初心者の方への提言…ガーデニングに答えはない

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ガーデニングに答えはない

まとめ
●ガーデニングの手順やコツって本やサイトによって違うことが多い。
●育て方には答えはない。
●本やサイトの情報は目安であって参考程度にする。
●あなたの答えを探るのがガーデニング。
●人によって答えは違う。

本やサイトによって記述は様々

記述がバラバラなのは何故か?
例えばバラ栽培について調べてみると、本によって記述内容が全然違っているんですね。ネットだとなおのこと記述が全然違う。なんなら真反対のこともある。もちろん単なる「記述ミス」ってこともあるんですが、そもそもガーデニングには「答え」ってないんです。

例えば、水やりの項目に大抵は「土が乾いたら水をやる」と書いてありますよね。ところが風通し・用土・気温・株の大きさなどによって、状況は違いますし、「乾く」というのがどの程度の状態のことを指しているのかは、個々人の感覚によって捉え方が違ってきます。だから、うちのサイトに限らず、この手の記述…「土が乾いたら水をやる」ってのは「目安」であって、絶対的な答えとは違うんです。

他にも用土の配合でも、誰かが「良い」と思った配合を、別の誰かが試すと枯れてしまった…なんてことはよくあって、そりゃ環境・株の大きさや種類など別の違う要素がたくさんあるんだから、結果が違っても不思議じゃないんですよ。当然、その配合でその人はうまくいったのですから、それ自体は「正しい答え」のですが、誰しもに「正しい答え」とは限らない。だから、これらは参考にはするべきですが「答え」だとは思わない方がいいです。

もしかしたら「そんなこと知ってるよ!」って人もいるかもしれませんが、この「誤差」って思っているよりも大きいのですね。だから、情報をそのまま鵜呑みにするのではなくて、「失敗するかもしれない」という前提を置いて試すようにするべきなんです。じゃないと精神的にキツイ。ガーデニングが楽しくなくなっちゃいます。

答えを探すのがガーデニング

答えはある
答えはあるんです。ただ、その答えはあなたの家で、あなたが育てる際の「答え」であって、すべての人の答えではないんです。

例えば、あなたの家に夏に高温多湿で枯れる植物があって、用土を水捌けのよいものにしたら夏越しできた!って、あなたが掲示板に書き込んだら、「普通の培養土でも夏越しできるよ」ってツッコミがあったとしましょう。どうも、あなたはそもそも「水やりが頻繁」だったようで、水捌けの良い用土じゃなくても、水やりを減らせば夏越しはできたんです。でも、あなたは「水やりが頻繁」なんですね。これは水を欲しがる植物の鉢が隣にあって「ついついやっちゃう」ってだけかもしれないし、「植物は水を際限なく欲しがる!」と思い込んでいるだけなのかもしれないんですが、とにかくあなたは頻繁に水やりをするのです。もしも気をつけて水やりを減らせるのであれば、普通の培養土でもいいのですが、どうにもあなたの習慣(=水やりが多い)が改善されないのであれば、水捌けの良い用土に植えた方がいいんです。その方が夏越しの確率がグっと上がるのだから、それが「あなたの答え」なんです。

もちろん、あなたのやっていることは合理的ではないのですよ。あなたがしっかりとした意思を持って水やりを減らせば済む話ですよね。そんなあなたのことを馬鹿にする人もいるかもしれません。意思が弱いとか、手間が増えてるだけだとか。でも、それがあなた以外には当てはまらないもので、どれだけ愚かに見えても、あなたにとっては答えなんだからそれで十分なんです。

ガーデニングはその「あなたの答え」を探っていく作業であり、その結果、植物が成長して花を咲かせると「とても嬉しい」のです。それはあなたの花であり、あなたの結果なのですから。本やサイトにある記述・情報はあくまで目安であって、絶対的な答えではないんです。これは言い訳ではなくて誤解してはいけない大事なポイントです。

答えの定義も違う

ホームセンターなんかで売っている植物は基本的にその地域で栽培可能な植物なんですが、ガーデナーの中にはその地域では育ちにくい植物をわざわざ取り寄せて栽培してみたり、暑さに弱い植物を試行錯誤して夏越しさせたり、逆に寒さに弱い植物をわざわざ高い温室を用意して冬越しさせてみたりするんです。栽培が目的であれば、もっと育てやすいものを育てればいいじゃないですか。どうして、難しいものに挑戦するのか?? もっと楽にたくさん開花させられる植物でいいじゃないですか。

結局のところ、彼らは「困難に立ち向かいたい」のです。なんて書くと異常な人に見えますが、ガーデニングにハマった人は大抵そうなります。簡単な植物から育て始めて、徐々に珍しく難しい植物へと移行していき、その栽培のために用土の配合や鉢の材質にこだわり始める。たくさんの植物を経験し、自分の好みの種類(バラとかクレマチスとか)に辿り着き、その中でも珍奇な新品種をこだわりの農園で購入したり、イベントで衝動買いする。そうして庭に植えるところがなくなり、鉢を置く場所がなくなるのですが、それでも新品種を買い、割引されたものを「かわいそうだから」と言い訳しながら買うのです。

なんて非合理的なんでしょうか。
いや、そもそも合理的な趣味なんてあるんでしょうか。
はっきり言って仕舞えば、これが答えであり、これこそが「楽しい」のですから、どうしようもないですよね。楽しくてしょうがないから、植える場所もないのに買ってしまうのですよ。困ったなぁなんて言いながらニヤニヤしているんです。そうして庭や家が鬱蒼としてしまうのです。ふぅ。

そういうマニアにとっての答えってのはかなり「ディープ」じゃないといけない。ディープじゃないと納得しないんですね。でも、初心者にとってはその詳細情報って不要、むしろ邪魔。混乱の原因です。つまり人によって欲しい「答え」の定義が違うんです。うちのサイトでは情報をまとめていますが、初心者には邪魔かもしれない情報は
こういうのでくくってあります。
ので、この括りは参考程度にしてください。つまり、くくっていない部分の方が初心者には重要な情報と考えてください。逆に初心者でなければ、括っている部分の方が重要な情報となっています。

あんまり気にしないこと

大事なのは重く考えないこと。
サイトや本に書いてあることは「こうした方がいいよ」って話で絶対的な答えではなく、ちょっとしたアドバイスであり、絶対にそうしないといけないってわけじゃない。

例えば、うちのサイトでも「冬は室内に」ってあるけど、室内に取り込むにしても限界があるじゃないですか。虫もわくかもしれないし、生活スペースをおびやかしてまで、冬越しさせる意味があるかどうか?ですよ。それなら、冬に枯れて、来年また購入して育てた方がいいかもしれない。そもそも、管理する手間・水道代などを考えると購入した方が安いってことはよくある話。

おおらかなスタンスでいましょう。そのためにはあんまり高価な品種は買わない方がいいかもね。そういうことも含めての「答え」なんです。
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