シロタエギク(白妙菊)の育て方…切り戻し剪定して綺麗に!乱れたら挿し木で更新

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シロタエギクの基礎データ

シロタエギク
科名
キク科
属名
ヤコバエア属
学名
Jacobaea maritima(Senecio cineraria)
別名
白妙菊・ダスティミラー
耐寒
マイナス10度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
シロタエギクの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

シロタエギク(白妙菊)とは?

シロタエギク:シロタエギク(白妙菊)とは?
シロタエギクはキク科コバエア属(セネシオ属)の常緑多年草。北西アフリカ・南ヨーロッパ(地中海沿岸)に分布し、北米・オセアニアに帰化している。銀葉シルバーリーフ)が特徴でシルバーリーフの代表格。黄色い花が咲きます。

場合によってキク科タナケツム属のシルバーレースや、キク科ケンタウレア属のセントーレア・ギムノカルパのことも「シロタエギク」と呼ぶこともあります。ですが一般的にシロタエギクというと、このキク科セネシオ属のシロタエギクのことを指します。育てやすく、頑健で手間が掛からず、ナチュラルガーデンによく植えられています。

数年で大きく育って、かわいくなくなるので挿し芽で更新するといいです。もしくは苗が安いので買い直しましょう。
大きさ・草丈10cm〜60cm
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剪定・切り戻しして整えたり…

葉っぱは新芽が綺麗で、古くなると汚くなるので、定期的に切り戻して新芽を出してやるといいです。また、シロタエギクは大きく育つとフラフラするので、好みの高さで切り戻して小さくまとめつつ、春から初夏は夏越しのために枝をさばいて風通しを良くします。

何年か育てていると木質化して乱れるので、挿し芽で更新します。その挿し芽は切り戻し・枝の整理をしてできた芽で挿し芽をするといいです。

挿し芽の手順は?

春(4月から7月)と秋(10月)に挿し芽で増やすことも可能。芽を7cmから10cmほど切って赤玉土単用を入れた苗床を用意して、乾燥しないように水をやって風通しの良い日陰で管理していると1ヶ月ほどで発根して増えます。発根して葉っぱが出てきたら、ポットにあげ、葉っぱが数枚生えたら、鉢増しします。
何年も育てていると木質化して姿が乱れ、切り戻しをしても綺麗にならない。そこで、挿し芽で更新して仕立て直す。古い株は廃棄する。5年前後で挿し芽で更新するといいです。

花は開花前に摘む

シロタエギクは花が咲くと種子を作ろうとして急激に株が弱り、草姿が乱れ、枯れ込んだり、夏越しが難しくなるので、花茎が伸びてきたら、早めにツボミの下で切ってしまいます。シロタエギクは花よりシルバーリーフを鑑賞するものなので気にしない。

咲いてしまったらドライフラワーにするといいかも。束ねて逆さに吊り下げておくとドライフラワーになる。

植え付け・植えかえ・種まき

時期

植え付け・植えかえに最も適している季節は春(4月)と秋(10月11月)。

基本的にはいつ植えても・植え替えても問題はないが、真夏(7月8月)は避ける。苗が流通しているなら植え付け可能だし、鉢底から根がはみ出していたら植え替えをしても構わない。

庭植えは一度植えたら植えっぱなしですが、何年も植えていると木質化し、乱れてしまうので、挿し芽で更新して仕立て直します。

用土

鉢植えの場合は、一般的な花と野菜の培養土などで植えます。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。必ず新しい土を使います。元肥として緩効性化成肥料を入れておきます。

庭植えの場合は、庭土に腐葉土を二割ほど追加して、緩効性化成肥料を入れてよく混ぜて用土とします。水捌けが悪いのであれば、バーミキュライト鹿沼土軽石・川砂などを混ぜて水捌けをよくするといいです。

鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから、その上に鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。 苗の土は少し崩して植えると土に根づきやすいです。

植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出し、株の根鉢を崩して新しい土を追加してください。根鉢(ポット)より一回り大きな鉢か同じ大きさの鉢を用意して植え替えます。

庭植え

シロタエギクは大きくなるので株同士は30cm以上あけましょう。

根鉢の2倍の直径と深さの穴を堀り、その土に腐葉土を二割と緩効性化成肥料を混ぜて用土とします。半分の用土を戻して、苗を入れ、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。

種まき・育苗

発芽温度は15度から20度。春(3月から5月)か秋(9月10月)に種まきします。春に種まきすると幼い苗のうちに夏が来て暑さで枯れ込むので、秋に種まきした方が無難。

上記の用土をビニールポットに入れ、土の上に種まきして土を軽くかぶせて、明るい日陰で乾燥しないように管理していると発芽します。葉っぱが6枚以上になったら鉢植えにします。
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管理場所・日当たり

日当たりで育てる。日当たりが悪いとシロタエギクの特徴である「銀葉」が緑になってしまうので日当たりで管理します。また半日陰など日当たりが悪いと徒長(=ひょろ長くなること)もする。半日陰でも育つのは育ちます。

若干、夏の暑さに弱い。花が咲かないようにツボミを摘み、風通しをよくするように枝をさばいて、蒸れないようにします。以上の作業をしておくと夏越しは難しくないです。

耐寒温度はマイナス10度と強い。何もしなくても霜も積雪も問題ない。

水やり

シロタエギクは乾燥に強く、逆に過湿を嫌うので、庭植えでも鉢植えでも、乾燥気味の水やりにし、水やりをするときは葉っぱにかからないように、株元の土に水を注ぐようにします。口の細いジョウロがあるといいです。
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庭植えの水やり

庭植えの場合は、一旦根付いてしまえば水やりは不要。自然に降る雨だけで十分。植え付けして2週間くらいは根が広がっていないので、庭植えでも水やりをしましょう。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合、土が乾いていたら水をやります。乾かし気味に管理するのがコツ。受け皿の水は残さないようにします。受け皿に水が溜まっていたら捨てましょう。

冬はさらに乾燥気味に管理します。土が乾いて数日経ってから水をやるようにします。

肥料

シロタエギクはさほど肥料を必要としないが、あるとよく生育します。土に腐葉土か堆肥などの有機物が十分あれば、追肥はなくても問題ありません。

生育時期に2週間に一回、薄い液体肥料を水の代わりにやるか、2ヶ月一回の頻度で緩効性固形肥料をやる。窒素成分が多いと虫が発生しやすいので化成肥料や液体肥料をやるといいです。寄せ植えで他の植物と一緒に植えられることが多いので、他の植物の肥料やっているならそれで十分。
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栽培可能地域

九州南部・九州北部・中国・四国・関西・中部・関東南部・関東北部・東北南部・東北北部・北海道

病害虫

カイガラムシハダニアブラムシウドンコ病など。

基本的に害虫は発生しづらいが、アブラムシが多少発生する。発生したら水で吹き飛ばしたり、テデトールしたり、踏み潰す。あんまりたくさん発生したら薬剤を散布するが、普通はそこまで発生しない。

仲間・品種

シルバーダスト

シルバーダスト(Jacobaea maritima ‘Silver Dust’)はシロタエギクの園芸品種で、葉っぱに細かい切れ込みが入り、矮性品種なので、小さくまとまる。シロタエギクの代表的な品種で、ほぼシロタエギク=シルバーダストと言っても過言ではないくらいに流通している。

ダイアモンドダスト

ダイアモンドダスト(Jacobaea maritima ‘Diamond Dust’)は、葉っぱが大きく、切れ込みの浅い品種。
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エンジェルウィングス

エンジェルウィングスは葉っぱに切れ込みが入らない。なるほど「天使の羽」に見えます。
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シラス

シラス(Jacobaea maritima 'Cirrus')は切れ込みが少し見られるが浅いタイプ。シリウスという名前でも流通しています。

最後に…

シロタエギクはシルバーリーフの代表で、他の植物と接して植えても、目立ちすぎず、引き立たせるナチュラルガーデンに便利な植物でもあります。他のシルバーリーフやナチュラルガーデンに適した植物については以下のページを参考にしてください。
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