フィリフェラオーレアの育て方

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フィリフェラオーレアの基礎データ

フィリフェラオーレア
科名
ヒノキ科
属名
ヒノキ属
学名
Chamaecyparis pisifera 'Felifera Aurea'
別名
オウゴンヒヨクヒバ・オウゴンイトヒバ
耐寒
マイナス10度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
フィリフェラオーレアの植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

フィリフェラオーレアの特徴は?

フィリフェラオーレア:フィリフェラオーレアの特徴は?
フィリフィラオーレアはヒノキ科ヒノキ属のサワラの変種のヒヨクヒバ(フィリフィラ)の黄金葉(=オーレア)種。耐寒性常緑樹。針葉樹。一応低木。放置していると大きく育つが、剪定することで小さくまとめられる。グランドカバーにすることもあるが、本来大きく育つものなのでやめた方がいい。鉢植えでも栽培はできますが、基本的に庭植えにするものです。

日当たりがよいと黄色(黄金色)になるが、日陰だと普通の黄緑になり意味がないので必ず日当たりで育てる。暑さ寒さには強い。初心者向けのコニファー
樹高放置していると樹高3mから5m。
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庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根づけば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。夏に葉っぱの先から茶色くなってきたら水切れです。水やり頻度を増やしてください。乾燥にもある程度強いが、乾燥状態が長く続くと生育が鈍くなりますので、様子を見て判断しましょう。

植え付けて1年か2年は根が張っていないために、庭植えでも水切れしやすく、葉先から枯れ込んできます。植え付けて2年以内は庭植えでも様子を見て水やりをする。特に植え付けて最初の夏は注意して水やりをしましょう。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたら水を与えるようにしましょう。土に触れてみて湿り気を感じたら水やりはしません。水を与える際には、土の表面が乾いたかどうかではなく、鉢の底から水がジョロジョロとしみ出すくらいまでたっぷりと水を与えます。乾燥には強いですが、過湿には少し弱いので、土がまだ湿っている場合は水やりを控えてください。そうしないと根腐れのリスクが高まります。水をやったら、次には土がしっかり乾くまで水やりを控えましょう。

また、受け皿にたまった水をそのままにしておくと腐って病気にかかる可能性があるので、できるだけ水を捨てるようにしてください。

夏の水やり

夏は早朝(9時前)か夕方(4時か5時以降)に水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。即枯れるわけじゃないですが弱るので気をつけましょう。

夏に葉っぱの先から枯れ込んできているなら水切れです。水やりをしっかりとしてください。

冬の水やり

冬は活動が止まっているので、水やりは控えます。土が乾いて数日経って水をやる程度にします。また、朝に水をやります。昼以降に水をやると水が明け方に凍って根を傷めます。それで枯れることはないですが、ダメージはない方がいいので、避けましょう。

肥料

冬の2月に寒肥として緩効性化成肥料油粕をやる。化成肥料であれば、周囲にまきます。もしくは、株の周囲に深さ20cmの穴を数カ所に掘って油粕を埋める。

9月にも同様に緩効性肥料を。意外と肥料を好み、肥沃な土を好む。肥料が切れると生育が止まり、葉っぱが短くなり、「糸を垂らしたような」フィリフェラオーレアの特徴が鈍くなってしまう。

植え付け・植えかえ

時期

3月から6月の梅雨時期までが植え付けに適しているが、根を崩さないで植えるならば真冬と真夏を避ければいつでもいいです。もしも鉢植えにした場合は、根詰まりして生育不良を起こすので2年に一回は植え替えをしましょう。

用土

水はけの良いものを。
一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えする場合は土に腐葉土を混ぜて使う。

庭植え(地植え)

深さ50cm〜60cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

複数の苗を植える場合の株の間隔は1.5mです。

鉢植え

鉢植えの場合は、根鉢より二回り大きな鉢を用意します。鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えの際は古い鉢から株を取り出して、土を落とさない、ひと回り大きな…現在より1号か2号大きな鉢に植え替えます。もう大きくできない場合は、土を少しだけ落として同じ大きさの鉢に植え替えます。ただし、土を落とすと生育不良を起こし、枯れることもあるので、落とす土はできるだけ少量にしておきます。

管理場所・日当たり

東北以南で栽培可能。北海道南部も育つらしいが、基本的にはあまり寒さに強くない植物なので東北以南と考えてください。

日当たりで育てる。日光が少ないと葉色が悪くなり、鮮やかな黄緑ではなく「緑」になってしまう。夏の直射日光に葉焼けするが、それで枯れることはないのでやっぱり日向で管理。夏の暑さにも強い(暑さで弱っても枯れることはない)。半日陰くらいなら問題ない。

日陰でも育つが、日陰だと「糸」が短くなり、葉色も悪いので最低でも半日陰で。

病害虫

ハダニアブラムシカイガラムシスギドクガなど。

剪定

時期

放置していると円錐形に育つが、乱れるし、大きくなりすぎる。ある程度成長して小さくまとめたいなら毎年剪定する。内部に風を通したい(蒸れ対策)ので、パッと見たときに幹が全く見えないくらいに鬱蒼としていたら剪定は必ずします。

フィリフェラオーレアは春以降に新芽が伸びて6月7月あたりに生育が止まる。剪定は7月ごろの生育が止まった後に行うといい。7月に行えば夏の「蒸れ対策」にもなる。
●剪定はしないといけないってことはなく、無理に剪定しないでもいい。乱れたな…と思ったら(季節にかかわらず)剪定するくらいでいい。
●寒冷地では冬に剪定すると剪定と寒さのダメージで葉っぱが枯れこむことがある。でも、それで株が枯れるということはない。
●夏の高温多湿で蒸れるので、梅雨前に風通しを良くするために剪定したほうがいい。

手順

枯れた枝、変な方向に生えている枝、枝分かれしすぎている枝、邪魔な枝、徒長枝などを剪定し、全体を整えるように刈り込む。上に行くほど「枝の本数は少なく」、下に行くほど「枝の本数を多めに」剪定していけば円錐形に整えやすい。

萌芽力があって、芽吹いて回復するので多少のことは気にしない。

剪定する枝については以下のページを参考にしてください。

注意点

剪定するとき葉っぱが残らないように剪定すると、その枝からは葉っぱや枝が出づらく、その枝は枯れてしまいやすい。なので葉っぱを残すように切るか、不要な枝であれば、根元から切るようにする。

特徴・由来・伝承

フィリフェラオーレアはヒノキ科ヒノキ属の「サワラ」の園芸品種フィリフェラが「糸状」、オーレアが「黄金」という意味。同じサワラの園芸品種で「ゴールデンモップ」というのもあるが、フィリフェラオーレアの方が芯が立ちやすい(中心となる幹が伸びやすい)。フィリフェラオーレアは日当たりがいいところで育てると黄色というか黄金色というか、鮮やかな葉色になる。冬は寒さに当たってくすんだオレンジ色になる。
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