ジニア(百日草)の育て方

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ジニアの基礎データ
ジニア
科名キク科
属名ヒャクニチソウ属
学名Zinnia elegans
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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百日草(ジニア)とは?

百日草(ジニア)はキク科一年草学名はジニア・エレガンス(Zinnia elegans)、もしくはジニア・ヴィオラセア(Zinnia violacea)。もしくは、ジニア属(ヒャクニチソウ属)の全てを指します。育て方に違いはありません。

春に植えて初夏から秋にかけて長い間花を咲かせる、かなり育てやすい手間のかからない冬には枯れる園芸植物です。一般的には黄色いものが見かけられますが、オレンジや白やピンクなどの品種もあります。品種が多く、小輪・大輪があり、八重咲き、ダリア咲き、カクタス咲き、ポンポン咲き、アネモネ咲きなどあります。

百日草の名にたがわず、日光にしっかり当てて、水を切らさないようにすれば、長く楽しめます(実際は100日以上です)。生育が早く、初心者向きです。直射日光にも強く、日陰に植えなければ、これといって手も掛かりません。

水やり

鉢植えの水やり

百日草(ジニア)は乾燥に強い植物で、水をやりすぎると根腐れするんですが、高温時期に生育する植物で、生育でよく水を吸い上げますし、蒸発も多いので水切れが起きやすいです。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやってください。水を切らさないようにしてください。特に夏は蒸発が激しく、百日草(ジニア)は水切れをおこしやすくなりますので、朝と夕方の二回、しっかりと水をやってください。夏場に気を抜いて水が切れると葉っぱが非常に見苦しいことになります。

梅雨までは、逆に水をやりすぎて百日草(ジニア)が根腐れすることがあります。梅雨まではしっかりと土が乾くまでは水をやらないようにしてください。

真夏の真昼に水をやると、水が沸騰して根を傷めますので、真夏の真昼は水をやらないようにします。

水をやるときに花に水がかかると、百日草(ジニア)の花がしぼんでしまいますので、水がかからない方がいいです。ま、次々咲くのであんまり気にしないでもいいですが。

葉っぱにも水をかけないように水やりをするといいです。葉っぱに水を掛けると病気になりやすいので。水をやるときはできれば、土に水を注ぐようにします。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は自然に降る雨でほぼほぼ大丈夫なんですが、夏の乾燥時期はさすがに水切れを起こしやすいので、様子を見て水やりをしましょう。

肥料

開花時期は肥料は一週間に1回、液肥を与えてください。ジニアは良く花が咲く植物なので、肥料が切れると花が少なくなります。
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植え付け・種蒔き

種まき

発芽温度は20度〜25度とかなり高温。5月前後にポットに土を入れて、種まきをして土を被せてください。百日草(ジニア)は嫌光種子で光が当たると発芽しないので、種がかくれるくらいに土を被せてください。乾燥しないように管理していると発芽します。

葉っぱが4枚〜5枚になったら鉢や庭に植え付けます。百日草(ジニア)は直根性なのでポット内部に根が広がり切る前に植え付けてください。

一般的には苗を買って植えます。

用土

百日草(ジニア)は水はけのよい土を好みます。用土は市販されている花と野菜の土を利用します。自作する場合は赤玉土7に腐葉土3くらいです。庭植えする場合は植える2週間前に、苦土石灰を撒き、中和しておきます。植え付けの1週間前に腐葉土か堆肥を元の土に対して3割か4割ほど入れてよく混ぜて馴染ませてから植え付けをしてください。

鉢・プランターの植え付け

プランターの場合は横長のプランターに苗を3個〜4個ほど。鉢植えの場合は6号に1苗くらい。もしくは8号〜10号鉢に3個。

鉢の底の穴を網で塞ぎます。網はホームセンターで黒いものを売ってます。これを適当に切って使います。網の上に水はけをよくするための軽石を2cm〜3cmほど敷いて、その上に用土を入れ、株を入れ、隙間に用土を詰めていきます。鉢を揺らすと隙間ができるので、さらに土を入れて、最後に水をやって完成です。

直根性で植え付けの時に土をほぐさないで植え付けます。土をほぐしてしまうと根を傷つけてしまい、生育不良を起こして枯れてしまいます。また、植え付けた後は移植はできません。

買ったらすぐに植えましょう。古い苗は買わないようにしましょう。直根性でポットの中で根が伸びてしまうと、植え付けても根が広がらないことがあります。

庭植えの植え付け

植え付けの2週間前に深さ20cmほど掘り返して苦土石灰を混ぜて中和させておきます。植え付けの1週間前に腐葉土か堆肥を元の土に対して3割〜4割ほど追加して、化成肥料を1平方mあたり100gほど入れて、混ぜて用土とします。

植え付けのときに植え付けの穴を掘って、苗を入れて隙間に用土を入れていきます。浅植え、深植えにならないようにします。株間は15cm〜20cmほどあけます。最後に水をしっかりとやって完成です。

百日草(ジニア)は直根性で土をほぐすと根が傷ついて生育不良を起こして、枯れることもありますので、ポットから取り出したらそのまま植え付けてください。
●買ったらすぐに植えましょう。古い苗は買わないようにしましょう。直根性でポットの中で根が伸びてしまうと、植え付けても根が広がらないことがあります。

管理場所・日当たり

百日草(ジニア)はとにかく日当たり。日当たりを好みます。日光が不足すると花つきも悪くなります。夏場に乾燥で水切れを起こしやすくなりますが、できるだけ日当たりで管理します。真夏でも暑さで枯れることもないし、直射日光で葉焼けすることもありません。

ただし、プランターや鉢植えで管理していて、横から日が当たって、いくら水をやっても水切れを起こすようならば、半日陰に移動させます。

切り戻し・摘芯

ジニア:切り戻し・摘芯
花が一通り咲いた頃に、地上から三節ほど残して、ばっさりと刈ると、脇芽が出てきて、更に大きな株になります。切り戻してから1ヶ月ほどでまた開花します。
真夏は百日草(ジニア)でも暑さにへばってしまいます。また梅雨時期も過湿で生育不良を起こします。そこで、夏前(7月)か梅雨前(6月)に一旦刈り込んで、風通しをよくして秋以降の開花を多くするといいです。

花ガラ摘み

花がしぼんだものを「花ガラ」と呼びます。この花ガラを摘みましょう。植物は花が終わると種子を作ろうとします。すると栄養を種子に回して、次の花が咲きにくくなります。そこで花ガラを摘むことで、次の花を咲かせる作業が花ガラ摘みです。これは百日草(ジニア)に限らず、花を楽しむのであれば他の植物でも必要な作業です。

病害虫

ウドンコ病
ウドンコ病が発生します。ウドンコ病は葉っぱに白い粉が吹くカビの一種で、そこらへんの土の中に普段は住んでいます。水やりや雨で泥跳ねして葉っぱにかかるとウドンコ病が発生しやすいので、株元に腐葉土やバーグなどでマルチングをして泥跳ねを防ぐと、予防になります。

ウドンコ病が発生したら病変箇所を取り除き、焼却するか破棄するか、とにかくそこらへんに投げ捨てないようにします(また感染するため)。病気が広い範囲にあるなら薬剤を散布しますが、基本的に株が健康であれば致命的にはなりにくいです。病気がひどいなら今後のためにも環境を見直した方がいいです。
ジニア・リネアリスはウドンコ病にかかりにくいとされます。


灰色かビ病
花に灰色のカビが発生する病気。湿度が高いと発生する。風通しをよくし、水やりを控えることで予防できます。

ヨトウムシ
ヨトウムシは昼間は土の中に潜んでいて、夜になると出てきて葉っぱを食べる虫です。葉っぱが食べられてて、糞があるのに、虫がいないならヨトウムシを疑います。土を掘ると出てきますので、そこら辺を掘ってもいいです。夕方になると出てくるので電灯を持って見張っていてもいいです。薬剤を散布すれば駆除できます。

ハダニ
乾燥すると発生しますので、ある程度は発生します。葉っぱの裏に潜んで汁をすうため、葉っぱの裏に水をかけることで予防はできますが、ジニアは乾燥気味に管理するので、ある程度はしょうがない。大量に発生したら薬剤で駆除します。基本的に株が健康だと発生しにくいのと、夏前に切り込んでおくことで避けることもできます。
コナジラミアブラムシも発生します。

特徴・由来・伝承

百日草(ジニア)の学名はジニア・エレガンス…優雅という名前を与えられています。花色も黄色・白・ムラサキと幅広く、小輪のものから10センチ以上の大輪もあります。和名の百日草は百日もの長い間、楽しめることから来ています。実際は100日以上咲きます。

ジニア・リネアリスとジニア・エレガンスを交配させたものが「ジニア・プロフュージョン」です。エレガンスがジニアの中では一般的な品種です。現在ではジニア・プロフュージョンやジニア・リネアリスの方が人気があり、一般的になりつつあります。

メキシコから1769年にヨーロッパに伝えらましたが当初のジニアは一重の赤紫で小輪であったことから、ヨーロッパではあまり栽培されていませんでした。その後八重咲きのジニアが発見されてからはヨーロッパで品種改良され、現在の多種になりました。

原種は亜潅木のものもありますが、日本で栽培されるものは一年草です。
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