マーガレットの剪定と挿し芽と株の更新
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マーガレットの剪定と挿し芽と株の更新
マーガレットは店頭で見ると可憐でかわいらしく見えますが、本来はかなり大きく育つ植物で、地植えにしていると直径1mになり、鉢植えでも大きなものに植えると動かすのも大変な大きさになります。また、株が大きくなると突然枯れてしまいます。そこで、マーガレットは剪定して小さくまとめつつ、風通しをよくして夏越ししやすくし、その剪定した枝で挿し芽をして、新株を作って更新して、小さく仕立て直して栽培するのが通例です。更新が成功したら、大きな親株を処分してしまう人もいます。
このページではマーガレットの剪定・挿し芽・更新についてまとめています。
マーガレットの剪定
3月〜6月の剪定
3月〜6月のどこかで、花がひと段落したら先から何節か、もしくは半分まで切り戻します。緑の葉っぱが残るようにしてください。これが摘芯となって、2週間ほどで新芽が出てきて盛り返します。この時に切ったもので、挿し芽して新株を作っておくといいです。6月の剪定
6月の梅雨の前に同様に、葉が残るように半分まで切り戻すと梅雨・夏の過湿予防になり、夏越ししやすくなります。梅雨前に剪定しないでいると、開花後の梅雨入り後あたりから、茎が上部から変えていき、下葉からも枯れていき、株全体の半分が枯れてしまう。これは病気ではなく、この時期の高温で自然とそうなだけです。このままでも夏越しできるんですが、前もって刈り込んでおくことでダメージを減らし、秋以降の回復が早まるので、やっぱり梅雨前の剪定はやっておいた方がいいです。
9月の剪定
秋に剪定をしましょう。9月ごろに伸びたマーガレットを半分くらいにまでバッサリと刈って落とします。半分まで切り戻すと、緑が全然なくなりますが、それでも枝から新芽が出てきて樹形もこんもりとキレイになります。もっと切り戻しても芽は出てきます。この頃にちゃんと刈り込まないと、株全体が木質化して不恰好になります。ほとんど木になって、一番上にちょっと葉っぱが出ている状態になります。なので、恐れずに刈り込みましょう。もちろん、挿し芽で保険をつくっておきましょう。
ちなみに大株になってから強い剪定をすると枯れることがあります。これを恐れて剪定を避けるのではなくて、挿し芽で新株を作って保険をかけつつ、強い剪定をこころおきなくできるようにしておく方がいいです。というのも大株になると剪定とは関係なしに枯れることがあるからです。
挿し芽をする目的
マーガレットは挿し芽で増やします。株を増やすための挿木というよりは、「現在の株の保険」と「大きくなりすぎた株の更新」です。マーガレットは大株になると突然、原因不明で枯れることがあります。主に夏越しした直後あたりに枯れてしまいます。この保険のために挿し芽で新株を作っておきましょう。これが「現在の株の保険」です。
また、マーガレットは何年か育ってくると1m以上の大きさになります。それに下葉が枯れ落ちて、木質化して枝分かれしにくくなります。枝分かれしにくいということは、最初に見たようなコンモリとした愛らしい株ではなく、スカスカな状態です。これは秋に切り戻しをしておくことである程度は予防できますが、大株になりすぎると花ガラを摘むのも大変ですし、鉢の移動など根本的に管理しにくいので、挿し芽で小さく仕立て直しすのが一般的です。これが「大きくなりすぎた株の更新」です。
挿し芽の手順
適した時期は気温が15度〜20度となる5月〜梅雨までか、9月〜10月。剪定で出た枝を使って挿し芽しましょう。5cm〜7cmほどに切って、根本側の葉を落とし、2枚か3枚の葉を残して挿し芽とします。花・ツボミは取り除いて挿し芽しましょう。赤玉土単用やバーミキュライトを挿し床にし、水切れしないように水やりをして、日陰で管理していると発根します。切り口に発根剤を塗ればなお成功しやすいです。発根したら、庭植えか鉢植えにします。発根したばかりの苗は寒さに弱いので、秋に挿し芽した場合は暖かいところで管理してください。
大きく育った親株は廃棄するか、そのまま栽培します。
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