タカサゴユリ(高砂百合・台湾百合・ホソバテッポウユリ)

科名 | ユリ科 |
属名 | ユリ属 |
学名 | Lilium formosanum |
別名 | 高砂百合・台湾百合・ホソバテッポウユリ |
水やり | たまにやる程度 |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 中級者向け |
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開花 |
タカサゴユリの特徴は?

台湾固有種で「台湾百合」とも呼ばれる。タカサゴというのは台湾を意味する沖縄の言葉の「タカサング」から来ているとか。テッポウユリより葉っぱが細いので「ホソバテッポウユリ」と呼ばれる。
草丈1.5mほど
ネットで調べると、タカサゴユリを山野草として売ってるショップがあるんですよね。うーん、山野草か…本気か…
危険性・問題点
繁殖力が強い

他の植物の生息を侵食し、在来の植物を駆逐して生態系を破壊します。
遺伝子汚染
テッポウユリ・オニユリなどと交配するため、タカサゴユリと交雑した個体が多く見られています。ウィルス
タカサゴユリはウィルス病に感染していることが多く、このウィルスをアブラムシなどの虫を媒介して感染が広がっていきます。キュウリモザイクウィルスやチューリップモザイクウィルスやユリウィルスを実際に他の植物に感染させることがあります。駆除
タカサゴユリは球根を抜き、花を刈れば、繁殖を抑えられます。タカサゴユリの繁殖力の強さは「タネを大量に作る」ことにあり、地下茎で伸びたり、ランナーで広がるのではないので、駆除自体はそこまで大変じゃないです。毎年、花が咲いたら実をつけるまえに刈り取ります。連作障害を起こすので、球根は徐々に弱ってしまいますが、何年かは生えてくるので、発見次第、抜いた方がいいです。
そもそも、どうしてあなたの庭に侵入したのかって言うと、近所にタカサゴユリが生えていて、そこから種が飛んできたからです。なので、タカサゴユリは今後もあなたの庭に侵入しますので、完全に駆除しても今後も侵入してくると考えた方がいいです。
除草し、その後に雑草を生えないようにするコツについては以下のページを参考にしてください。
食べられる?毒性は?
タカサゴユリの球根はいわば「百合根」です。毒性はなく、食べられるのですが、苦くて食べられないです。美味しくないです。水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。球根で乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。
肥料
肥料はなくてもいい。雑草ですからね。植え付け・植えかえ
タカサゴユリは他のユリと比べても大量な種子を作り、飛ばす。量がぜんぜん違う。繁殖力がすごい。タカサゴユリを意図的に植える人はいないだろうけど、種子はどこからか飛んできて生えてくる。植えた覚えのないユリが生えてきたら、速攻で引っこ抜くべき。気がついたら庭がタカサゴユリだらけになっているということがよくある。管理場所・日当たり
日当たりで管理する。半日陰でも育つ。テッポウユリとの違い
基本的に植えた覚えのない場所からユリが生えていたらタカサゴユリ。一年目は開花せず、葉っぱを伸ばしているだけで、2年目か3年目に茎を伸ばして開花する。徐々に開花する量を増やして大株になるが、数年後には連作障害でパタっと消える。できれば発見次第で引っこ抜きたい。以下に一応のテッポウユリとタカサゴユリとの違いを列挙しておきます。違い
●草丈…テッポウユリは草丈が50cmから1m。タカサゴユリは1.5m。ただし、交配していて境目は曖昧であることと、テッポウユリの中にも大きなものもあるため、草丈だけでは区別は難しい。
●葉っぱ…タカサゴユリは別名「ホソバテッポウユリ」とも呼ばれる。葉っぱが細いならタカサゴユリ。
●花に筋…花の外側に赤・紫の筋が入っているのはタカサゴユリ。テッポウユリは花の中も外も純白。
●草丈…テッポウユリは草丈が50cmから1m。タカサゴユリは1.5m。ただし、交配していて境目は曖昧であることと、テッポウユリの中にも大きなものもあるため、草丈だけでは区別は難しい。
●葉っぱ…タカサゴユリは別名「ホソバテッポウユリ」とも呼ばれる。葉っぱが細いならタカサゴユリ。
●花に筋…花の外側に赤・紫の筋が入っているのはタカサゴユリ。テッポウユリは花の中も外も純白。
説明の中にも書いているんですが、交配しているため、上記の特徴も「絶対的」とは言えない。ちなみに、タカサゴユリは他のヤマユリやオニユリといった別のユリとも交配しているために、花に斑点がついていてもタカサゴユリの特徴を持っていることがあって、細かい同定(=種類を特定すること)はそもそもやろうと思わないほうがいい。
最後に…
その他の繁殖力が強い植物は以下のページを参考にしてください。スポンサーリンク