店で売ってる草花が小さな鉢に植えられている理由

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店で売ってる花が小さな鉢に植えられている理由

まとめ
●店頭で売られている植物は(特にギフト向け)は地上部の葉っぱ・花・茎・枝の量に対して鉢が非常に小さい。
●小さな鉢に植えられているのはデザイン目的がある。鉢が大きいと「見た目」のバランスが悪い。なので鉢が小さくなっている。
●植物はいじめるほどに開花しやすい。よって意図的に「根詰まり」の状態を作ることで開花を促すことができる。なので小さな鉢に植えられている。つまり、店頭に出ている時点で既に根詰まり寸前か、根詰まり状態ということが多い。
●地上部に対して鉢が小さい…つまり土が少ないために、保水力が少なく、水切れが起きやすい。
●根詰まりを起こしているか、寸前のために、生育不良を起こしていることがある。大きな鉢に植え替えると急激に元気になるケースもある。

小さな鉢に植えられている理由

①格好がいいから
地上部の葉っぱ・花・茎などの量に対して鉢が小さい方が見た目が良い。鉢が大きいと野暮ったくてかっこ悪い。なので特にギフト商品は鉢が小さい傾向がある(アジサイクレマチスチューリップなど)。これは完全に「見た目」が問題なので植物の健康とは一切関係ない。
●絵画などで、欧米で「花と花瓶」は「1:1」に描かれることが多いのに対して、日本では「2:1」になりやすい(あくまで傾向)。どうも日本の美的感覚も影響していると思う。

②開花しやすいから
植物は危機を感じると開花する傾向がある。なので意図的に根詰まりするくらいの小さな鉢に植えることで、開花しやすくなる。この場合、店頭に並んでいる時点でほぼ根詰まりしていて、非常に水切れしやすい(アジサイ・クレマチスなど)。このまま植えているよりは、一回り大きな鉢に植え替えるか、可能であれば庭植えにした方が(植物の健康には)良い。
●植え替えると急激に元気になり、繁茂するものもある。
●本当にマジで水切れしやすい。夏の水やりが苦行になるほど。
参考やたらと実や花をつけるのは危険なサイン

対応方法

植え替えた方がいいです

植え替えると元気になる
基本的に店頭に売られている花木は「小さな鉢・ポット」に入れられているもので、そのままで育てては管理しにく(=根詰まり・水切れしやすい)かったり、枯れやすい(=根詰まり)ので、植え替えた方が良い。一回り大きな鉢に植え替えると根が伸びるスペースができて元気になる。

植物によってはいつ「植え替えても良い」のですが、植え替え時期を選ぶ場合もあります。そのときは「土を落とさず、根をいじらない」ようにすれば、基本的にはいつでも植え替えが可能です。
●あくまで自己判断で。
花が咲いているときは植え替えない方が良い、とされる(開花中はストレスがかかりやすい)。開花が終わってから植え替えるのが吉。

植え替え手順

植え替え手順
植え替え手順
用土はその植物の育て方のページにある「用土」を利用します。
現在植えている鉢植えのより一回り大きな鉢を用意します。極端に大きなものを用意すると根腐れしやすいので、一回り大きいものが目安です。
新しい鉢の底の穴を網で塞ぎます。網はホームセンターで売っています。その網の上に軽石を2センチほど敷き、その上に用土を少し入れて、株を入れます。株は前の鉢からスポっと抜いて、そのまま植え替えをします。土は落とさず、根は崩さないでください。根をいじるとストレスになって枯れる種類もあります。株を入れて、隙間に土を入れて行きます。鉢を揺らすと隙間が出来るので、その隙間に用土を入れていって、隙間ができなくなるまで続けて、最後に水をやって完成です。
●根をそんなに大事にしなくても枯れない種類もある。理想はあくまで「植え替えに適した時期」に「適した手順」で植え替えること。
●根詰まり状態を解消するのが目的です。隙間に入れた土に部分に根が広がることで、根詰まり状態を解消します。

雑記

●植え替えた方がいい、一つの理由は「水やりの間隔が変になるから」ってのもある。根詰まり気味の鉢植えで春から夏に水をやると、水やりの頻度が頻繁で、その感覚で他の植物に水をやると根腐れしやすい。
●ギフトの花鉢はラッピングする。鉢が大きいと、ラッピングの厚みで余計に野暮ったくなる。なので花屋さんと消費者が「鉢が小さい商品」を嫌う。
●花鉢の花が一段落して枯れたら、それで「おしまい」と割り切るのも手。そこから植え替えて、延々と育てるというのは義務だと思うとストレスになる。
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