クロッカスの育て方…半日陰くらいなら栽培OK、日陰は微妙

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クロッカスの基礎データ

クロッカス
科名
アヤメ科
属名
クロッカス属
学名
Crocus
別名
花サフラン・春サフラン
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
クロッカスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

クロッカスとは?

クロッカスはアヤメ科サフラン属(クロッカス属)の球根植物多年草)の総称。

秋に植え付け、秋〜冬を戸外で過ごし秋〜春に花を咲かせます。花が終わっても、すぐには休眠に入りません。残った葉っぱで翌年の栄養を蓄えます。葉っぱが枯れたら、掘り起こし風通しのいい日陰で夏を越えさせます。このサイクルを理解しておきましょう。花が終わっても葉っぱを切ったり、掘り起こしたりしないでください。掘り起こすならば地上部が枯れてからです。

クロッカスは寒さに強く、霜も雪も問題ありません。その反面、高温多湿に弱いために、真夏は球根を掘り起こして日陰で管理します。

真夏も植えたままにしておくと、水はけの悪い土地では球根が腐ります。ただ、水はけのいい土なら植えっぱなしで毎年咲いてくれます。開花時期は品種により、春咲き・秋咲き・冬咲きとあるが、育て方は同じです。

管理場所・日当たり…半日陰なら大丈夫

日当たりのいい場所で育てます。夏の休眠時期は日光が当たらなくてもいいですが、葉っぱがある時期は最低でも半日陰(木陰)、できれば日向で日光にあてます。といっても明るい日陰ならそれなりに生育し、開花もします。この日陰の光量は場所によるのでなんとも言えないですよね。これは試しにあなたの家の日陰に植えてみるしかないですね。
日陰で開花しているブログなんかもありますが、基本的には厳しいですね。本当に光量によります。

クロッカスは一旦寒さに当たらないと花芽が出来ないので、秋に植えて冬の寒さにあててやらないといけません。そうしないといくら温かくなっても花が咲きません。
なので必ず戸外の日当たりに植え付けて寒さにあててあげてください。
●クロッカスは落葉樹の根元のような場所が本来の自生地です。冬は木の葉が落葉して、日差しが当たり、夏は木の葉が茂って、日陰になるような場所です。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

夏に休眠するので、春咲きなら秋(9月〜12月)に植え付けます。秋咲きなら夏(7月〜9月)に植え付けます。冬咲きは9月〜10月に植え付けましょう。鉢植えの場合、2年か3年に一回植え替えをし、株分けして球根を別々に植え付けます。これは球根が密生しすぎてしまうからです。

球根は毎年、新しい球根が分球して増えます。古い球根は消えます。

用土

市販の土で、球根用の土というものもあります。通常の土よりも水はけがよくしてあります。もしくは赤玉土7腐葉土3か、赤玉土7腐葉土2川砂1を混ぜたものを使います。

庭植えが一般的です。環境が合えば、夏も掘り起こさず放置しておいて毎年花を咲かせます。貴重な球根なら毎年掘り起こしますが、まぁ、普通は植えっぱなしです。色んなサイトに夏は掘り起こして日陰で管理と書いてありますが、高い球根でも無いですし、来年も咲いたらラッキーという感じが一般的です。
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庭植えの手順

植え付けの2週間前に深さ20cmほど掘り返して、苦土石灰を混ぜておきます。1週間後に石灰が馴染んで中和したら、腐葉土か堆肥を下の土に対して2割ほど混ぜて、化成肥料を入れて用土とします。水はけが良い方がいいので、水はけが悪いなら軽石などを入れて、水捌けをよくします。

1週間経って腐葉土や堆肥が馴染んだら、球根を植え付けます。深さは5cmほど。株同士は球根2個分…最低5cm空けて植えます。密生させた方が綺麗ですが、球根が太りにくくなるので密生は避けた方がいいです。最後にしっかりと水をやります。
●深めに植えることで、球根が太りやすくなる。

鉢植えの手順

鉢底の穴を網で塞ぎ、軽石を2cm敷きます。その上に用土を入れ、球根を植え付けます。鉢植えの場合は球根同士の間隔は3cm〜5cm、深さは3cmほど。ウォータースペースを1.5cmほど取るように土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

水耕栽培も

10月〜11月に水耕栽培用の器に球根をセットして、水がギリギリ球根に当たるように水を入れて、暗い場所に置いておきます。しばらくすると発根しますが、寒さに当てないと花芽ができないので、今度は戸外に置いて、寒さに当てます。根が伸びたら、水を減らします。水が球根に当たったままだと腐ってしまうからです。そのまま管理していると開花します。
面倒なので一般的じゃないです。普通に鉢植えがいいと思います。

水やり

鉢植えの場合…クロッカスは多湿に弱いので、土が濡れている間は水をやらないで下さい。土が乾いたら水をたっぷりとやります。葉っぱがある時期は水を吸い上げるので、逆に水切れに注意します。花が咲いているときは花に水が掛からないようにしましょう。花びらが繊細で勢い良くかけてしまうと破れてしまうことがあるからです。

花が無くなり、葉っぱも枯れたら水をやらないでください(逆に言うと葉っぱが青いうちは水やりは継続する)。地上部が枯れたら、休眠に入っています。この休眠時期に水をやると球根が腐ることがあります。

庭植えの場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。

肥料

開花前後から液肥を2週に一回程度やっておきます。この時期に生育することで来年の栄養になります。この時期の生育不足すると、来年の球根が成長せず、来年の花が小さくなったり、奇形になりやすいです。
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掘り上げ

6月以降、葉っぱが傷んで地上部が枯れたら、休眠しています。葉っぱが青いうちは球根が太っているので、水をやって生育させましょう。水やりをやめ、休眠したら、掘り上げて、洗って乾燥させて、ネットに入れて風通しの良い日陰で管理します。

病害虫

クロッカスは病気害虫はほとんど見られない。

特徴・由来・伝承

クロッカスは耐寒性秋植え球根植物です。香辛料のサフランとは同じ属の仲間ですが、サフランが秋に咲くのに対してクロッカスは春に咲きます。そのため春サフランと呼ばれたり、観賞目的で栽培されるので花サフランと呼ばれることもあります。
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