タイタンビカスの育て方…越冬して毎年咲く大輪の花

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タイタンビカス(宿根ハイビスカス)

タイタンビカス
科名アオイ科
属名フヨウ属
学名Hibiscus x Taitanbicus
別名宿根ハイビスカス
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
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開花
植え
肥料

目次

  • タイタンビカスとは?
  • 水やり
  • 肥料
  • 植え付け・植えかえ
  • 株分け
  • 管理場所・日当たり
  • 摘芯
  • 病害虫
  • 特徴・由来・伝承
  • 雑記
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    タイタンビカスとは?

    タイタンビカスとは?

    タイタンビカスとは?
    文章の修正タイタンビカスはアメリカフヨウモミジアオイを交配させたアオイ科の宿根草。ハイビスカスのような花が咲き、その花がドでかい(直径15cmから25cm)。一度見たら忘れられないほどのインパクト。初心者向けの植物。ただし日本の家屋にはちょっと大きすぎるかも。突然枯れることがある。

    冬の寒さにも強く、地上部がなくなるが、春には芽吹く宿根草。ただ、春に芽吹くは4月下旬から5月とちょっと遅い。寒さに強く、北海道でも育てられる。なんと北海道でも戸外で越冬可能。

    花色が深い赤からピンク、ピンクと白の二色、白と結構バリエーションがある。真紅の品種が結構、グッとくる(個人的に)。似たようなものに「ヒビスカス」がある。

    開花は夏(6月〜10月)。夏の暑さに強く、ハイビスカスが夏に弱るのに対してタイタンビカスは夏でも開花しやすい。ただし、最近の酷暑では乾燥して枯れ込むことがあるので、水切れに注意しましょう。
    大きさ・草丈最大で3m…台風で折れやすいので支柱をしましょう。
    タイタンビカス
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    水やり

    鉢植えの水やり

    水やり
    文章の修正土が乾いたら水をやるようにします。梅雨明け以降は…水切れしやすくなるので水切れしないように気をつけます。朝と夕方の二回、水をやります。それでも水切れするようであれば、自動水やり(タイマー+ホース)を検討します。もしくは半日陰に移動します。

    鉢植えに水をやるときは、鉢底から水がドバドバと染み出すくらいにしっかりとやります。鉢植えが大きいとなかなか染み出してきません。

    タイタンビカスは土が多少湿っている状態の方がよく育ち、よく開花します。

    受け皿の水はそのままでもいい。多少湿っている方がよく生育する。特に夏は水の蒸発と吸い上げる力が強いので。
    冬は地上部がなくなり、活動が止まっているのですが、断水せず、土が乾いて数日経ったら水をやる程度に控えつつ、水やりは継続してください。

    庭植えの水やり

    文章の修正植え付けして二週間は根付いていませんから、庭植えでもしっかりと水やりしてください。植え付けして二週間は土が乾いていたら水をやります。根が広がると乾燥に強くなります。

    4月5月と梅雨までは自然に降る雨だけでも十分ですが、梅雨明け以降はあまりの高温で水切れします。水切れが頻繁に起きると花つきが悪くなったり、花が落ちますので、庭植えでも気をつけて水をやりましょう。

    秋になり気温が下がって以降は、また自然に降る雨だけで十分です。

    肥料

    肥料
    文章の修正春から秋の生育時期は液体肥料を週に一回やる。もしくは緩効性化成肥料を一ヶ月に一回やる。肥料がないとタイタンビカスの開花が止まるので、かならず追肥をしましょう。

    10月に株元に緩効性化成肥料をやる。これは花で消耗した株の栄養を補うと共に冬のための栄養補給を兼ねています。
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    植え付け・植えかえ

    文章の修正ネットで買うのが早い。ホームセンターでも売ってることがあるが、少ない。まだ世間に知られていない。それだけに庭に植えるとインパクトがある。

    苗が結構高価です。赤塚植物園のネットショップでは6号鉢で2000円とか。大きな鉢一つで3000円とか。苗としては割高。ただし、宿根で毎年開花すると考えるとそうでもない?ホームセンターでたまーに流通していて、そこではあまり知られていないので激安。出会ったら買うといいです。

    樹高が2mを超えるタイタンビカスは日本の住宅・庭では手に余る。ハッキリ言って邪魔。矮性種(=小さくなる種類)もあるのでそちらを検討しましょう。
    タイタンビカス
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    時期・頻度

    文章の修正植え付け・植え替えは真夏以外ならいつでも可能。

    鉢植えの植え替えはできれば落葉時期(2月前後)に行って、毎年、株分けもやっておきましょう。庭植えでも3年か4年に一回同じ落葉時期(2月前後)に掘り出して、株分けしましょう。

    鉢の大きさと庭植えについて

    文章の修正タイタンビカスはとにかく大きくなる。庭植えにすると巨大(3m)に育ちやすいので、それが困る場合は鉢植えにする。鉢植えにすれば大きさは抑えられます。

    鉢はできるだけ大きなものを。直径40cmとか。ただし直径40cmの鉢に土をガッツリ入れてしまうと、一人の手では動かせない(腰抜かすかも)。動かせない鉢なんて、庭植えと大差ない。直径30cm(=10号鉢)の鉢でもいいです。最低でも直径24cm(8号鉢)で植えましょう。
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    用土

    文章の修正土質は選ばない。鉢植えの場合は一般的な培養土を使います。

    自作するならば赤玉土6腐葉土4に緩効性化成肥料(マグアンプなど)を入れます。庭植えの場合は、元の庭土に3割か4割ほど腐葉土か堆肥を足して、緩効性化成肥料(マグアンプなど)を入れてください。鶏糞や油かすでもいいが、その場合は肥料は根に当たらないようにします。

    土の酸度は問わない。

    鉢植えの植え付け

    文章の修正鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞ぐ。網はホームセンターで売っています。その上に鉢底石(軽石)を3センチほど入れて、その上に用土を入れ、苗を入れて隙間に土を入れていき、最後に水をやります。水は鉢底から水が出てくるまでしっかりとやってください。

    苗は5センチほど…節が一つか二つ、土に埋まるくらいに深く植えます。この節から発根して、栄養を吸収するので、深く植えることで、株が大きくなります。

    一緒に支柱を立てておきます。

    庭植えの植え付け

    文章の修正深さ30cm・直径30cmの穴を掘り、掘り出した土に堆肥か腐葉土を4割ほど入れて、化成肥料を説明書きの規定量、混ぜて用土とします。半分戻して、苗を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやる。
    文章の修正苗は5cmほど…1節か2節が土に埋まるくらいに、深く植えます。

    一緒に支柱を立てておく。

    毎年出て来て、株元に日陰を作るので、夏の半日陰を欲しいなら育てるといい。タイタンビカスの根元で夏の直射日光が苦手な植物を育てましょう。例えば山野草系とか。

    支柱

    文章の修正タイタンビカスは樹高が一年目で2m、冬を越した2年目以降は3mか3mに近くになるので、2m以上の支柱を立てておかないと倒れる。とくに台風が来ると。いや、台風じゃなくても強風で折れる。ポキっと。支柱をするのが面倒なら、矮性種にするか、摘芯して小さくまとまるようにする。
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    株分け

    文章の修正タイタンビカスは株分けも可能。鉢植えの場合は毎年、株分けをします。じゃないと根詰まりを起こして夏に水切れします。株分けは冬の休眠時期(2月3月)に行いましょう。

    庭植えであれば株を掘り出します。鉢植えは鉢から抜きます。土をほとんど落としてしまい、株を二つに分けます。別に3つでもいいですが、株分けをするときに株元の「芽」が残るように分けてください。分けるときはノコギリで切ります。

    後はこれを鉢や庭に植えます。植えるときは「植え付け」のところで書いたように深めに植えます。深く植えることで株が大きくなります。
    掘り出してからしばらく放置しない。タイタンビカスの株は多少ジメジメした環境を好み、乾燥は苦手。すぐに植えましょう。植えられない場合は、根鉢を濡らした新聞紙にくるんでおきます。それでも数日しかもちませんので、早めに植えましょう。

    管理場所・日当たり

    文章の修正日光のガッツリあたるところで育てます。日光が少ないと生育が鈍くなり、花が咲かず、つぼみが出来ても咲きづらいです。必ず、日当たりで管理するようにします。半日陰でもちゃんと生育して開花はしますが、どうしても鈍くなります。

    ここでの半日陰は一日数時間、日が当たるところのことです。もしくは木陰のような場所のこと。

    夏の管理

    文章の修正植物が一般的に苦手な「西日」であってもタイタンビカスなら大丈夫。「暑さ」には大丈夫です。暑さには負けません。でも、あまりに西日や日当たりが強いと、水切れします。乾燥にも別に弱いわけじゃないですが、最近の温暖化で夏に水切れしやすいです。

    庭植えの冬越し

    文章の修正タイタンビカスの根元に春になると新芽になる部分がある。この部分は夏の間に出来て、冬を越して春に芽吹くのだけど、冬の間に寒さに当たるとその部分が枯れて春になっても芽が出ず、枯れます。霜に当たれば枯れるし、土が凍結しても枯れる。霜が降りる地域は土をかぶせ、土が凍結する地域は土をかぶせた上に腐葉土をかぶせて、凍結を防ぎます。

    秋になり、寒くなってきたら、株元を地際ギリギリで切ってしまう(何センチか残してもいい)。それで、株の周囲に油かすか、緩効性化成肥料をやり、上記のように土を寄せて、腐葉土をかぶせる。あとはそのまま放置します。
    ●霜が降りない地域ならば、土を被せる必要はない。
    ●霜柱が断つ地域ならば、腐葉土をかぶせたほうが良い。

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    鉢植えの冬越し

    文章の修正鉢植えは秋に地上部を切ったら、霜に当たらず、凍結もしない場所で管理する。あと、定期的に水をやる。完全に水が切れると春までに枯死してしまうので注意してください。

    摘芯

    文章の修正株が50cmか60cmあたりに成長したら、先を切って摘芯する。摘芯すると、葉っぱの付け根から新たな脇芽が出てきて、花が増える。また、大きさを抑制する効果もある。あまりに大きいと風に弱くなるし、支柱を立てるのが面倒ならば、小さくまとまるように摘芯を繰り返すと良い。

    枝の間引きなどを行う際は必ず切れ味のいいハサミを使いましょう。タイタンビカスの表皮の繊維は固く長い。面倒だからとハサミを使わずに手で折ると、傷口から遠くまで表皮がむけてしまい、結果傷口が大きくなってしまう。最悪枝が細菌感染を起こし枯死する。

    病害虫

    文章の修正ハマキムシ(ワタノメイガ)
    葉っぱを巻く。葉っぱの中に虫が居て、虫が葉っぱを食べ、糞をする。前もってオルトラン粒剤を撒いていると発生しづらい。幼虫はワタノメイガという蛾で、成虫はタイタンビスカスの葉っぱを食べないが、卵を生む。
    オルトラン粒剤
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    アブラムシ
    茎や葉っぱの汁を吸う。前もってオルトラン粒剤を撒いていると、発生しづらいが、薬剤に耐性が付きやすく、効かないこともある。効かない場合はその他の薬剤を散布して駆除する。早めに対応しないとたくさん増える。アブラムシでタイタンビスカスが枯れることはない。

    ラミーカミキリ
    変な色合いのカミキリムシ。白と黒のパンダ模様のちいさなカミキリムシ。気温の上昇とともに発生しやすくなっている。ただし水色と黒のカミキリムシはヤフオクで取引されるほど昆虫マニアには人気がある。
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    特徴・由来・伝承

    特徴・由来・伝承
    文章の修正アメリカフヨウとモミジアオイを交配させた植物。赤塚植物園という会社が開発した。ギリシャ神話の巨神「タイタン」にハイビスカスのような華が咲くので「タイタンビカス」と名付けられました。間違えて「タイタンビスカス」と呼ばれることもあるけど、まぁ、だいたい伝わる。
    ●上の画像はユーザーさんからの投稿で、手前がアメリカフヨウで奥がタイタンビカスです。

    雑記

    文章の修正
    ●タイタンビカスの花には種子ができる。種をまいて増やすことも可能。
    ●樹高が2mにも満たない場合は、水やりが足りないか、日光・肥料などの条件を見直す。鉢植えだと大きくなりにくい。庭植え推奨。
    ●原因はよくわからないが突然枯れることがある。
    ●ユーザーさんの投稿…6月~10月まで連続開花するわけではないです。6月末~8月10日まで花がかわるがわる咲き続け、8月10日~8月末に3週間ほど花も夏休みになります。8月末に再び開花し、10月10日くらいまで咲き続ける。7月に咲く花のほうが美しさも数も上です。10月は初旬に最後の数輪が咲いてその年は終了です。
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