2022年以前版:シクラメンの育て方(篝火花・豚の饅頭)

科名 | サクラソウ科 |
属名 | シクラメン属 |
学名 | Cyclamen |
別名 | 篝火花・豚の饅頭 |
水やり | 水を好む |
場所 | 室内 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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シクラメンの特徴
シクラメンはサクラソウ科の球根植物。日本では冬に流通するのですが、決して寒さに強いわけではないです。よくお歳暮でプレゼントされ、コツを知らずに枯らしてイメージが悪いですが、室内の涼しいところで管理し、水を切らさなければ冬(11月)から春(3月4月)までの長期間開花してくれる。霜にも強いガーデンシクラメンもあり、そちらは庭植えや寄せ鉢にも利用されます。
シクラメンは雨季と乾季のある地域(地中海沿岸など)の植物で「涼しい雨季」が開花時期になり、それが日本で言うところの「冬」にあたります。雨季の最低温度は8度くらいで、日本の冬に比べると暖かいですね。
シクラメンが休眠する乾季は日本の「夏」にあたり、休眠すると葉っぱも花もなくなって、ただの球根になります。
シクラメンはこの雨季と乾季の中で高温乾燥の乾季に休眠し、涼しくなってくると目を覚まして開花するというサイクルを繰り返します。それで冬に咲くといっても寒さに強いわけではなく、また気温が上がる…20度あたりになると乾季が来たと考えて、休眠しようとしてグッタリするわけです。なのでグッタリするのは弱っているのではなくて「健康的な生理現象」なんです。
そして休眠に入るのですが、この休眠時期が乾燥する自生地とは真反対に日本は多湿で、この多湿でシクラメンの球根は枯れることが非常に多いです。
なのでシクラメンの栽培は冬は10度前後の涼しいところで管理するのがコツになり、夏は風通しよくして多湿を避けるのがコツになります。
シクラメンが休眠する乾季は日本の「夏」にあたり、休眠すると葉っぱも花もなくなって、ただの球根になります。
シクラメンはこの雨季と乾季の中で高温乾燥の乾季に休眠し、涼しくなってくると目を覚まして開花するというサイクルを繰り返します。それで冬に咲くといっても寒さに強いわけではなく、また気温が上がる…20度あたりになると乾季が来たと考えて、休眠しようとしてグッタリするわけです。なのでグッタリするのは弱っているのではなくて「健康的な生理現象」なんです。
そして休眠に入るのですが、この休眠時期が乾燥する自生地とは真反対に日本は多湿で、この多湿でシクラメンの球根は枯れることが非常に多いです。
なのでシクラメンの栽培は冬は10度前後の涼しいところで管理するのがコツになり、夏は風通しよくして多湿を避けるのがコツになります。
水やり
底面吸水の鉢の水やり
シクラメンは雨季と乾季がある地域の植物で、葉っぱが出ている10月〜3月は水をよく吸い上げるので、水切れしないように水やりをします。底面給水がある場合は底面給水の部分に水を溜めているといいです。生育時期はずっと水が溜まっているようにしましょう。肥料
シクラメンはよく開花します。葉っぱ一枚に対して花が一つ咲くとされます。開花するには肥料が必要です。販売しているシクラメンにも最初からある程度の肥料は入っているんですが、それでも次々に開花してしまうため、管理して一ヶ月か二ヶ月ほどすると肥料が切れて、花が止まってしまいます。一ヶ月ほどしてから、液体肥料を週に一回程度やるか、シクラメンの専用の肥料(栄養剤)があるのでそれを説明書きの頻度通りにやってください。液体肥料は薄めて土にやるといいですし、液肥を薄めたものを底面吸水に溜めてもいいです。
近くの店でシクラメン専用肥料が置いていない場合は、汎用の室内植物用の肥料を使います。室内用の肥料は無臭なのが重要なポイントです。
春以降…気温が20度以上になったらは生育が鈍くなり、徐々に休眠に入るので肥料はやりません。
季節ごとの管理
冬(11月〜2月)
冬はシクラメンが開花し活動する時期。底面給水がある場合は、底面給水に水が絶えずある状態にし、液体肥料を1週間に一回やります。肥料が切れると開花が鈍くなるのでできれば肥料を追加します。管理場所は室内の5度〜15度の場所が適していて、氷点下・霜に当たると枯れ、20度以上になると花がしなびます。暖房がかかっている場所…例えばリビングでは18度以上になっているので避け、玄関や廊下などで管理します。できれば日当たりがよいですが、冬は日当たりより温度(5度〜15度)を優先します。シクラメンの鉢のほとんどが底面給水と言って、鉢底に水をためるモノが設置してあります。そこに水を切らさないようにしていれば、水切れで枯れることはありません。
シクラメンは冬の植物の割には水を好む植物です。底面給水ではないタイプは購入しない方がいいです。
底面給水のタイプであっても、たまには土の上から水をやってください。土の中や土の上に肥料があり、底面給水だと肥料を吸い上げきれずに肥料が行き渡らず、花つきが悪くなる場合があります。
花が終わったら、葉っぱの中に指を突っ込んで根本からひねって抜きます(花ガラ摘み)。プチって音がします。ハサミで切ると、切り残しが腐って病気の元になります。花を放置していると腐って病気の元になったり、種子を作ろうとして株が弱ります。マメに摘んでやると次々と開花して長期間楽しめます。
徐々に気温が上昇して5月以降になったら、底面給水のカップは外しておきます。水が溜まっていると球根が腐る原因になります。夏は必ず風通しの良い涼しい日陰で管理します。肥料は一切やらない。
シクラメンを来年の冬にも咲かせるためには夏越しが大事になります。夏越しは夏に完全に休眠させる方法と、休眠させないでチラホラと葉っぱを残すやり方と二種あります。初心者は休眠させる方が簡単です。初心者は素直に春まで花を楽しんだら廃棄した方が気が楽です(育てなくちゃ!ってプレッシャーになるくらいならね)…が、余裕があれば挑戦してみましょう。詳細は以下のリンクを参考にしてください。
品種によって同じ環境であっても夏に休眠したりしなかったりです。葉っぱがあるなら水をやる。葉が無いなら水はやらない。休眠するにしてもしないにしても涼しいところで管理してください。あと、夏場はゴツゴツした球根しか見えないために、家族にゴミとして捨てられることが多い。前もって話しておきましょう。
シクラメンを来年の冬にも咲かせるためには夏越しが大事になります。夏越しは夏に完全に休眠させる方法と、休眠させないでチラホラと葉っぱを残すやり方と二種あります。初心者は休眠させる方が簡単です。初心者は素直に春まで花を楽しんだら廃棄した方が気が楽です(育てなくちゃ!ってプレッシャーになるくらいならね)…が、余裕があれば挑戦してみましょう。詳細は以下のリンクを参考にしてください。
品種によって同じ環境であっても夏に休眠したりしなかったりです。葉っぱがあるなら水をやる。葉が無いなら水はやらない。休眠するにしてもしないにしても涼しいところで管理してください。あと、夏場はゴツゴツした球根しか見えないために、家族にゴミとして捨てられることが多い。前もって話しておきましょう。
病害虫
ハダニ・アブラムシ・灰色カビ病など。室内で管理するだけなら害虫は発生しずらいが、夏越しするために戸外で管理するなどすると病害虫が発生する。夏越し中は葉っぱがないか少ないので被害が目立たないが、夏越し中は株が暑さでまいっているのでダメージが大きくなることもあり、早めに対処したい(薬剤散布ってことね)。特徴・由来・伝承
シクラメンは明治以降に入ってきた植物ですが、その色合いや姿が日本人好みなのか、冬のギフトの定番となっています。花をよく見ると、グロリオサのように、花びらがひっくり返って咲いているのが分かります。燃え盛るかがり火のようであることから、別名はカガリビバナ(篝火花))。
また、球根の形状から「豚のまんじゅう」という別名もあります。これはシクラメンの球根が(有毒にも関わらず)大航海時代以前では保存できる食料として利用されていたからです。ジャガイモの普及によってシクラメンは食料から観賞用になりました。ジャガイモも新芽は毒なんですが、食用としてはジャガイモが優れていますから当然ですね。
シクラメンは花は下を向いて咲き、花びらを上へと反り返らせます。これは自生地では雨季に開花するシクラメンが雨に当たって花粉が流れていかないようにするためです。
関連リンク
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