スギドクガの生態と駆除

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スギドクガ

スギドクガは針葉樹(コニファー…スギ、ヒノキ、サワラビャクシンなど)によく見られる害虫。緑の体に白い線が入り、長い毛が生えていて、毒があるっぽいが、成虫でも幼虫でも卵でも「毒」はない。最悪の場合、樹木の葉っぱを食べ尽くして枯らすことがある。
まとめ
●4月5月と7月8月あたりに発生し、コニファーを枯らすことがある。
●毒はない。
●でも、毛が刺す。
●数が少ないなら、捕殺して踏み潰す。
●数が多いなら、スミチオンを散布する。

生態

幼虫が白い繭を作って越冬し、4月5月あたりから葉っぱを食べ始める。これが最初の被害のピーク。この幼虫が成虫になるのが6月7月(寒い地域では8月)。この成虫が卵を産んで、その卵が1週間から2週間で幼虫になり、また葉っぱを食べ始めるので7月8月(寒い地域では8月9月)あたりにもう一回被害のピークが来る。
●北海道南部から九州までほぼ日本全域で見られる。ただし北海道では多発はしていない。
●発生時期は地域によって前後する。
●老齢木には発生が少ない。
●新芽より古い葉を好み、幹近くの古い葉っぱに被害が多い。そのため、表面から見たら被害が分からないことが多い。
●株元の幹近くにフンが落ちていたらスギドクガ被害。

駆除

数が少ないなら捕殺
数が少ないなら、割り箸でつまんで地面に落として踏んづけます。割り箸でつまむのは「毒」はないのですが、幼虫の毛が皮膚に突き刺さるから。
木を揺らして落としてフミツブース
スギドクガの幼虫は木を揺らすと、ポロポロと落ちてきます。それを踏み潰します。頭に上に落ちてこないように気をつけましょう。
アシナガバチやクモにまかせる
スギドクガが発生すると、それを餌とするハチやクモもやってきます。これらがスギドクガを食べるので、放置していても「そこまで最悪の事態にはならない」という人もいるけど、庭にハチが来るのはねぇ。

薬剤

薬剤散布
スミチオンを散布して駆除します。スギドクガの対策としては定番。スミチオンは葉っぱに染み込んで、葉っぱを食べたスギドクガが死んでしまうので、「散布したら即死亡」というものではないです。スミチオンは株全体に散布して葉っぱの先から滴り落ちるくらいにシッカリとやってください。
●スミチオンを撒く時は農業用マスク・全身防護をして散布しましょう。
●そこまで被害がない場合は家庭用のキンチョールとかアースジェットでもいいです。

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