オオキンケイギク(大金鶏菊)は特定外来生物で栽培は禁止

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オオキンケイギクの基礎データ

オオキンケイギク
科名
キク科
属名
コレオプシス属
学名
Coreopsis lanceolata
別名
大金鶏菊
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
オオキンケイギクの開花時期…月別スケジュールです。

オオキンケイギクとは??

オオキンケイギク(大金鶏菊)はキク科コレオプシス属の多年草宿根草)。北アメリカ原産。現在は野生化して日本中で自生しています。草丈は30cm〜70cmくらいで、キバナコスモスのような花を咲かせます。

一重咲き種は花びらの根元が赤橙色です。

八重咲きの場合は根元も黄色いです。八重咲きの方がよく見られます。

一重と八重がどちらも自生しているのは、まだオオキンケイギクのポット苗が販売されていた時期に一重と八重が売られていたためです。

特定外来生物

オオキンケイギクは種子でも増え、地下茎でも増え、非常に繁殖力が強いです。特に種子による繁殖がえげつなく、1平方mあたり3000〜5000粒の種子が作られて、広がっていきます。平成18年には特定外来生物の指定を受けていて、栽培・運搬・譲渡が禁止されています(販売も現在はされていない)。

現在でも河原や斜面などにちょいちょい生えていて、見た目には非常に派手で、風になびく姿も綺麗なんですが、あまりに強い繁殖力で、同じような場所で自生する在来種(カワラナデシコ、ツツザキヤマジノギク、カワラニガナ、ツメレンゲ、カワラサイコ、タコノアシ、ミクリ、カワラヨモギ、カワラマツバ)が追いやられています。

花色は鮮やかで綺麗で一斉に開花するので、その花畑が住民に愛着を持たれてしまって、岐阜では「オオキンケイギク祭り」なんてのも行われていました。現在はお祭りはやっていません。

オオキンケイギクの駆除

繁殖したら、種子ができるまえに花を刈り取り、引き抜く。引き抜いても地下茎が残っていると、また伸びてくるため、地下茎・根をできるだけ取り除く必要がある。引っこ抜いて袋に入れて、天日干しにして枯らしてください。枯らしてからゴミに出します(生きているオオキンケイギクを運搬することは禁じられているため)。運搬・処理に関しては自治体に相談しましょう。

毎年、根ごと引っこ抜いて、毎年、花が種子をつけるまえに刈り取っていると徐々に消えていきます。
●自治会などで、オオキンケイギク駆除の作業する場合、トラックに積んだオオキンケイギクから種子がこぼれ落ちて、駆除のはずが、逆にオオキンケイギクの種子をばらまくことにならないように、しないといけない。シートをかけたり、種子を熱処理してから移動するなど。


一面がオオキンケイギクで覆われたら、土を全面入れ替えをしないと駆逐はかなり難しく、それも一回の入れ替えで駆逐できないこともある(種子・根・地下茎が残るため)。種子や根が含まれる土を別の場所に持ち込んでも「違法」となるため、掘り出した土も、熱処分して地下茎・根・種子を枯らす必要があります。

最後に

オオキンケイギクを綺麗に思い、知らずに野生化したものの種子や苗を持ち帰って繁殖させる…なんてこともあります。環境破壊になるので気をつけましょう。

その他のコレオプシス属の植物については
を参考に。
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