テッポウユリの種まき・タネから育てるコツ

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テッポウユリはタネから育てない

ユリは種子を作ると球根が疲弊して、翌年の開花が鈍くなります(花が小さくなる)ので、テッポウユリは一般的には球根を植えるもので、種から育てることはしません。一般的には種子ができる前に摘んでしまったり、切り花にしてしまいます。

そのため、テッポウユリのタネは流通しておらず、種を自分で採取するか、知人からもらうことで始めることになります。知人から「育ててみる?」とタネをもらって育てるか、自分で栽培したテッポウユリから採種して栽培します。

一般的なユリは種の発芽から4年か5年経たないと開花しないのですが、テッポウユリの場合は種子から育てても一年か二年で開花する便利なものです。種子から育てるというのも「手」です。

ただ、テッポウユリは種子から育てると個体差が大きく、また、交雑が起きやすく、テッポウユリとシンテッポウユリの境目も曖昧で、見分けがつかないものも多いので、性質のわかっている球根から分球するのが普通です。

種子を取る

花を放置していると、縦長のサヤができます。中には大量の種子が入っていて、その種子は薄くて風に吹かれて飛びやすくできています。テッポウユリは連作障害を起こして、同じ場所に植えていると数年で消えるので、風で遠くに飛ばす戦略を取ったらしい。
なので、熟したらすぐに取り出さないとアチコチに飛んでいくので、種は必ず採種するか、採種しないなら、タネを作らないように花を摘みましょう。

タネは紙袋に入れて風通しの良いところで常温保存します。湿気は大敵です。

種まき

種まきに適した時期は11月。発芽温度は15度から20度です。25度以上だと発芽しない。

ビニールポットに赤玉土小粒の単用を入れ、苗床を用意して、そこにタネをパラパラと撒きます(あとで間引くし、種子は大量にあるだろうから気にしない)。種子の上に土を薄くかぶせます。分厚くかぶせると発芽しなくなりますので、薄くにしましょう。あとは乾燥しないように明るい日陰で管理していると発芽します。

一ヶ月後くらいに発芽します。
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発芽後

発芽したら水やりは控え、土が乾いてから水をやるようにします。

また、発芽したらポットを一本立ちにします。引っこ抜かず、清潔なハサミで切ってしまいましょう。抜くと、残すはずの芽を巻き込んで抜いてしまうことがあります。

本葉が4枚か5枚になったら庭植えするか、鉢植えにする。庭植え・鉢植えにするときは株間を15cm〜20cm開けましょう。植え替え後は日光に当てるが、軒下など霜には当てないようにします。もしくは寒冷紗で霜除けしましょう。まだ霜に当てると枯れてしまいます。
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