ベニモンアオリンガ

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ベニモンアオリンガとは?

幼虫がツツジサツキシャクナゲのツボミと新芽を食べる。ツツジ類は夏に翌年開花する花芽をつけるが、この花芽を主に食べる。幼虫が穴を開けて入って、内部を食べて、花芽が枯死して、翌年ほとんど咲かなくなる。ツツジ・サツキの天敵。シンクイムシとも呼ばれる。
ちなみに「紅紋(ベニモン)」というのは成虫の羽についている紋様のこと。ただし個体によっては紋様がない。
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生態

ベニモンアオリンガ:生態
冬を蛹(サナギ)で越して、春になると成虫となる。成虫が卵を生んで、幼虫がかえり、その幼虫がツツジ・サツキの新芽と花芽を食べる。新芽・花芽を食べるのは柔らかくて美味しいから。

4月に成虫がかえって、そこから大体二ヶ月のスパンで卵→幼虫→成虫→産卵を繰り返すことになる。ちなみに成虫は卵を生むと死ぬ。よって4月・6月・8月あたりにベニモンアオリンガの幼虫が発生する。ツツジ・サツキにとって一番やっかいなのは8月に花芽を食べられることだが、その前の4月6月の時点で(発生しているなら)新芽を食べているはずなので、4月以降はツツジ・サツキ・シャクナゲの類は新芽を観察して、見つけ次第、捕殺・薬剤を散布することで、かなり軽減できる。また、7月以降の心づもりもできる。さっさと薬剤(オルトランなど)を買って散布しよう。

一度発生すると、毎年発生すると考えましょう。ツツジ・サツキを育てるということはベニモンアオリンガとの戦いだ!という人もいる。根絶はほぼ無理。一つの株に発生しているならば、すべての株に発生していると考えないといけない。大量にツツジ・サツキを育てている人にとって頭が重い問題です。

防除方法

薬剤散布

長期間、薬剤を撒く必要がある。やらないわけにはいかない。これが王道にして鉄板。

対応する薬剤と散布方法はGFオルトラン液剤(ツツジ)・カルホス乳剤(ツツジ)・チューリサイド水和剤(ツツジ・サツキ)・オルトラン(ツツジ・サツキ)など。ただし毎年同じ薬剤を散布していると耐性がついて効かなくなるので、複数の薬剤を交代で使用するのが理想。

ツツジ・サツキ類の花芽ができる7月から、ベニモンアオリンガが蛹(サナギ)になって活動を停止する10月まで、二週間おきに薬剤を散布することで花芽を守るが、7月以前から活動は始まっているので、このときから駆除を始めておきましょう。

ツボミの中に入っている虫には薬剤の効果がない(というか薄い)。なので何度も薬剤を散布することで防除するしか無い。

傷んだ新芽は取り除く

春から新芽を食べる。穴を開けて内部に入っている。もしも穴が空いていたり、様子のおかしい新芽があれば速攻で取り除く(フミツブース)。少なくとも中の幼虫は駆除できて、その幼虫から生まれる予定だった次世代の幼虫を防除したことになります。

冬にサナギを取り除く

冬になると枝に白い繭を作って越冬するので、これを取り除くことで防除ができます。

薬剤

オルトラン

株下に散布すると、薬剤が溶けて植物に吸収され、この植物を食べたベニモンアオリンガは死んでしまう。他の害虫(グンバイムシ・スリップスなど)も駆除するので、使っておくといい。基本的にオルトランを散布しておけばいいです。
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チューリサイド

BT剤の一種で人間に影響がないので、よく使われる。野菜類を育てているなら所有していることもあるのであるなら使うといいです。
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