カリウム(K)とは?園芸・ガーデニングの基礎知識

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カリウム(K)のまとめ

●Kが不足すると株が弱り、病害虫・暑さ・寒さに弱くなる。
●Kは根を強くして、病害虫・暑さ寒さに強くなる。
●Kを含む肥料は草木灰。
●Kそのものの肥料としては硫酸カリウム・塩化カリウムがある。
●よく「Kを多く含む肥料」をやるといい!と解説文に書いてあるんですが、実際にはそんな肥料はあんまりないし、硫酸カリウム・塩化カリウムを施肥するのは面倒なので、Kを含む液体肥料をやればいいです。
●微粉ハイポネックスは窒素6.5リン6カリ19とKが多い肥料です。

カリウム(K)

カリウム、もしくはカリ、Kとも書く。実はKが何を育てるのか、効果・メカニズムは分かっていないんですが一般的には「根を育てる栄養素」と言われています。Kが不足すると、タンパク質代謝がうまくいかなくなり、デンプン生成がうまくいかなくなり、酵素がうまく活動できなくなったり、まぁ、ややこしいことをすっ飛ばせば、Kが不足すると株が弱くなって、病気や暑さ・寒さに弱くなったり、病害虫に弱くなってしまいます。
●「肥料の三大栄養素」のカリ(K)・窒素(N)・リン(P)に、マグネシウムとカルシウムを加えた「肥料の五大栄養素」と言うこともあります。
●K不足になると下葉から黄色くなる(傾向がある)。ただ、一般家庭でのガーデニングで実際にカリウム不足が起きるなんて、本当にあるのか疑問。
●多分不足して問題になるのは「リン(P)」くらいのものです。リンが不足すると開花が鈍くなる。

カリウム(K)を多く含む肥料

草木灰

ワラや落ち葉、枯れ草などを燃やしてできるのが「草木灰」です。成分としては石灰、リン酸、ケイ酸、カリウム(K)。問題は石灰で、石灰を土に混ぜると中和し、ひどいとアルカリ性になってしまう。場合によっては草木灰をやりすぎるとK追加の効果よりも、アルカリ性になって植物にとって悪い環境になるかもしれません。草木灰は使用済みの土にやるといいです。
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●昔は野焼きをして、上記成分を土に混ぜ込んでいたわけです。
●アルカリ性の土を好む植物はあんまりない。大抵は中性と弱酸性と酸性。
●ネットやホームセンターで売っています。

硫酸加里(硫酸カリ)

Kは鉱山から掘り出されたものを精製して、肥料として流通しています。塩化カリと硫酸カリがよく流通しています。塩化カリの方は芋(ジャガイモサツマイモ)に使うと、繊維質になりますので、避けましょう。
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●硫酸カリ(カリウム)・硫安(=硫酸アンモニウム=窒素)・過リン酸石灰(リン)を組み合わせて、一般家庭で肥料を作って元肥として使うことがありますが、まーよっぽどのマニアです。ほぼ農家です。
●硫酸カリは非常に「速効性」でちょっと施肥するだけで過剰になる。

塩化カリウム

硫酸カリウムは塩化カリウムをさらに精製したもの。塩化カリがカリウムを約60%、硫酸カリがカリウムを約50%を含んでいます。塩化カリウムを使うと芋類は繊維質が多くなるので使わない。
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琉化カリウム

名前がよく似ているけど、硫酸カリウムとは別物。体に悪いので、使用の際には防護服のようなものを着ないとダメ。よって普通は使わないし売ってない。

ガーデナーのためのKの知識

肥料は植物が生育するために必要なものなんですが、それは極端に生育のいい植物に限った話です。ガーデニングで肥料不足ってのは「よほど」です。品種にもよりますけどね。よくカリウムが不足するとキャベツの外側の葉っぱが黄色くなる!なんて話があるんですが、キャベツなんてのは極端に育ちの早い植物ですから、このサイトで一般的なガーデナーではなかなかお目にかからない現象です。
カリウム(K)の多い肥料?
カリウム(K)は植物を強くする性質があるとされ、カリウム(K)を多く含んだ肥料をやることで、植物が病害虫に強くなり、寒さ暑さに強くなるとされます。特に、冬・夏を越したいときに「カリウム(K)の多い肥料を」という記述をすることがあります。うちのサイトでもそうです。しかし、「カリウム(K)の多い肥料」なんてものはない。なので、無理にKが多いものを入れなくても(草木灰や硫酸カリを使わなくても)、カリウム(K)成分が入っているのであればそれでいいです。
●微粉ハイポネックスは窒素6.5リン6カリ19とカリウム(K)が多い肥料です(ユーザーさんの投稿から)。

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