矮性のサルスベリの育て方…鉢植えに適した品種です

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矮性サルスベリの基礎データ

矮性サルスベリ
科名
ミソハギ科
属名
サルスベリ属
学名
Lagerstroemia indica
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
矮性サルスベリの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

矮性サルスベリとは?

矮性サルスベリはミソハギ科の落葉低木。品種改良で矮性になったもの。矮化剤を使っているわけじゃないので、樹高は庭植えにしても最大で2m程度。冬は落葉し、春に芽吹いて、夏に開花し、秋には紅葉する。紅葉も綺麗で鑑賞価値があります。花が目の高さあたりで咲くのが最大のメリット。庭植えでもいいし鉢植えでもいいが、水切れすると花が咲かなくなるので庭植え推奨は普通のサルスベリと変わらないです。
樹高2m
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。夏、日照りなのに水をやらないでいると開花が止まるくらいに、水を欲しがる植物です、水切れしないように注意してください。ただし、植え付けして一年は根が張っていないので水を吸い上げる力が弱く、水切れが起きやすいので、庭植えであっても1年ほどは様子を見て水やりをしてください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。受け皿の水は捨ててください。

冬は生育が鈍くなっているので土が乾いてから数日経って水をやります。

肥料

矮性サルスベリはよく生育し、よく開花するので、その分だけ肥料を欲しがる。
2月と9月に緩効性化成肥料をやります。2月の肥料は春以降の生育のための肥料で、9月の肥料は夏までに消費した栄養を補給するための肥料。油粕1:骨粉1を混ぜたものを使うか、化成肥料でもいいです。これらの肥料を、根に当たらないように説明書きの量を穴を掘って埋めてください。根は地上部と連携しているので、地上部の枝が伸びている範囲に根があるので、その外に穴を掘ります。

鉢植えの場合は春から秋の生育時期(4月から9月)に肥料…化成肥料か油粕1:骨粉1を混ぜたものを一ヶ月に一回やります。肥料は鉢のフチに置くようにします。

植え付け・植えかえ

時期

新芽が出る前(3月4月)か、落葉する10月11月に植え付け・植え替えをする。

用土

用土は市販の培養土を使用します。もちろん自家製の土壌を作ることができます。自作の場合、赤玉土腐葉土を6:4の割合で混ぜて、化成肥料を入れて作りましょう。

一方、庭植えの場合は、庭土に腐葉土や堆肥を3割ほど加えてよく混ぜて、土壌の保水性や栄養価を向上させて用土として利用します。

鉢植えの植え替え

鉢植えの場合は、現在の鉢より一回り大きな鉢か同じ大きさの鉢を用意します。

古い鉢から株を取り出し、古い土を三分の一ほど落としておきます。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて隙間に土を入れていく。鉢を揺らすとまた隙間ができるので、また用土を入れて隙間をうめていき、隙間ができなくなるまで繰り返します。最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。これで完成です。

庭植えの植え付け

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど入れ、化成肥料を入れてよく混ぜて用土とします。できれば一週間寝かせて土を馴染ませるといいです。穴に半分ほど用土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

挿木で増やす

元気の良い、葉っぱの綺麗な枝を20cmほど取り、切り口側の葉っぱを取り除き、水揚げをする。水揚げは水を貼ったコップにつけること。30分から1時間ほどで葉っぱの先まで水が行き渡り、シャキっとする。赤玉土単用の苗床を作り、そこに切り口を土に埋めておき、日陰で乾燥しないように管理していると発根する。発根材を塗ると成功率が上がる。発根したら鉢か庭に植え替えます。

挿木の詳細は挿木のページを参考にしてください。

栽培可能地域

九州南部・九州北部・中国・四国・関西・中部・関東南部・関東北部・東北南部・東北北部・北海道南部
矮性サルスベリは品種にもよりますが、大体は耐寒温度マイナス20度で北海道南部でも戸外で越冬できます。

管理場所・日当たり

日当たりが悪いと花が咲かなくなるので、とにかく日当たりで。半日陰でもいいですがやっぱり花が少ないですので日当たりにしましょう。暑さには非常に強い。夏の直射日光にも葉焼けもしない。暑さには強いが夏に水切れすると花が咲かなくなるので、水やりに注意。

品種によって耐寒温度マイナス5度からマイナス20度前後までと違う。植える前に体感温度をチェックしておきましょう。

病害虫

スス病カイガラムシ(サルスベリフクロカイガラムシ)・ハダニアブラムシウドンコ病など。

特にカイガラムシ・ハダニ・アブラムシが発生して、その排泄物でスス病が発生します。スス病自体でサルスベリが枯れることはないんですが、黒いカビで非常に見た目が悪くなるので、これらの害虫を早めに駆除して予防しましょう。

剪定・切り戻し

2年に一回、樹高を抑えつつ、切り戻します。サルスベリは強く剪定しても枝が出てきて盛り返すので、失敗はないです。むしろ、剪定して新枝を出させて、花を増やすのがサルスベリ栽培のコツです。

落葉時期(11月〜3月)に、枯れ枝、徒長枝、変な方向に出た枝、密生した枝を落とします。適した高さ(1.5m〜2m)になるように切ります。どこで切ってもその下から新枝が出てくるので、気にせず適当に切っていきます。毎回、同じ高さで切り戻すので、そこがコブになりますが、コブから新枝が出てくるので気にせず剪定します。

コブがみっともないなら、コブの下で切ってもいいです。
詳細はサルスベリの「剪定」の項目を見てください。
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