十和田アシの育て方

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十和田アシの基礎データ
十和田アシ
科名イネ科
属名クサヨシ属
学名Phalaris arundinacea
別名トワダアシ
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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植え
肥料
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十和田アシとは?

十和田葦(トワダアシ)はイネ科サヨシ属の多年草。アシとは水辺に生える植物で日本では昔から人間と関係を持っていて、日本書紀・風土記にも葦に関する記述が見られます。しかし、アシというのが「悪し」につながるため、「ヨシ」と言い換えられるようになり、現在はヨシとも呼ばれています。そのアシの斑入り品種から選抜されたのが「十和田アシ」です。和風の雰囲気を持ち、外来種特有の根腐れがなく、宿根草で来年も草が生えてきて楽しめる植物です。

葦は草丈が150cm以上になるのですが十和田アシは草丈30cm前後と家庭で鑑賞するのにピッタリです。水は毎日たっぷりと与えて、日光もしっかりと当ててください。

水やり

鉢植えにした場合は土が乾かないように毎日水をやります。面倒なので、睡蓮鉢などに植え付けて、水を張っておきます。簡単です。水が汚れないように水を足したり入れ替えたりする手間は必要です。

庭植えにする場合は水辺や池の中に植え付けます。そうすれば水やりは不要です。

肥料

3月〜9月に1ヶ月に一回か2ヶ月に一回、緩効性化成肥料を少量やります。もしくは土の中に油粕を埋めてあげます。

化成肥料
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植え付け・植えかえ

時期

春(4月〜5月)か秋(9月〜10月)に株分けするときに植え替えをします。適当に割って別々に植えるといいです。真夏は乾燥で傷むかもしれないのでやらないようにします。

用土

赤玉土・桐生砂や庭土をフルイに掛けてゴミを取ってから、用土として利用します。これといって土は選びません。雑草に近いものですから。もしくは山野草の土で植え付けます。
山野草の土
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睡蓮鉢への植え付け

睡蓮鉢のような鉢底に穴が空いていないものに植えて、水を張って育てるか、鉢底に穴が空いている鉢に植え付けて、池や一回り大きな鉢に水を張って、そこに付け込んで腰水をします。

睡蓮鉢に土を入れ、十和田アシを入れて、空いた隙間に土を流し込んでおしまいです。睡蓮鉢ならば、鉢底に軽石などを入れる必要はありません。

通常の鉢への植え付け

鉢底に穴があいているものに植える場合は通常の植物の植え付け方法と同じです。底に軽石を入れます。ですがこれは土が流れ出ないようにするためのもので、水はけを良くするために入れる訳ではありません。土が流れ出ないようになっていれば、軽石は入れなくても構いません。

管理場所・日当たり

日当たりで管理します。
水切れさえしなければ真夏の日当たりでも問題ないです。

越冬と刈り込み

寒くなったら草の部分は枯れてしまいますが、春になったらまた、生えてきます。冬の間は枯れた草の部分を刈り取ってしまった方がいいです。でも、それは、見苦しいから刈るだけで、そのままでも生育には問題はありません。

特徴・由来・伝承

アシは日本に自生している植物で、風情があり、どこか繊細な雰囲気ですが、とにかく頑健。鉢を池に沈めたり、底に穴の無い鉢(睡蓮鉢とか)に植えて、水を張って管理するのが一般的。
池に直接植え付けると、がっちりと根を張って、「いらね」と思った時に簡単に抜けなくなるかもしれません。また水を張って育てるので、まめに水を足したり、汚い水を捨てたりしないとボウフラが住むことになります。

最後に

夏に斑入りの葉が風に揺れる姿は、それだけで涼しげで風情があります。十和田アシと共に庭をナチュラルガーデンの植物で揃えてみるのもいいかもしれません。

興味があれば以下のページを参考にしてください。
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