挿し芽で増やす手順…簡単に株が増えるペチュニア・カリブラコア

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ペチュニア・カリブラコアを挿し芽で増やす

挿し芽で増やす手順…簡単に株が増えるペチュニア・カリブラコア:ペチュニア・カリブラコアを挿し芽で増やす
春から夏のガーデニングの定番のペチュニアカリブラコア挿し芽で簡単に増やすことができます。ワンワン増えるこれらの株を増やすことにさほど価値があるとは思えないんですが、例えば冬を越したカリブラコアの保険というか株の更新に挿し芽とか、逆にペチュニアの冬越しをするに当たって保険を作っておくための挿し芽とか、そういう目的でやる人もいるし、単に増やすのが楽しいって人も多い。多分、みんな、増やすのが楽しいだけだと思います。
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挿木(挿し芽)を取る

時期

挿木(挿し芽)の適した時期は5月から7月。ペチュニア・カリブラコアが最高に生育する時期です。この時期なら多少挿し芽のために切っても痛くも痒くもない。花が一段落した時に剪定時にやる人が多いです。

秋(9月〜10月)でもいい。秋に発根させるのは冬越しに挑戦するためって人が多い。

挿し芽の取り方

挿し芽で増やす手順…簡単に株が増えるペチュニア・カリブラコア:挿し芽の取り方
5センチから10センチの脇芽のついた新芽を切る。手で摘まず、必ずハサミで切り、切り口は斜めに切る。できれば切れ味のいいハサミで切り、切り取った後に改めて切れ味のいいカッター・ナイフで切り口を綺麗に切り直す。切れ味の悪いハサミは植物を「切って」いるのではなく、「挟んでちぎっている」のに近いため、細胞が死んで発根しづらい。

下の方の葉っぱは落とし、ツボミ・花は取り除く。どこで切ったらいいかわからないかもしれないが、葉っぱが何枚か残って、差し込む分の茎の長さが確保できれば、適当なところで切ってOK。

花があると花に栄養を取られて発根しづらい。それに、挿し芽のツボミが開花してもこぶりな花になりがち。しかし、ペチュニアの場合ツボミや花があっても根付かないということではないです。

切り口に発根剤を塗ると成功率がアップ。※塗るタイプの場合。
サフィニアはペチュニアより発根しづらい。

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水揚げ

挿し芽で増やす手順…簡単に株が増えるペチュニア・カリブラコア:水揚げ
切り口を水につけて30分から1時間放置していると、水を吸い上げて葉っぱの先まで水が行き渡ります。こうしてから土に刺したほうが発根しやすい。ただ、ペチュニアはそこまでしなくても発根する。カリブラコアは水揚げした方がいい。なお、水揚げの際にメネデール(発根剤)を薄めた水で水揚げすると発根率がぐんとあがる。

切り花として楽しんだ後に挿す?

あまりペチュニアを切り花として楽しむ方は少ないかもしれませんが、一応こんな方法ですら挿し芽できますよというご紹介です。

まず、挿し芽同様ある程度の長さのところで切ったペチュニアを数日、切り花として楽しみます。咲いていた花があらかた終わり、ツボミが開花してこぶりに咲いた頃、挿し芽に切り替えます。切り口が傷んで黒くなっているので鋭利な刃物で切り直し、メネデールを薄めた水で水揚げ。その後挿します。ただし、こんな方法もあるよというだけで、素直に挿した場合と比べてやはり若干衰弱していますので、やや発根しづらい感じです。

挿し芽の挿し方

用土

用土赤玉土小粒単用(単用ってのは赤玉土だけって意味ね)。赤玉土中粒しかない場合はハンマーで潰して小さくして使う。
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普通の培養土でもできますが…

(慣れて要領をつかんできたら…あるいは挿し穂が余り過ぎてダメモトで良いなら)普通の培養土や他の花が終わって空地になった鉢にそのまま挿すのでも、ペチュニアの場合は案外根付きます。挿し芽・挿し木のときは清潔な土を使うのが苗の安全のためには最良には違いないですが、ペチュニアの場合、他の土では根付かないということではありません。

無肥料・清潔なものがよい

肥料分があると雑菌が繁殖して腐ってしまうので、無難に成功させたいなら、おすすめは肥料分のない清潔な赤玉土。赤玉土だけだとあまりに水はけが良すぎるので腐葉土を混ぜる人もいるが基本は「赤玉土単用」。

使ったことがあるものは雑菌が繁殖していて失敗の元なので、赤玉土は必ず「新しい」ものを使いましょう。

容器

ビニールポット、セルポットや、プランターや、余った鉢でもいいです。これらを腰水させる器を用意して、水を溜めて水切れを防ぐと楽です。

この容器に上記の用土を入れます。

育苗トレイのセットなら、小分けになっていて、腰水もできるようになっています。
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挿し方

挿し芽の切り口を土に入れて、動かないように少し土を抑えます。挿し芽が簡単には抜けないようにします。挿し芽がグラグラすると発根しづらいです。ペチュニアの場合、すこし深めにブスッと差し込んでおけば大丈夫です。

挿してからの管理

水やり

あとは乾ききらないように管理する。最初の一日二日だけでも、発根を促す「メネデール」を薄めたものを水やり代わりにやるといい。ペチュニアは二週間から一ヶ月で発根する。カリブラコアも同様ですがカリブラコアはペチュニアよりも発根率が悪い。

やっぱりメネデールや発根促進剤を使うと率は高くなる。ただ、品種にもよるし、元株の栄養状態にもよる。発根剤なんかいらねー!って人も多い。

挿木には鉄イオンを含むもの…メネデールなどの発根剤を使うといいです。挿してメネデール入りの水で腰水して、水を5日か1週間ほどで交換する。水が腐っているようなら早めに替える。日陰で管理する。2週間ほどで発根してセルポットの底から出てくるので、そこから1週間から2週間でポット植えか鉢植えにする。この時の用土は普通の培養土で。鉢植えにしてから10日は肥料焼けするので肥料をやらないでください。
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管理場所

発根するまでは日陰か、木陰など直射日光の当たらない場所で管理します。挿し芽がグラグラすると根が出にくい(出ても切れる)ので、風の当たらない場所で管理すること。また、動かさないこと。気になってつまんだりしないようにする。

発根までは二週間とも一ヶ月とも(種類にもよる)。発根すれば鉢に植え替え、一般的なペチュニア・カリブラコアと同じように管理します。

発根したのかどうやってわかるの?

気になってつまんだり掘ったりしたらいけないのに、どうやって土中で発根しているかわかるのか??って思いますよね。

ニ、三週間経過してもしおれずに緑の葉っぱで直立したままだったら、だいたいは成功しています。新しい葉っぱが生えてきたら安全圏に入ったと思っていい。新しく葉っぱが生えてきた箇所に花が咲いたら、もう完璧。

夏〜秋に挿木で増やしたものは暖地であれば戸外で越冬もできる。雨風雪に当てず、軒下なら越冬も可能。他の地域は室内の明るいところで管理する。春から育てた株の方が連作障害や夏バテで越冬しづらいくらい。

種まきって方法もある

秋に種をまいて、発芽させて春に苗を植えるか、春に撒いて、そのまま普通に苗にする。
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発芽温度は20度から25度。秋(9月10月)か春(4月5月)に気温がそのくらいになったら、ポットや育苗箱に撒いて発芽させる。種をまいて、土をうっすらかぶせるか、全く被せない。明るさを感じないと種子は発芽しないので、土を深くかぶせると発芽しない。明るい日陰で乾燥しないように管理すると、一週間で発芽する。水やりは霧吹きでやるか、ジョウロの出るところを植え向きにして水の勢いを殺してかけるようにする。発芽後は15度から20度を維持して、半日陰で管理する。

用土は赤玉土小粒単用でもいい。種まき用の用土もあるのでそれでも。酸度調整済みのピートモスなら乾燥対策になり、水やりが楽になる。セルトレーでも。
●ペチュニアは種子が非常に小さく、上向きにしたジョウロでも流れるかもしれない。面倒なので、ペチュニアの種まきは普通、しない。
●6月に種まきしても8月の開花には間に合う。種まきから開花まで一ヶ月。ワサワサになるまで二ヶ月。暖地ならば7月に撒いても10月から開花する。8月は高温すぎて生育が鈍い。

こぼれダネでも

ペチュニアは種子が出来づらい品種が多いのですが、そういう品種でも出来づらいだけで種子はできます。種子がこぼれて、翌年の春に発芽して芽を出すことがあります。ただし、園芸品種の場合は親の性質を受け継いでいるとは限らないで、あまり期待しないでいましょう。

最後に…

通常の栽培は
を参考にしてください。
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