ツルハナシノブの育て方

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ツルハナシノブの基礎データ

ツルハナシノブ
科名
ハナシノブ科
属名
フロックス属
学名
Phlox stolonifera/Phlox divaricata
別名
フロックス・ストロニフェラ、這性フロックス
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
ツルハナシノブの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ツルハナシノブとは?

ツルハナシノブ:ツルハナシノブとは?
ツルハナシノブはハナシノブ科フロックス属の北アメリカ原産の耐寒性宿根草。這って伸びるのでグランドカバーに植えられる。繁殖力が強く、雑草よけにも植えられる(ということは別の植物を駆逐する可能性がある)。

ツルハナシノブという名前で「フロックス・ディバリカタ」が流通することがありますが、本来、ツルハナシノブというのはフロックス・ストロフェラのことを指します。なお、フロックス・ディバリカタの方が草丈が高いくらいで、育て方はほぼ同じです。若干、ディバリカタの方が夏の暑さに弱いが、枯れるほどでもない。ほぼ放任で育つ初心者向けのガーデニング材。
大きさ・草丈・樹高
草丈20cm。横幅25cmから50cm。
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。ただしツルハナシノブ(フロックス・ストロニフェラ)は他のフロックス種に比べると乾燥が苦手。特に夏の乾燥時期は乾燥するようなら水をやります。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

夏は早朝か夕方に水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。

冬は朝に水をやります。昼以降に水をやると水が明け方に凍って枯れてしまうかもしれません。

肥料

春(3月〜4月)と秋(9月〜10月)に緩効性肥料を少量一回やるか、期間中に薄い液体肥料を二週に一回やる。あくまで控えめで。

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植え付け・植えかえ

時期・頻度

3月から5月に流通するのでその頃に植える。鉢植えは同じ3月〜5月に2年に一回植え替えし、そのときに株分けをする。庭植えは基本植えっぱなしだが、株が弱って生育が鈍ようならば掘り上げて株分けして植え替えると復活する。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。

鉢植え

鉢植えの場合は、6号〜7号に1苗を植えます。鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替えのときに株分けも可能。適当に割って、別々に植え付けます。

庭植え

庭植えの場合は、掘り出した土に腐葉土を3割か4割と化成肥料を少量足して混ぜ、、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株と株の間は30cmほど空けるといい。

管理場所・日当たり

日当たりを好みます。半日陰でも育ちます。あんまり日陰だと花が減る。若干夏の暑さ…というか乾燥に弱く、夏だけは半日陰に移動するか、庭植えにするのであれば一年中半日陰か、広葉樹の下の木漏れ日の差す場所に植えましょう。あと、西日のあたらないところで。

寒さにはかなり強く、霜に当たっても枯れない。しっかり根づけば土が凍結しても枯れない。

冬の剪定

花が終わったら花を摘むといいです。鉢植えにしているなら作業が少ないからやるでしょうが、グランドカバーで植えることが多いので普通はやらない。

病気・害虫

ウドンコ病
白い粉を吹くカビで、土などに常在していますので、完全に防ぐことはできません。水に弱く、葉っぱに水をかけるようにしていると、ある程度は予防できます。発生したら、病変箇所を取り除き、殺菌剤をまくといいですが、株が健康だと、なにもしていなくてもいつのまにか、治癒していることがあります。

灰色カビ病
20度前後の湿度の高い環境だと発生します。病変箇所を取り除いて殺菌剤を散布します。

アブラムシ
葉や茎にまとわりついて汁を吸い、株を弱らせます。

ナメクジカタツムリ
梅雨など湿度が高いと発生し、葉っぱを食べます。葉っぱにヌラヌラとした虹色の歩いた跡があったらナメクジ・カタツムリがいます。誘引駆除剤を春になったら前もって散布しておくといいです。

特徴・由来・伝承

這性フロックスの仲間。北アメリカが原産。「ツルハナシノブ」というとフロックス・ストロニフェラとフロックス・ディバリカタを表す。本来は草丈の低いフロックス・ストロニフェラが主だが、見た目が似ているので草丈の若干高いフロックス・ディバリカタを間違って出荷していたらしい。たまーに、宿根するフロックスという意味で「宿根フロックス」とも呼ばれることがあるが、俗にいう宿根フロックスは「フロックス・パニキュラータ」のことで、フロックス・パニキュラータは這性ではなく立って育つから、見た目が全然違う。

花が「ハナシノブ」と似ていることから名前がついているが、当然ハナシノブとは全くの別種。

最後に

ツルハナシノブは半日陰で育てられるので、シェードガーデンに利用されます。他のシェードガーデンに適した植物をまとめていますので、参考にしてください。
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