アスプレニウムの育て方

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アスプレニウムの基礎データ

アスプレニウム
科名
チャセンシダ科
属名
チャセンシダ属
学名
Asplenium
別名
タニワタリ
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
アスプレニウムの植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

アスプレニウム(タニワタリ)の特徴は?

アスプレニウム(タニワタリ)はチャセンシダ科チャセンシダ属の半耐寒性多年草。シダなので花は咲かず、胞子で株を増やしていきます。日本にはオオタニワタリ(Asplenium antiquum)やシマオオタニワタリ(Asplenium nidus)が自生しています。主にシマオオタニワタリの園芸品種がよく流通しています。

谷渡りの木という植物がありますが、全く関係のない植物です。
草丈30cmから50cm。種類によっては1.5m
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品種

エメラルドウェーブ

エメラルドウェーブは日本で改良されて生まれた品種。葉っぱがうねっていて、葉色も鮮やかです。観葉植物として流通していますし、切花としても利用されます。

コブラ

コブラはシマオオタニワタリの品種で、エメラルドウェーブより少し大きめで、葉の色合いが濃い。

水やり

春〜秋は土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりと、水をやります。水を好む植物で、水切れでよく枯れるので、土がずっと濡れているくらいでもいいです。ただ、受け皿の水は捨てておきます。

葉水をやりましょう

アスプレニウムは高湿度の環境を好み、土への水やりよりは葉水の方が大事。土への水やりは普通にやって、霧吹きで葉っぱに水をかけるようにする。特にクーラー・暖房のかかっている時期は非常に乾燥するので葉水は必須。加湿器をかけて50%にした上で葉水をします。葉水が少ないと生育時期に成長しない。

夏の水やり

夏は高温で蒸発が早く、水切れしやすいので毎日、朝と夕方の2回、水やりをします。昼間に水をやると、水が熱されて根を傷めるので、避けます。毎日2回水をやっても、水切れするようなら、明るい日陰に移動させて蒸発を防ぎましょう。

冬の水やり

寒さで生育が止まっているので土へ水やりを控える。土が乾いてから2日か3日経ってから水をやる程度に控えます。水やりを控えることで、細胞内の水が減り、濃度があがり、寒さに強くなるので、水切れしないようにしつつも土への水やりを控えます。

土への水やりは控えますが、葉水は冬も継続します。

肥料

春から秋に二週間に一回液体肥料をやるか、二ヶ月に一回緩効性肥料をやる。なくても枯れないが、生育時期に肥料があるとよく育ちます。冬は肥料はやらないでください。生育していない時期に肥料があると根を傷めます。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

5月から8月あたりの高温多湿時期に行います。

植え替えは2年に一回はしましょう。根詰まりしたり、土が劣化するなどして、水切れを起こしやすくなります。

用土

一般的な培養土か、赤玉土小粒か中粒7腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植え

古い土を半分から三分の一ほど落として、一回り大きな鉢に植え替えます。できなければ同じ大きさの鉢でもいいです

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えの際に株分が可能です。中心部分の黒い部分をケーキでも切るみたいに等分に切り分けて、それぞれを植え付けます。

管理場所・日当たり

春〜秋は直射日光には葉焼けするので、戸外で管理するなら木漏れ日が当たる場所か明るい日陰で管理し、室内であれば、レースのカーテンや寒冷紗で遮光してください。

冬の窓辺の日光くらいなら大丈夫だけども(それでも株の健康状態によっては葉焼けする場合も)、春以降の直射日光では葉っぱが焼けてしまう。葉焼けした部分は回復しないので、みっともないなら切り取ってもいいです。
●むしろ多少の日陰に強い。室内のインテリアに適している。
●気温が15度以上なら戸外で管理すると株が健康になる。ただ、害虫も発生しやすいので注意しましょう。

越冬

冬は室内で管理し、できれば弱い日光に当てるか、明るい部屋で管理します。

寒さには弱い。霜に当たれば一発で枯れる。できれば最低温度10度以上の場所で管理する。が、一般家庭では床暖房でもない限り冬に10度以上を維持するのは不可能。

水を控えることで寒さに多少強くなり5度まで耐えられる。5度というのは昼間に暖房をしている家ならば、暖房を切ったあと、明け方になっても下回らない温度なので十分可能。ただし、窓の近くは外気に近くて、明け方に氷点下になるので寒波が来る夜は室内の奥に移動させる。
水やりを控えることで、細胞内の水分が減り、細胞の水分の濃度が高くなって寒さに強くなる。冬は寒さ対策のためにも水やりを控えるが、葉っぱへの霧吹きは継続する。霧吹きをしないとカリカリになって枯れる。

冷暖房の風には注意

冷暖房の風は非常に乾燥していて、この風に直接当たると枯れる。これは乾燥に弱いアスプレニウムだけでなく、ほとんどの植物がそう。乾燥に弱いアスプレニウムならばなおさら。直接風があたっていなければいい。それでも冷暖房がかかっている時期はとにかく葉水でしのぐ。

冬は加湿器をかけて50%にして、プラス葉水をして環境を整えましょう。

剪定

下葉の枯れたものは早めに取り除く。下葉が枯れるのは、単に古い葉っぱが落ちているだけで病気というわけじゃないんですが、枯葉が腐って病気に元になるので、ナイフやハサミで切って取り除きましょう。

病害虫

カイガラムシハダニナメクジアブラムシ炭そ病、軟腐病などが発生します。

葉水をすることで、ハダニ・アブラムシ・カイガラムシは予防できる。湿度が高い環境を作るので、ナメクジが発生しやすく、葉っぱに虹色の跡があったらナメクジ。ナメクジは発生したら薬剤(誘引剤など)で対処。ナメクジに新芽を食べられると非常に腹が立つ。

特徴・由来・伝承

チャセンシダ科チャセンシダ属のことを「アスプレニウム」という。私が花屋さんのときはこんな名前で流通していなかったと思うんだけどなぁ。熱帯の植物。胞子で増える。いろいろ種類があって、マザーファンという葉っぱの先のに小さな株をつけるものもある。
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観葉植物乾燥に弱い葉水高温多湿シダ
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