摘芯すれば脇芽が出て花が増える…そのメカニズムは?

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摘芯とは?

摘芯:摘芯とは?
一定の大きさに成長した植物の芽の先…成長点を切り落とすと、その下の節や葉っぱの根元から脇芽が出てきて、結果大きな株に成長します。これを摘芯といいます。アサガオニチニチソウなど、非常に多くの植物で有効な方法です。

出てきた新芽がそれなりに大きくなって、また摘芯すると更に倍に増えます。こうして摘芯を繰り返して倍x倍x倍と増やしていきます。枝が増えることで花葉が増え、花が増えると結実が増えますし、葉っぱを収穫するハーブや葉野菜の場合は収穫が劇的に増えます。

中には脇芽が出にくいものもあり、摘芯することで生育が阻害される植物もあります。必ず各解説ページを参考にしてください。
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摘芯して脇芽が出る理由

では、どうして摘芯すると、株が大きく育つのかといいますと…
摘芯:補足情報
植物は根の広がりと、地上部の量が比例しています。植物は発芽すると、まず、根を広げてから地上部を伸ばします。
摘芯:補足情報
そうしてツル先(成長点)を伸ばしたところで、私たちがその成長点を切ってしまいます。これが摘芯です。

となると、根の量に見合った地上部が不足します。
摘芯:補足情報
そこで植物は行き場のないエネルギーを発散するために「成長点」を作らなくてはいけなくなり、節か葉の根元から、脇芽を出します。もちろん株が健康ならば…ですよ。

脇芽が出たことで葉が増えると、光合成して栄養が増えるため、さらに根が広がって、脇芽を伸ばしていると、さらに私たちが摘芯する…と、繰り返して大きくなっていきます。

摘芯しないとどうなる?

摘芯は株を大きくするテクニックであって、「摘芯しないと枯れる」ということはありません。では摘芯しないとどうなるんでしょうか?

摘芯をしない場合、植物は草丈を伸ばして、一本長い樹形になります。分かりやすい例としては「ヒマワリ」があります。ヒマワリはイメージとして一つの花が一本につき咲き、それが大きな花であるというのを思い浮かべると思います。ですが、ヒマワリも摘芯をすると、脇芽が伸びて、小さなヒマワリがいくつも咲きます。

また、グリーンカーテンも摘芯しないと葉っぱが不足して、全然カーテンにならないです。

グリーンカーテンの植物はグリーンカーテンのページを参考に。

切り戻しも摘芯と同じ

よく梅雨前に蒸れ対策で切り戻しをすることがあります。その切り戻した株が、夏を越して、秋に涼しくなるとまた開花するものもあります。そのとき、梅雨前のよりも大きく茂って花が増えます。これは切り戻しが摘芯も兼ねているからです。
参考:切り戻し

最後に

あまりに若いときに摘芯をするのは危険ですが、花が咲き始めたら、最初の花は摘芯するということも考えて下さい。咲き始めの花を切るのは心が痛みますが、最後は株が立派になりますので、してしまいましょう。

摘芯・剪定はほとんどの植物ですることなので、ハサミが一つあるといいです。百均でも売ってますが、長期間使うなら、それなりの金額のものを買っておいて損はないです。
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