葉
低木
。夏に白い花が開花し、10月〜11月に赤黒い実をつけ、
紅葉
し、落葉する。
ウルシや
ハゼノキ
の仲間で、カブレるウルシオールという成分を持っているが、ウルシ・ハゼノキほどではないため、カブレることは少ない。しかし、樹液に触れるとカブレることはあるし、人によっては葉に触れるだけでもかぶれます。
ヌルデにはヌルデシロ
アブラムシ
が寄生して虫癭(チュウエイ)を作る。この虫癭の中にはアブラムシが住み、この虫癭を潰して染色に使っていました。日本の昔の風習のお歯黒にも、この虫癭が使われていました。ただし、ヌルデのお歯黒は高価で一般庶民は使っていませんでした。
樹高
6m
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ハゼとヌルデの違い
ヌルデは
ハゼ
と同じようにカブレの成分を含むのですが、成分は薄く、カブレることは希と言われています。もしもハゼが意図せず生えていたら、早急に伐採した方がいいです。そこで、ここではハゼとヌルデの違いについてあげていきます。
実
ハゼは1cmほどの緑の実をつけ、これが褐色に色づきます。内部にはオレンジの
種子
が入っています。ちなみに木蝋として利用するのは種子ではなく殻の方です。
ヌルデは画像のような赤黒い色合いの実をつけ、
熟して殻が冬の間も残り、目立ちます。白い粉を吹き、この粉が塩っぱい。信州ではこの実を煮詰めて塩の代わりにしたといいます。
葉
ハゼは葉っぱが細長い。
ヌルデは葉っぱが丸い。これは比較的なので、両者を見比べないと
初心者
には分からないかもしれません。
茎
ハゼは茎に毛がない。
ヤマハゼは茎に毛が生えている。
ヌルデは茎に「翼(ヨク)」が見られます。翼とは、茎にも細い葉っぱみたいなもののことで、これがあるならヌルデです。画像を拡大して、確認してください。
樹皮
ハゼは縦にヒビが入るような樹皮。
ヌルデは樹皮に粒々が見られます。
ヌルデの育て方について
育てようとして育てる植物ではなく、意図せず生えてくる植物です。風で飛ばされるか、鳥が運んでくるかして、コンクリの隙間からでも生えてくるほどです。
ただし、盆栽仕立てで育てることはあります。
育て方はハゼと同じなので、
ハゼノキ(櫨の木)の育て方
ウルシ科ウルシ属Toxicodendron succedaneum
を参考にしてください。
伐採について
ヌルデはカブれにくいとはいえ、人によってはカブれます。また、上にあげたハゼとヌルデの違いも初心者には絶対ではなく、近くによって確認した時点でカブレるならば、ヌルデだろうが、ハゼだろうが、庭に生えていては困る植物です。
植えた覚えのない植物が生えてきたら、早めに伐採するのが賢明です。
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